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黄金色の記憶

#20


首元に口紅を付けて帰ってきた瀛さんのげっそりした表情に笑いを堪えながらノンアルコールのカクテルを飲む。

そして仮面舞踏会がお開きとなって、瀛さんの車で帰っているときに少年、もといい白蘭の話をするとまたげっそりとした表情をした。


「白髪で薄い紫の瞳、そして名前は白蘭。なるほどぉ、お前ってホントに………」
「えっ、そんなに白蘭って危ないんですか?」
「危ないっちゃ危ないけど、どこぞの魔人とコレクターとかよは危なくはない」
「そりゃ、どんな危険人物でもそれに比べたら可愛いもんでしょう」


魔人やらコレクターやらと比べるのはお門違いである。
あれらが相手になると勝てる気がしないので、私も自決を覚悟する。まぁ私が死ぬタイミングでさえも見通してきそうなやつらだから意味はなさそうだけど。

ところで白蘭って瀛さんがいうほど危ないのだろうか。
軽く会話しただけだけど、訓練中の瀛さんのような威圧感や恐怖心はなかった。

あっ。でもすんごい不快だったなー
今思えば、あれは超直感が出していたのかもしれない。警戒しといて損はないか。


「智世。言っとくけが、白蘭につて調べても意味ねーからな」
「えっ?」
「いや違うな。今さら調べても意味ないってのに近いな……」


最近は意味深に呟くのはブームなんだろうか?
でもまぁ瀛さんがここまでいうんだ。一回本気で調べて暫く白蘭の情報を監視するでいいか。

瀛さんアドバイスは無視していいのかって?
いいんだよ。誰も信用しないくらいが丁度いいって瀛さんがいいって言ってたし。

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2024/07/20 19:03

白鯨 ID:≫92AMLsj.b0ZNg
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