ある世界を救うまで
「はーっ・・・」
もう一安心だろう。
人の気配もないし、この近くは人も戦兵が寄り付いていない。
「青年。あまり大きな音を立てるな・・・」
俺は慌てて口をふさぐ。
ため息、そんなに大きかったかなぁ・・・
ガチャ。
「!?」
ドアが開く音だ。
1階からした。
厚い金属の扉だったから、開いたらすぐ分かる。
俺たちは先ほどのように戦闘態勢をとる。
コン・・・コン、コン・・・
階段を上ってくる。
ギリ・・・
俺はブレイブを扉に向ける。
「いつでも斬れる」そんな体制だ。
ドアノブが回る。
ゆっくり・・・ゆっくり。
ガチャ。
ドアが開いた矢先、銃口と2本の剣が扉の先の存在に向けられる。
「え・・・?な、なに・・・?」
女の人・・・?
俺は剣を下ろさない。
敵かもしれない。
人間の見た目をしているだけかもしれない。
女の人は手を上げ、1歩下がる。
「わ、私は・・・」
声が震えている。怖がっているのだろうか?
「お前は・・・?」
ブレイブがそう聞く。
女の人が驚く。
恐怖と驚愕で感情がぐちゃぐちゃだ。
「わ、私は・・・アリマ。ハナ・アリマっ・・・」
そう名乗っているが、まだ確信はできない。
人語も喋っているし、名前も言えている。
だけど、実在の名前かもわからないし、サイガのこともあった。
ナイフで刺されそうになったし・・・
「好きな食べ物は?」
「え・・・?」
「いいから答えろ」
ブレイブが唐突にそう聞く。
好きな食べ物・・・?意味が分からない。
「マピン!マピンが好きですっ!」
マピン・・・よりにもよって俺が嫌いな食べ物だ。
ブレイブは少しの間、黙り込む。
青年、カマをかけるぞ。
俺はそう言われ、ハナと名乗る女性に質問する。
「あんたは人間じゃない。恨みはないが、死んでもらう」
ハナの瞳孔がかっ!と開く。
「い、いや・・・わっ、わたっ・・・しは、に、に、人間でぇっ・・・!」
俺は彼女の首元にブレイブを向ける。
「や、やめっ!」
ブオッ!
首に剣が振られる。
鮮血は・・・飛ばない。。。
「へ・・・?」
ぺたん。
彼女は腰が抜けたようだ。
それはそうだろう。
「お前、本当に人間なんだな?ハナ・アリマというのも偽名ではないな?」
「は、ひあっ!ほ、ほんとうですっ!誓います!ほら!」
チャリ。
アンガー・シルバー・・・!
「ほら!こ、ここっ!」
アンガー・シルバーにはハナ・アリマと刻まれている。
「・・・失礼。無礼を働いた。近頃は誰も信じられなくてな。ほら、立て」
ふら、ふら・・・がくん。
どうやらハナは立てないようだ。
「ほら、捕まってください」
俺は手を差し伸べる。
「よいしょ」
俺はハナの手を引き、とりあえず椅子に座らせる。
「う゛っ・・・」
ハナが口を押える。
「ふーっ、ふーっ・・・」
大分怖かったようだ。
そりゃああんな風にされたらな。
死への恐怖というのは人間を狂わせる。
「お前、どうしたんだ?そんなにボロボロの服で。少し背筋を伸ばせ」
ハナは痛そうに背を整える。
「怪我か?」
「はい、少し背中と足に。。。」
「見せてみろ」
ブレイブときたら、敵と味方で対応が真反対だ。
敵は追いつめて、聞き出せるまで聞き出して、最後には捨てる。
けれども味方にはこんな風に優しい対応をする。
ちょっと不愛想だけど。
「切れているな。だが心配するな」
「ありがとうございます・・・」
ブレイブの回復魔法でみるみるうちに傷がふさがっていく。
「では背筋を伸ばせ」
「はい」
ハナはぴーんと背を伸ばす。
いい姿勢だ。
腰から頭まで、上から糸でつながれてるような姿勢・・・
「では」
彼女の服の糸がシュルシュルとお互いを結び、縫いあっていく。
「よし、できたぞ」
「わあ・・・」
見ると、服の隙間やほつれが直っている。
「少しばかり服は小さくなったろうが、大丈夫だろう。さ、立てるか?」
「はい・・・」
足元はふらついているが、今度はしっかりと立てるようだ。
「今のはどうやったんですか?」
俺がブレイブに聞く。
「これは裁縫魔法。まー、命令系の魔法の1つだ」
「命令系・・・?あっ」
~学園に通っていたころ~
「えー、今日は魔法の基礎について学びます」
きゃっ、きゃっ!
がやがや・・・
「静粛に。はしたないですよ」
シーン。
はー、ラムゴカガル先生の授業、あんまり好きじゃないんだよなー・・・
「まず魔法にはいくつか種類があります。基本的には独立系、命令系、使用系、発生系などに分けられます」
???????
「ジョン、分かるか?」
「・・・」
「ジョン?」
こいつ、フリーズしてる。。。
「独立系はどの系にも属さない特殊なもの、命令系は生物や無生物に命令を与えることができ・・・」
~現在~
まさかあれが役に立つとはな。
ラムゴカガル先生もきちんと授業してたんだ。
にしてもジョン・・・大丈夫かな。
「とにかく、計画を立てるか。お前はここで待っていろ。タツヤ、見張っていろ」
え?今、名前で・・・
「早くしろ」
「は、はい!」
もう一安心だろう。
人の気配もないし、この近くは人も戦兵が寄り付いていない。
「青年。あまり大きな音を立てるな・・・」
俺は慌てて口をふさぐ。
ため息、そんなに大きかったかなぁ・・・
ガチャ。
「!?」
ドアが開く音だ。
1階からした。
厚い金属の扉だったから、開いたらすぐ分かる。
俺たちは先ほどのように戦闘態勢をとる。
コン・・・コン、コン・・・
階段を上ってくる。
ギリ・・・
俺はブレイブを扉に向ける。
「いつでも斬れる」そんな体制だ。
ドアノブが回る。
ゆっくり・・・ゆっくり。
ガチャ。
ドアが開いた矢先、銃口と2本の剣が扉の先の存在に向けられる。
「え・・・?な、なに・・・?」
女の人・・・?
俺は剣を下ろさない。
敵かもしれない。
人間の見た目をしているだけかもしれない。
女の人は手を上げ、1歩下がる。
「わ、私は・・・」
声が震えている。怖がっているのだろうか?
「お前は・・・?」
ブレイブがそう聞く。
女の人が驚く。
恐怖と驚愕で感情がぐちゃぐちゃだ。
「わ、私は・・・アリマ。ハナ・アリマっ・・・」
そう名乗っているが、まだ確信はできない。
人語も喋っているし、名前も言えている。
だけど、実在の名前かもわからないし、サイガのこともあった。
ナイフで刺されそうになったし・・・
「好きな食べ物は?」
「え・・・?」
「いいから答えろ」
ブレイブが唐突にそう聞く。
好きな食べ物・・・?意味が分からない。
「マピン!マピンが好きですっ!」
マピン・・・よりにもよって俺が嫌いな食べ物だ。
ブレイブは少しの間、黙り込む。
青年、カマをかけるぞ。
俺はそう言われ、ハナと名乗る女性に質問する。
「あんたは人間じゃない。恨みはないが、死んでもらう」
ハナの瞳孔がかっ!と開く。
「い、いや・・・わっ、わたっ・・・しは、に、に、人間でぇっ・・・!」
俺は彼女の首元にブレイブを向ける。
「や、やめっ!」
ブオッ!
首に剣が振られる。
鮮血は・・・飛ばない。。。
「へ・・・?」
ぺたん。
彼女は腰が抜けたようだ。
それはそうだろう。
「お前、本当に人間なんだな?ハナ・アリマというのも偽名ではないな?」
「は、ひあっ!ほ、ほんとうですっ!誓います!ほら!」
チャリ。
アンガー・シルバー・・・!
「ほら!こ、ここっ!」
アンガー・シルバーにはハナ・アリマと刻まれている。
「・・・失礼。無礼を働いた。近頃は誰も信じられなくてな。ほら、立て」
ふら、ふら・・・がくん。
どうやらハナは立てないようだ。
「ほら、捕まってください」
俺は手を差し伸べる。
「よいしょ」
俺はハナの手を引き、とりあえず椅子に座らせる。
「う゛っ・・・」
ハナが口を押える。
「ふーっ、ふーっ・・・」
大分怖かったようだ。
そりゃああんな風にされたらな。
死への恐怖というのは人間を狂わせる。
「お前、どうしたんだ?そんなにボロボロの服で。少し背筋を伸ばせ」
ハナは痛そうに背を整える。
「怪我か?」
「はい、少し背中と足に。。。」
「見せてみろ」
ブレイブときたら、敵と味方で対応が真反対だ。
敵は追いつめて、聞き出せるまで聞き出して、最後には捨てる。
けれども味方にはこんな風に優しい対応をする。
ちょっと不愛想だけど。
「切れているな。だが心配するな」
「ありがとうございます・・・」
ブレイブの回復魔法でみるみるうちに傷がふさがっていく。
「では背筋を伸ばせ」
「はい」
ハナはぴーんと背を伸ばす。
いい姿勢だ。
腰から頭まで、上から糸でつながれてるような姿勢・・・
「では」
彼女の服の糸がシュルシュルとお互いを結び、縫いあっていく。
「よし、できたぞ」
「わあ・・・」
見ると、服の隙間やほつれが直っている。
「少しばかり服は小さくなったろうが、大丈夫だろう。さ、立てるか?」
「はい・・・」
足元はふらついているが、今度はしっかりと立てるようだ。
「今のはどうやったんですか?」
俺がブレイブに聞く。
「これは裁縫魔法。まー、命令系の魔法の1つだ」
「命令系・・・?あっ」
~学園に通っていたころ~
「えー、今日は魔法の基礎について学びます」
きゃっ、きゃっ!
がやがや・・・
「静粛に。はしたないですよ」
シーン。
はー、ラムゴカガル先生の授業、あんまり好きじゃないんだよなー・・・
「まず魔法にはいくつか種類があります。基本的には独立系、命令系、使用系、発生系などに分けられます」
???????
「ジョン、分かるか?」
「・・・」
「ジョン?」
こいつ、フリーズしてる。。。
「独立系はどの系にも属さない特殊なもの、命令系は生物や無生物に命令を与えることができ・・・」
~現在~
まさかあれが役に立つとはな。
ラムゴカガル先生もきちんと授業してたんだ。
にしてもジョン・・・大丈夫かな。
「とにかく、計画を立てるか。お前はここで待っていろ。タツヤ、見張っていろ」
え?今、名前で・・・
「早くしろ」
「は、はい!」