- 閲覧前にご確認ください -

オリジナル設定てんこ盛りです()

文字サイズ変更

二次創作
ルミナステール

#10

第八章 王の決断



フリスクは再び王宮を抜け出し、モンスターの城へと向かった。
静かな庭に入ると、そこに彼は座っていた。
目の前の円卓には紅茶の湯気が立ち昇り、辺りの花々は優雅に揺れている。

しかし、今この場所の空気は違っていた。
戦争の気配が、確実に近づいていた。

モンスターの王——[太字]アズゴア[/太字]はフリスクの姿を確認すると、ゆっくりとカップを傾けた。

「……よく来たね。茶でも飲むかい?」

その言葉は、敵対している人間の王子に向けられたとは思えないほど穏やかだった。
しかし、フリスクは紅茶ではなく、王の目に宿る悲しみに目を奪われた。

「陛下……僕は戦いたくありません。」

フリスクは席につくことなく、まっすぐ王を見据えた。
「人間とモンスターが共存する未来を作りたいんです。」

アズゴアは長い沈黙の後、紅茶をゆっくりと置いた。
彼は静かに息を吸い込み、低く言葉を紡ぐ。

「それができるなら……悪くはないねぇ。」

しかし、その声には確信がなかった。
フリスクは拳を握りしめながら、問いかける。

「戦争を止める方法は、本当にないんですか?」

アズゴアは答えず、ただ庭の花々を見つめた。
「私は王でありながら、何度も間違いを犯してきた。そして、戦争はもう避けられない……。だから、私の妻も離れていったのだろう」

フリスクは息をのんだ。
アズゴア自身も、戦争を止めたいとは思っている。
しかし、彼にはそれを止める手段がない——そう悟らせる言葉だった。

「それでも……僕はまだ諦めません。」

フリスクの言葉に、アズゴアの視線がわずかに動いた。
その瞳の奥には、今もまだ微かな迷いが残っているようだった。

庭の静寂が、さらに深く広がった。

2025/08/05 11:51

第二理科室 ID:≫ 6.N096t7G05UE
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 10

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL