ある世界を救うまで
「あ、あの。お名前はなんていうんですか?」
アリマさんから俺は唐突にそう聞かれた。
「あ、俺ですか?タツヤ、タツヤ・グレイルです」
「タツヤさん・・・頼もしいお名前ですね」
「そ、そうですか・・・?」
俺は女の人に弱い。
昔から剣の練習しかしてこなかったせいで、彼女はおろか女友達すらいないからだ。
しかもアリマさん、結構美人だし・・・
いけないいけない。俺は見張りなんだから!
あ、そういえばブレイブは男なのだろうか、女なのだろうか?
声は低めの女性の声だし・・・行動も少し女っぽいんだよな。
でも武器に性別ってあるのかな?
いけない、また考え事を・・・!
「タツヤさんはどこから来たんですか?」
俺の考えに水を差すように彼女が質問を続ける。
「え?俺ですか?俺はシャルド王国から」
「シャルド王国・・・?」
まさかこの人、シャルドを知らないのか?
まあ、人によっては知らないか。説明する必要がありそうだ。
「あのですね。シャルドはここから・・・」
~しばらくたって~
「へえっ、そんなに栄えているんですか。見ての通り、この国は金属ばっかりで・・・」
彼女の言う通りだ。
この国は戦は強いが、見栄えはよくないようだ。
ここまで見てきた建物も全部金属だった。
鉄や銀、銅やアメイト、中にはゴルディーでできた家もあった。
パッとしなくて、どうもつまらない。
俺の国は色鮮やかだったのに・・・
ぐすっ
「どうしました?」
「え、あ。。。」
俺は自然と泣いていたようだ。
ああ、故郷が懐かしい。
近所のみんな、畑や木々・・・
全部きれいだった。
でも壊されてしまった。
殺されて、踏み荒らされ、折られた。
本当に化け物共が憎い。
俺たちが何をしたっていうんだ?
ただ暮らしてただけじゃないか、何が悪いんだ。
「タツヤさん、国が恋しいんですか?」
突然の彼女の言葉が俺の胸に刺さる。
「ええ、実は・・・」
「そうですよね。私も家族が囚われてしまって・・・」
「そうなんですか?」
彼女は悲しそうに答える。
「ええ、妹と母、父が・・・あの化け物に。私だけ逃げてきちゃって・・・悔しいっ!」
ぎりぎり・・・
彼女の歯ぎしりがとてつもなく大きく聞こえる。
「お互い大変ですね」
「そうですね。。。」
ガチャ。
「話が終わったぞ、タツヤ。見張りはきちんとこなしていたか?」
ブレイブたちが奥の部屋から出てきた。
後ろからユウナがひょこっと出てきた。
もうすっかりブレイブの事を信用してるんだな。
「え?あ、はい。それでちょっと話が」
「なんだ?言ってみろ」
俺はそんな思いを押し込み、かわりに心の底の思いをかき集め、ブレイブに吐き出す。
「アリマさん、家族が捕まってるらしくて。助けてあげられないですか・・・?」
「駄目だ」
即答である。
「なんで・・・」
「アプル1つと、アプル100個。このままではどちらかが捨てられてしまう。お前だったらどちらを捨てる?」
俺は少し考える。
「そりゃあ1つの方を捨てますけど・・・」
「そういうことだ」
分かっていた。
先ほどあったばかりの1人の女性のためだけに、大切な時間をさけるはずはない。
だけど、そんなのあんまりだ。
助けてあげたい・・・
「どうしてもですか」
俺はラーワにも縋る思いで、ブレイブにそう聞く。
「駄目だと言っているだろう」
やっぱりか。
「ごめんなさい、アリマさん。俺・・・」
「ハナでいいですよ」
じわ。。。
ぐしぐし
世の中、まだまだ希望はあるんだな。
~少したって~
「青年、策通りにな」
「はい」
俺たちはドアを用心深く開ける。
カチャ・・・
ボォォォォォ!
パチパチ。。。
「@@@@@@@@@@@@@@@@!」
化け物たちの悲鳴が聞こえる。
良かった。ブレイブの方が上手だったようだ。
「タツヤ、敵はかなり戦闘慣れしていると見えた。我々の情報が相手側に伝わっている可能性も考慮したほうがいいだろう。以前、食料を奪取した時の事を覚えているな?」
「はい」
ブレイブは頷くように柄を下に向ける。
「あの時のように私の魔法を使う。そうすれば生物の気配は探知できるからな」
「この魔法は使いたくなかったんだがな」
戦兵たちが体中の火を消そうと、地面でのたうち回っている。
が、火は消えない。
これで片付いたか?
俺がそう思って周囲を見渡すと、1体燃えながら立っている戦兵が目に入る。
羽飾りみたいに、装備の影響なのか、はたまた専技か・・・
「;@。<>!!」
なんか言ってるな・・・
唄輪我流発動!
「体が熱い・・・!お前ら、侵入者だな?」
あれ?言葉が流暢だな?
俺の身体に専技が馴染んできてるのか・・・?
「だが・・・『第1熱放射』(ファースト・ラジエーション)!」
「うわっ!?」
戦兵の掌から光線が放たれる。
、と同時に戦兵の炎が少し消えた。
「どんどん行くぞ!」
来るか・・・!
まさに戦いの火蓋が今、切って落とされた。
アリマさんから俺は唐突にそう聞かれた。
「あ、俺ですか?タツヤ、タツヤ・グレイルです」
「タツヤさん・・・頼もしいお名前ですね」
「そ、そうですか・・・?」
俺は女の人に弱い。
昔から剣の練習しかしてこなかったせいで、彼女はおろか女友達すらいないからだ。
しかもアリマさん、結構美人だし・・・
いけないいけない。俺は見張りなんだから!
あ、そういえばブレイブは男なのだろうか、女なのだろうか?
声は低めの女性の声だし・・・行動も少し女っぽいんだよな。
でも武器に性別ってあるのかな?
いけない、また考え事を・・・!
「タツヤさんはどこから来たんですか?」
俺の考えに水を差すように彼女が質問を続ける。
「え?俺ですか?俺はシャルド王国から」
「シャルド王国・・・?」
まさかこの人、シャルドを知らないのか?
まあ、人によっては知らないか。説明する必要がありそうだ。
「あのですね。シャルドはここから・・・」
~しばらくたって~
「へえっ、そんなに栄えているんですか。見ての通り、この国は金属ばっかりで・・・」
彼女の言う通りだ。
この国は戦は強いが、見栄えはよくないようだ。
ここまで見てきた建物も全部金属だった。
鉄や銀、銅やアメイト、中にはゴルディーでできた家もあった。
パッとしなくて、どうもつまらない。
俺の国は色鮮やかだったのに・・・
ぐすっ
「どうしました?」
「え、あ。。。」
俺は自然と泣いていたようだ。
ああ、故郷が懐かしい。
近所のみんな、畑や木々・・・
全部きれいだった。
でも壊されてしまった。
殺されて、踏み荒らされ、折られた。
本当に化け物共が憎い。
俺たちが何をしたっていうんだ?
ただ暮らしてただけじゃないか、何が悪いんだ。
「タツヤさん、国が恋しいんですか?」
突然の彼女の言葉が俺の胸に刺さる。
「ええ、実は・・・」
「そうですよね。私も家族が囚われてしまって・・・」
「そうなんですか?」
彼女は悲しそうに答える。
「ええ、妹と母、父が・・・あの化け物に。私だけ逃げてきちゃって・・・悔しいっ!」
ぎりぎり・・・
彼女の歯ぎしりがとてつもなく大きく聞こえる。
「お互い大変ですね」
「そうですね。。。」
ガチャ。
「話が終わったぞ、タツヤ。見張りはきちんとこなしていたか?」
ブレイブたちが奥の部屋から出てきた。
後ろからユウナがひょこっと出てきた。
もうすっかりブレイブの事を信用してるんだな。
「え?あ、はい。それでちょっと話が」
「なんだ?言ってみろ」
俺はそんな思いを押し込み、かわりに心の底の思いをかき集め、ブレイブに吐き出す。
「アリマさん、家族が捕まってるらしくて。助けてあげられないですか・・・?」
「駄目だ」
即答である。
「なんで・・・」
「アプル1つと、アプル100個。このままではどちらかが捨てられてしまう。お前だったらどちらを捨てる?」
俺は少し考える。
「そりゃあ1つの方を捨てますけど・・・」
「そういうことだ」
分かっていた。
先ほどあったばかりの1人の女性のためだけに、大切な時間をさけるはずはない。
だけど、そんなのあんまりだ。
助けてあげたい・・・
「どうしてもですか」
俺はラーワにも縋る思いで、ブレイブにそう聞く。
「駄目だと言っているだろう」
やっぱりか。
「ごめんなさい、アリマさん。俺・・・」
「ハナでいいですよ」
じわ。。。
ぐしぐし
世の中、まだまだ希望はあるんだな。
~少したって~
「青年、策通りにな」
「はい」
俺たちはドアを用心深く開ける。
カチャ・・・
ボォォォォォ!
パチパチ。。。
「@@@@@@@@@@@@@@@@!」
化け物たちの悲鳴が聞こえる。
良かった。ブレイブの方が上手だったようだ。
「タツヤ、敵はかなり戦闘慣れしていると見えた。我々の情報が相手側に伝わっている可能性も考慮したほうがいいだろう。以前、食料を奪取した時の事を覚えているな?」
「はい」
ブレイブは頷くように柄を下に向ける。
「あの時のように私の魔法を使う。そうすれば生物の気配は探知できるからな」
「この魔法は使いたくなかったんだがな」
戦兵たちが体中の火を消そうと、地面でのたうち回っている。
が、火は消えない。
これで片付いたか?
俺がそう思って周囲を見渡すと、1体燃えながら立っている戦兵が目に入る。
羽飾りみたいに、装備の影響なのか、はたまた専技か・・・
「;@。<>!!」
なんか言ってるな・・・
唄輪我流発動!
「体が熱い・・・!お前ら、侵入者だな?」
あれ?言葉が流暢だな?
俺の身体に専技が馴染んできてるのか・・・?
「だが・・・『第1熱放射』(ファースト・ラジエーション)!」
「うわっ!?」
戦兵の掌から光線が放たれる。
、と同時に戦兵の炎が少し消えた。
「どんどん行くぞ!」
来るか・・・!
まさに戦いの火蓋が今、切って落とされた。