夢幻の世界の勇者様
「よお! やあっ! …ふう…今回の敵は一段と強いな。そろそろ本気で人里を潰しに来たようだ」
「でも、おかしいわよね。笑いをストップして独裁してんのに殺しちゃうとか」
アルは魔法を唱えながら、首を傾げる。
「アル、よく思い出してみろ。フーキャの村でアイリーンが言っていたことを」
[明朝体][太字][大文字]“ あーあ、やっぱりこういう人がいるから”
“ 人間をさっさと滅ぼしたくなるのよねえ!”[/大文字][/太字][/明朝体]
すると、アルはぽすっと手を置いた。
「ああっ! 言ってた! …人間がそもそも嫌いってこと?」
「確かにそうかもな! 名推理だ、アポロンとアル!」
刀でモンスターをなぎ払うスサはかっこよく見えた。
人喰い[漢字]武士[/漢字][ふりがな]もののふ[/ふりがな]や九尾の狐なんて、敵にもならない。
僕たちがここに来るまで、苦戦した相手ばかりだ。
そうして、三人で戦いに明け暮れて───。
「よっしゃあ! ほとんど倒し切ったぜ!」
「…ふう、意外に強かったわ」
「ガーゴイルの色違いがいたから、空飛んでるやつには、アルの弓がとてつもなく効いてたよ」
「アルの弓、この世界の最強武器のひとつなんだろ? 他に何があるんだろーな。刀あって欲しいな〜」
アル、知らぬ間にピナカのこと話してんな。
ご愛用は刀なんだな! コイツはパーティに入って欲しい一員だ。
…なーんてのんきに考えていたら、頭上から声がした。
確かに影が差している。
[明朝体][太字][大文字][大文字]「周辺最強の魔物軍団を滅ぼすとは…やりよる人間もいるものよのぅ」[/大文字][/大文字][/太字][/明朝体]
僕たちは、咄嗟に上を見上げた。
そこには、宙に浮かぶ男───僕たちに冷たい目線を送る、剣士の姿があった。
「でも、おかしいわよね。笑いをストップして独裁してんのに殺しちゃうとか」
アルは魔法を唱えながら、首を傾げる。
「アル、よく思い出してみろ。フーキャの村でアイリーンが言っていたことを」
[明朝体][太字][大文字]“ あーあ、やっぱりこういう人がいるから”
“ 人間をさっさと滅ぼしたくなるのよねえ!”[/大文字][/太字][/明朝体]
すると、アルはぽすっと手を置いた。
「ああっ! 言ってた! …人間がそもそも嫌いってこと?」
「確かにそうかもな! 名推理だ、アポロンとアル!」
刀でモンスターをなぎ払うスサはかっこよく見えた。
人喰い[漢字]武士[/漢字][ふりがな]もののふ[/ふりがな]や九尾の狐なんて、敵にもならない。
僕たちがここに来るまで、苦戦した相手ばかりだ。
そうして、三人で戦いに明け暮れて───。
「よっしゃあ! ほとんど倒し切ったぜ!」
「…ふう、意外に強かったわ」
「ガーゴイルの色違いがいたから、空飛んでるやつには、アルの弓がとてつもなく効いてたよ」
「アルの弓、この世界の最強武器のひとつなんだろ? 他に何があるんだろーな。刀あって欲しいな〜」
アル、知らぬ間にピナカのこと話してんな。
ご愛用は刀なんだな! コイツはパーティに入って欲しい一員だ。
…なーんてのんきに考えていたら、頭上から声がした。
確かに影が差している。
[明朝体][太字][大文字][大文字]「周辺最強の魔物軍団を滅ぼすとは…やりよる人間もいるものよのぅ」[/大文字][/大文字][/太字][/明朝体]
僕たちは、咄嗟に上を見上げた。
そこには、宙に浮かぶ男───僕たちに冷たい目線を送る、剣士の姿があった。