文字サイズ変更

黄金色の記憶

#13


周囲を守る為に強くなれと脅され、ほぼ虐待の修行をつけられ、はやくも1ヶ月が経とうとしていた。

この1ヶ月の間に瀛さんの「のほほ〜ん」な雰囲気は鳴りを顰め、口調も変わるし、這いつくばれば頭に足を乗せ、反撃しようとすれば鳩尾に拳を入れるただの恐ろしい教官となった。最初の方に戻ってよぉ〜と、泣き出したいが家族を守る為には仕方なし。
甘んじて受け入れました。または諦めたとも言う。

そして今日も今日とて学校終わりに扱かれに「如月書房」へ。


「瀛さーん、来ましたよー」
「あー智世か。すまん、本に埋まってる何とかしてくれ」
「……別にいいですけど、何回やるんですか」


瀛さんは私をボコボコにするぐらい体格も戦闘の技術もあるのに何故か、本に埋まっている。
これで37回目なので大して気にしないが、手も足も出ない相手が本の山ごときで動けないのは大変複雑である。まぁ。助けるけど……

ポイポイと本を分別しながら瀛さんを救出するのは慣れたものである。慣れたく無かったけど。


「わりー助かったわ」
「謝るなら、次から気をつけて下さいね!」
「うっす」


裏側にある道場に行こうとしたが、瀛さんが止めた。


「今日は訓練じゃなくて実践だからな」
「えっ、無理ですって。私、瀛さんに一撃も入れれてないのに戦闘の実践とか無理無理」
「バーカ、戦闘じゃねえ」


私、戦闘以外に瀛さんから直接教わったこと何にもないんだけど……
何するって言うんですが。私、言っちゃなんですが、出来ることそんなにありませんよ?一般人だし。

と、言ったら瀛さんは嘘みたいな目でこっちを見てきた。
なんだよ先祖と父親はマフィアだけど、我は由緒正しき(ボンゴレが)一般家庭(に偽装している)の沢田家の出身ぞ??


「……いいか?一般人は9ヶ国語以上の言語はしゃべらねーし、俺の訓練を1ヶ月も続けられねぇんだよ」
「瀛さんの訓練は脅されてやってるんですぅ〜そうじゃなきゃ、私だって1ヶ月も訓練続けてませんよ!!」
「9ヶ国語が喋れるのはいいのか?」
「外国語が得意な一般人です。それに、ヒンディー語とアラビア語は完璧じゃありません」
「(主張に無理がある)」


むむっ、なんか反論された気がする。おっ、やるんか??やるんか??
喧嘩腰で睨みつけたが、喧嘩でぶっ飛ばされるのは目に見えているので大人しくする。


「それで実践って、何するんですか?」
「ああ、それだけど__________」

このボタンは廃止予定です

2024/07/20 18:57

白鯨 ID:≫95W8biv8iH20g
小説を編集
/ 25

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL