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ある世界を救うまで

#71

1振りと1人の距離

「何をしている?」
「いや、私も手伝いをしようと・・・」
「言ったはずだ。お前はここに座っていろ」
ブレイブは自分の剣先で床を指す。
アリマさんは渋々そこに座り込む。
ブレイブは少し厳しすぎる。
疑うにもほどがあるってもんだ。アリマさんはもう敵じゃないって分かったはずなのに・・・

「タツヤ、アリマをあまり信用するな」
「何でですか?もうアリマさんは敵じゃないって分かったでしょう?」
「万が一のこともあるからだ。それに私たちの居場所がばれたのもあいつのせいかもしれん」
「考えすぎですよ。失礼です!」
「しかし・・・」

という感じで、ブレイブは一向に警戒を解かないのだ。
そんなに張りつめていたら身が持たないぞ。
「用意、できた」
そう考えていると、ユウナが俺を呼びに来る。
俺は見張り役だ。
扉の覗き穴から外を監視し、戦兵たちが来ないかどうかじっと見ている。
正直暇だが、これも必要な役割だ。
食事中に急襲を受ければひとたまりもないからな。
「タツヤ、かわるぞ」
「あ、ありがとうございます」
俺に代わり、そう言ったテッショウさんが扉の前に立つ。
手には干しパンパと水。
俺は背を向けて、ブレイブたちのいる居間へユウナと一緒に向かった。
~食事~
「ユウナ、温かいぞ。スープだ、急ごしらえだが」
「ありがと」
ふー、ふー・・・
こく、こく・・・
「温まる、ブレイブお姉さん」
「お、おね!?」
ブレイブの驚く姿なんて初めて見た。
恥ずかしがる姿は見たことあるが・・・あれは思い出さないほうがいいかな。
すっかりユウナはブレイブになついたようだ。
俺にはあんまり心を許してくれないのに、ブレイブとはぴったりくっついている。
ブレイブの方も嬉しそうだ。
似たような境遇なのかもな。
「俺の分、あります?」
「ああ、あるぞ」
そう聞くと、俺に温かいスープが差し出される。
ズズズ。
美味い。
身体が芯から温まる感じだ。
なんだろう、懐かしい味がする。
思い出した、ニンニークが入ってるんだ。
よく母さんが入れてたっけ・・・
ポロ、ポロ。
「どうした?タツヤ」
「あ、な、なんでもないです・・・」
どうも最近涙もろい気がする。
悲しいことがたくさんあるのは分かるが、少し泣きすぎだ。
涙はそんなに軽く流すものじゃない。
でも・・・母さん、、、!
なんであんなことになってしまったのだろうか。
仕方がないことなのかもしれない、運命なのか?
だとしたら運命なんて大嫌いだ。
「タツヤさん?」
ハッ!
いけない、自分に浸りすぎていた。
「大丈夫です。なんでもないですよ」
俺は心配するアリマさんの手を握り、そう答える。
「そうですか?何かあるなら聞かせてください。話くらいならできますから」
大変心強いことである。
ブレイブの言う事にも間違いはあるのだ。
アリマさん・・・いや、ハナさんはやっぱり人間だ。
しかも良い人間、真人間だ。
なんだか肩が軽くなった気がした。

これからの予定はこうだ。
まずは闇市場に潜入する。
そこで武器の手入れや、物資の調達を済ませたい。
ただ、占領されていることもあり得る。
十分気を付けなければならないだろう。
その後はどこかで寝泊まりだな。
いずれにしろ金銭面は問題ない。
国王が託してくれたからな。

「あれが闇市場・・・?」
「ああ、そうらしい」
俺たちは今、闇市場を見渡せる建物の屋上にいる。
辺りを見るに、闇市場は戦兵たちに放置されている。
ただやつらが少しずつ見回りをしていて、完全に手つかずというわけではなさそうだ。
「あの店なんてどうじゃ?」
テッショウさんが角っこにある1軒の店を指で指す。
「よし、ばれないように気を付けろよ?」
「わかってます・・・」
タタタ・・・
俺はそう言って、階段を下り始める。
刹那。。。
「;+><!」
見つかった!
5体ほどの戦兵が下から上がってきている。
「‘‘!」
バキュンッッ!
カキンッ。
「タツヤ、あいつらを早く片付けるぞ」
ブレイブが飛んできた銃弾を弾き、そう言う。
「はい!あ、そうだ・・・」
俺はポケットから砂の入った小さな革袋を取り出す。
そして下に向けてそれをばらまいた。
「オオオ・・・!」
「”#!?」
みるみるうちに、砂が人間に近しい姿に変わっていく。
そう、「砂の指揮官」を使ってみたのだ。
ただ、初めてだからまだ順応してないようだ。
兵士の姿がゆらゆらとしている。
「**!」
バキュン!
戦兵は動揺しながらも兵士を打ち抜く。
が・・・
「オオオ・・・」
兵士は砂でできているため、効いていない。
流石俺が手こずった専技なだけある、強い。
「タツヤ!」
「はいっ!」
俺は飛んできたブレイブを握り締める。
そして・・・
『弧斬』!
斬撃が弧を描くように戦兵を斬りつける。
「¥・・・」
バタバタ、ドサ。
戦兵たちは全員倒れた。
急所を狙ったため、恐らく死んだのだろう。
「行きましょう!」
俺たちは出口から店へ急いだ。

ドロ、ドロドロ・・・
「タツヤか・・・」

作者メッセージ

どうでしたでしょうか?
投稿が遅れてしまい申し訳ありません!
映画見てました・・・
そして専技をオラに分けてくれ・・・!
こんなこと言っちゃいけないけどもネタが・・・
指摘や感想などありましたらコメントに書いていただけると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします。
追記:閲覧数6000突破ありがとうございます!励みまッす!

2026/05/24 13:22

柴T ID:≫ 73uaQYEMLJl4k
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