二次創作
黄金色の記憶
学校が終わると早足で「如月書房」を目指す。
もう一度、『イタリアンマフィアの頂点』を確認したい事がある。ティモッテオさんや、父についても。
まぁ、途中でゴミのにぶち当たったけど、睨むだけで退くんだよねぇ〜相変わらず根性ねぇな。
塗料が落ちて剥き出しの木材、赤錆が進行した「如月書房」の看板。
力んだせいでいつもより乱暴に引き戸を開けると、立て付けが悪くて中々進まなかった。もう、改築しちまえ。
中に入ると、相変わらずお客さんの姿は一つも無く、本とカビの匂いがした。
「瀛さん、生きてる〜?」
「おっ!智世ちゃん、そろそろ来る頃だと思ってたよ」
ニパッーっと、効果音がつきそうな笑顔を浮かべて、瀛さんはカウンターから顔だけ出した。
言っちゃ悪いが笑顔といいい、登場の仕方といい、かなり不気味だ。
「良かった、今日は生きてるんだ。本、読んでいい?」
「いいよ〜」
返事をもらったのでカウンターの奥のバックヤード[漢字]擬[/漢字][ふりがな]もどき[/ふりがな]に入る。
そこには本が大量に積み重なって森みたいになっていた。
「昨日と何も変わってないじゃん」とツッコミながら『イタリアンマフィアの頂点』を探す。
「あっ!あった」
ご丁寧に昨日おすすめされた『イタリアンマフィアの頂点』と『ハッキングを防ごう!〜初心の為の最初のレッスン〜』の二つがまとまってあった。
多分、瀛さんが置いてくれたんだろう。
変なところで紳士的だな、あの人…………
さて、確認しないといけない事がいくつかあるしな、頑張るか。
そう生き込んで本の79ページを開いた。
もう一度、『イタリアンマフィアの頂点』を確認したい事がある。ティモッテオさんや、父についても。
まぁ、途中でゴミのにぶち当たったけど、睨むだけで退くんだよねぇ〜相変わらず根性ねぇな。
塗料が落ちて剥き出しの木材、赤錆が進行した「如月書房」の看板。
力んだせいでいつもより乱暴に引き戸を開けると、立て付けが悪くて中々進まなかった。もう、改築しちまえ。
中に入ると、相変わらずお客さんの姿は一つも無く、本とカビの匂いがした。
「瀛さん、生きてる〜?」
「おっ!智世ちゃん、そろそろ来る頃だと思ってたよ」
ニパッーっと、効果音がつきそうな笑顔を浮かべて、瀛さんはカウンターから顔だけ出した。
言っちゃ悪いが笑顔といいい、登場の仕方といい、かなり不気味だ。
「良かった、今日は生きてるんだ。本、読んでいい?」
「いいよ〜」
返事をもらったのでカウンターの奥のバックヤード[漢字]擬[/漢字][ふりがな]もどき[/ふりがな]に入る。
そこには本が大量に積み重なって森みたいになっていた。
「昨日と何も変わってないじゃん」とツッコミながら『イタリアンマフィアの頂点』を探す。
「あっ!あった」
ご丁寧に昨日おすすめされた『イタリアンマフィアの頂点』と『ハッキングを防ごう!〜初心の為の最初のレッスン〜』の二つがまとまってあった。
多分、瀛さんが置いてくれたんだろう。
変なところで紳士的だな、あの人…………
さて、確認しないといけない事がいくつかあるしな、頑張るか。
そう生き込んで本の79ページを開いた。
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