ある世界を救うまで
ジュッッ!
光線が当たった建物が大きな音を立て、少し溶ける。
おいおい、金属だぞ・・・?
しかもこの建物は見るに、鉄製。
あの攻撃、かなりの熱を持っていると見た。
だが連続で撃ってこない。
チャージが必要なのか・・・?
「化け物めっ!」
テッショウさんが戦兵に向かって走り出す。
「テッショウ!待て!」
テッショウの拳が熱を帯びる。
『熱拳・突覇』(ねっけん・とっぱ)!
戦兵の体に攻撃が直撃する。
ガシャアッ!
戦兵が攻撃の衝撃で壁に激突する。
だが・・・
「何!?」
戦兵の体は溶けるどころか、火傷すらしていない。
もろに攻撃を食らったのにだ。
「俺にそんな攻撃は効かない・・・!」
俺の頭に悪い予感がよぎる。
「テッショウさん!避けて!」
その言葉に気づいたテッショウさんは慌てて距離をとろうとする。
「燃えてくたばるがいい。『第2熱放射』(セカンド・ラジエーション)!」
ゴォッ!
戦兵の掌から太い熱線が飛び出す。
「テッショウさーんっっっ!」
熱線が消えた。
が、そこにテッショウさんの姿はない。
そのすぐ離れたところに、テッショウさんはいた。
「あ、危なかった・・・」
「羽飾りで逃げたか・・・」
どうやらスピードを上げ、回避したらしい。
しかし腰の羽飾りはもう黒ずみ、半分地面に落ちている。
もう避けることはできないだろう。
次まともに食らえば終わりだ。
「熱が足りなかったか・・・!」
戦兵はそう言うと、テッショウさんに再度拳を向ける。
「わしを舐めてもらっちゃ困るぞい!」
流石拳士をやっていただけはある。拳使いが別格だ。
的確に戦兵の攻撃を防いでいる。
ドガッ!
「ぐ・・・!」
それでも全ては防ぎきれない。
攻撃が1発、テッショウさんの腹に入る。
俺はブレイブを握り、戦兵に斬りかかる。
「っ!」
戦兵は迫ってくる剣に気づき、後ろに飛び、避ける。
タツヤ。
「はい・・・?」
1つ、試したいことがある。いいか?
「どうぞっ!」
俺は途切れ途切れに答えながら、剣を振り続ける。
サクッ!
少しかすった・・・!
「ぐ・・・」
戦兵は後ずさり、ポケットから何か取り出す。
あれは、ライト・マシン?
ライト・マシン。
かなり前からある機械だ。
丁度手に持てるほどのサイズで、スイッチを押すと起動する。
起動すると、先端が光り、暗闇などで使用できる。
魔力を燃料としていて、簡単な火魔法を応用しているのだ。
そんなもので、何をするつもりだ・・・?
カラン。
戦兵はライト・マシンのカバーを外す。
ジュッ!
そしてそのまま掌に火を近づけた。
「なっ!?」
思った通りだったか・・・!タツヤ、私を離せ!
「は、はいっ!」
「はあっ!」
その瞬間、ブレイブの剣身から大量の水が飛び出す。
「くそっ・・・!」
どういうことだ・・・?
「だがもう遅い!『第1熱放射』!」
ピュン!
戦兵の掌から先ほどの光線が飛び出す。
俺はひらりとそれをかわす。
どうやら先ほどのものより速度も威力も低いようだ。
「タツヤッ!」
俺は飛んできたブレイブの柄を握りなおす。
『破斬』っっっ!!!
「ぐあ・・・」
ドサッ
戦兵の体が真っ二つになり、地面に転がる。
「倒したか・・・」
ブレイブは一息つく。
とことこ。
ユウナが人形を構え、アリマさんと駆け寄ってくる。
「大丈夫?」
「うん、傷一つついてないよ」
ユウナは安心したのか、人形をバッグにしまう。
「タツヤさん・・・無事でよかったです」
そう言ってもらって俺も嬉しい。
が、今は口に出せない。
ブレイブがいるし・・・な。
「ブレイブさん、どういうことだったんですか?こいつは」
「とりあえずあそこの家の中に入るぞ。話はそれからだ」
~少しして~
「よし、全員だな」
俺たちは戦兵たちの焼死体を家に運び込んだ。
住人には申し訳ないが、仕方がない。
「それで?どういうことなんです?」
俺は最後の焼死体を物置に隠すと、ブレイブにそう聞いた。
「ああ。まずは先ほどの魔法を説明したほうがいいだろう」
私が先ほど使った魔法は「インフェルノ」。
上級魔法で、私が解除するまで燃え続ける高温の炎だ。
これを食らった多くの戦兵は焦げて、見たように焼死体となった。
だが、こいつは違う。
インフェルノを食らっても倒れることなく、しかも攻撃を仕掛けてきた。
光線状の攻撃をな。
あの攻撃はかなりの温度だったのだろう。
金属が溶けていた。
当たっていたらどうなっていたか・・・
そしてその後、テッショウの熱も効かず、攻撃。
そして私がインフェルノを解除した後に、機械の火を自分に当て、また攻撃を仕掛けてきた・・・
これらの行動からやつの専技を特定できた。
やつの専技は、恐らく「熱の吸収、放射」だ。
熱を吸収し、それを光線状にして発射する。
だからインフェルノも効かなかったし、テッショウの攻撃の熱も吸収した。
だが、火が止まり、熱の供給源が無くなった。
そのため機械の炎で自分の肌を炙ったのだ。
「成程・・・」
「ああ、推測通りの専技なら、お前の戦力になってくれるだろう。会得しろ」
「はい。テッショウさん、お願いします」
「分かったぞい」
テッショウさんが戦兵の死体に掌を向ける。
「む?」
「どうしました?」
テッショウさんがこちらを向く。
「いや、専技が消えているのじゃ。というか、こやつは専技を持っていない」
「は・・・?」
どういうことだ?
専技を持ってないんだとしたら、そもそもの能力なのか?
能力でこんな力を持っているなら、これからかなりの苦戦を強いられることになるぞ・・・
「何・・・?仕方がないか。理由は分からんが、諦めるしかないだろう。残念だがな・・・」
そして俺たちは戦兵の死体を隠しなおし、遅めの昼食の準備を始めた。
光線が当たった建物が大きな音を立て、少し溶ける。
おいおい、金属だぞ・・・?
しかもこの建物は見るに、鉄製。
あの攻撃、かなりの熱を持っていると見た。
だが連続で撃ってこない。
チャージが必要なのか・・・?
「化け物めっ!」
テッショウさんが戦兵に向かって走り出す。
「テッショウ!待て!」
テッショウの拳が熱を帯びる。
『熱拳・突覇』(ねっけん・とっぱ)!
戦兵の体に攻撃が直撃する。
ガシャアッ!
戦兵が攻撃の衝撃で壁に激突する。
だが・・・
「何!?」
戦兵の体は溶けるどころか、火傷すらしていない。
もろに攻撃を食らったのにだ。
「俺にそんな攻撃は効かない・・・!」
俺の頭に悪い予感がよぎる。
「テッショウさん!避けて!」
その言葉に気づいたテッショウさんは慌てて距離をとろうとする。
「燃えてくたばるがいい。『第2熱放射』(セカンド・ラジエーション)!」
ゴォッ!
戦兵の掌から太い熱線が飛び出す。
「テッショウさーんっっっ!」
熱線が消えた。
が、そこにテッショウさんの姿はない。
そのすぐ離れたところに、テッショウさんはいた。
「あ、危なかった・・・」
「羽飾りで逃げたか・・・」
どうやらスピードを上げ、回避したらしい。
しかし腰の羽飾りはもう黒ずみ、半分地面に落ちている。
もう避けることはできないだろう。
次まともに食らえば終わりだ。
「熱が足りなかったか・・・!」
戦兵はそう言うと、テッショウさんに再度拳を向ける。
「わしを舐めてもらっちゃ困るぞい!」
流石拳士をやっていただけはある。拳使いが別格だ。
的確に戦兵の攻撃を防いでいる。
ドガッ!
「ぐ・・・!」
それでも全ては防ぎきれない。
攻撃が1発、テッショウさんの腹に入る。
俺はブレイブを握り、戦兵に斬りかかる。
「っ!」
戦兵は迫ってくる剣に気づき、後ろに飛び、避ける。
タツヤ。
「はい・・・?」
1つ、試したいことがある。いいか?
「どうぞっ!」
俺は途切れ途切れに答えながら、剣を振り続ける。
サクッ!
少しかすった・・・!
「ぐ・・・」
戦兵は後ずさり、ポケットから何か取り出す。
あれは、ライト・マシン?
ライト・マシン。
かなり前からある機械だ。
丁度手に持てるほどのサイズで、スイッチを押すと起動する。
起動すると、先端が光り、暗闇などで使用できる。
魔力を燃料としていて、簡単な火魔法を応用しているのだ。
そんなもので、何をするつもりだ・・・?
カラン。
戦兵はライト・マシンのカバーを外す。
ジュッ!
そしてそのまま掌に火を近づけた。
「なっ!?」
思った通りだったか・・・!タツヤ、私を離せ!
「は、はいっ!」
「はあっ!」
その瞬間、ブレイブの剣身から大量の水が飛び出す。
「くそっ・・・!」
どういうことだ・・・?
「だがもう遅い!『第1熱放射』!」
ピュン!
戦兵の掌から先ほどの光線が飛び出す。
俺はひらりとそれをかわす。
どうやら先ほどのものより速度も威力も低いようだ。
「タツヤッ!」
俺は飛んできたブレイブの柄を握りなおす。
『破斬』っっっ!!!
「ぐあ・・・」
ドサッ
戦兵の体が真っ二つになり、地面に転がる。
「倒したか・・・」
ブレイブは一息つく。
とことこ。
ユウナが人形を構え、アリマさんと駆け寄ってくる。
「大丈夫?」
「うん、傷一つついてないよ」
ユウナは安心したのか、人形をバッグにしまう。
「タツヤさん・・・無事でよかったです」
そう言ってもらって俺も嬉しい。
が、今は口に出せない。
ブレイブがいるし・・・な。
「ブレイブさん、どういうことだったんですか?こいつは」
「とりあえずあそこの家の中に入るぞ。話はそれからだ」
~少しして~
「よし、全員だな」
俺たちは戦兵たちの焼死体を家に運び込んだ。
住人には申し訳ないが、仕方がない。
「それで?どういうことなんです?」
俺は最後の焼死体を物置に隠すと、ブレイブにそう聞いた。
「ああ。まずは先ほどの魔法を説明したほうがいいだろう」
私が先ほど使った魔法は「インフェルノ」。
上級魔法で、私が解除するまで燃え続ける高温の炎だ。
これを食らった多くの戦兵は焦げて、見たように焼死体となった。
だが、こいつは違う。
インフェルノを食らっても倒れることなく、しかも攻撃を仕掛けてきた。
光線状の攻撃をな。
あの攻撃はかなりの温度だったのだろう。
金属が溶けていた。
当たっていたらどうなっていたか・・・
そしてその後、テッショウの熱も効かず、攻撃。
そして私がインフェルノを解除した後に、機械の火を自分に当て、また攻撃を仕掛けてきた・・・
これらの行動からやつの専技を特定できた。
やつの専技は、恐らく「熱の吸収、放射」だ。
熱を吸収し、それを光線状にして発射する。
だからインフェルノも効かなかったし、テッショウの攻撃の熱も吸収した。
だが、火が止まり、熱の供給源が無くなった。
そのため機械の炎で自分の肌を炙ったのだ。
「成程・・・」
「ああ、推測通りの専技なら、お前の戦力になってくれるだろう。会得しろ」
「はい。テッショウさん、お願いします」
「分かったぞい」
テッショウさんが戦兵の死体に掌を向ける。
「む?」
「どうしました?」
テッショウさんがこちらを向く。
「いや、専技が消えているのじゃ。というか、こやつは専技を持っていない」
「は・・・?」
どういうことだ?
専技を持ってないんだとしたら、そもそもの能力なのか?
能力でこんな力を持っているなら、これからかなりの苦戦を強いられることになるぞ・・・
「何・・・?仕方がないか。理由は分からんが、諦めるしかないだろう。残念だがな・・・」
そして俺たちは戦兵の死体を隠しなおし、遅めの昼食の準備を始めた。