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黄金色の記憶

#17


優雅な音楽と人々の話声。
光るシャンデリア、薫る大輪の花々。

前世も含め、殆ど見た事も感じたこともないものばかりで、実は異世界に迷い込んでしまったのでは?と、錯覚するぐらい普段とは程遠い非日常。


隣から消えた温もりにちょっと清々しつつ、近くを通ったボーイさんに瀛さんの空のグラスを返して、私用にノンアルコールのカクテルを頼んだ。
ジュースを頼もうとしたけど、無いらしい。これが金持ちの社交場か……

そんな詰まらない事を考えたがあまりにも生産性がないので直ぐに辞めて、そのままソファーに軽くもたれ掛かる。
気が張った状態だと背筋も一緒に伸びちゃって、いつもよりもちょっとしんどい。


はぁ、なんで私は仮面舞踏会なんかに私は来てるんだ………瀛さんが連れてきたからか。

またもたくだらない思考をしている内にボーイさんがカクテルを持って来てくれた。
わぁ、赤色だ。可愛い。

と、テンションを上げた。そしてそれが前世では消えかけていた女子のキャピキャピ感を自分である感じ取った私は更にテンションを上げる。






ふわり



空気の微かな揺れと、優しい匂い。

誰か来たのかな。

そう思って視線を爪先から正面に上げると、知らない男の子が目の前にいた。
仮面で顔は分からないがけど多分同年代くらいの子。


誰だろ。

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2024/07/20 18:59

白鯨 ID:≫95W8biv8iH20g
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