ある世界を救うまで
「よし、そろそろ出発するか。あともう少しだしな」
「はい」
俺たちは朝食を済ませたあと、荷物をまとめる。
アンガーまでは残り5ロッキ程。
ここまで道のりは長かったが、振り返ればあっという間だった。
それに3人・・・細かく言うなら2人と1本か。
みんなとは距離を詰めれた気がする。
ブレイブさんとは特に・・・
ザッ、ザッ。
今日は陽が温かい。
空も雲一つない、いい天気だ。
アンガーもこんな風に平和だったらいいんだが・・・
思い通りの状況ではなさそうだ。
~しばらく歩いて~
「着きましたね・・・」
「ああ」
アンガー帝国に着いたのだ。
目の前には厚い鉄壁が見る限りずーっとそびえ立っている。
この国全体が壁で守られているのだろう。
流石軍事国家と言ったところだ。
それに大きな門。
まるでバッガラの守国門のようだ。
ガココン・・・
「なんじゃ?」
そんなことを考えていると、門の両脇が開き、何かが出てくる。
大砲である。
ドォン!
ブレイブはそのことにいち早く気が付き、2人を魔法で避けさせる。
俺もブレイブの動きに合わせ、弾を避けた。
シュウウ・・・
「青年、気を付けろ。ただの砲弾じゃない」
俺はそう言われ、着弾点を見てみる。
地面こそえぐれてはいないが、周りには煙がもくもくと立ち上っている。
恐らく、国の周りの地形を破壊しないための砲弾なのだろう。
憶測ではあるが、これだけは分かる。
当たったらただでは済まない。
ドォン!
次の砲撃が俺を襲う。
だが弾のスピードはそんなに早くない。
1人なら容易に避けられる。
ガチャチャ・・・
俺が砲撃をかわすと鉄壁のいたるところから何やら出てくる。
「今度はなんだ!?」
大砲より二回りほど小さい銃である。
バババババ!
「うおおおおおお!」
銃が一斉に射撃を始める。
俺たちは避けるのが精一杯。
「私の傍へ!」
俺はユウナを抱え、ブレイブの隣に急ぐ。
バババババ!
その間も銃撃は止まない。
キンキンッ!キン!
「はぁ・・・はぁ・・・これは・・・?」
俺は息を荒げながら途切れ途切れにそう聞く。
「簡易的な壁だ」
ブレイブのとった行動↓
①地面の土を魔法で砕き、集める
②土を壁状に広げ、重力魔法で固定
③土全体に魔力を込め、硬化させる
「だがこれもいつまでも持つか・・・」
「私、やれるよ」
「ユウナ・・・!?」
口を開いたのはユウナだった。
「この子に行ってもらうの」
ユウナが取り出したのは小さな球体。
目玉のようなものが1つ、ついているだけ。
「どうにかできるのか?」
「うん。いってらっしゃい」
コロロロ・・・
球体は転がるように門に向かう。
しかし球体は小さすぎて、銃撃が当たらない。
そのまま球体は門を登り始める。
門が何やら赤く発光する。
球体のスピードが上がる。
銃撃が止んだ。
ブレイブが魔法を解除した瞬間、土ぼこりが立ち、壁が崩壊する。
「何をした?ユウナ」
ユウナは答える。
「あの子はジャイロ。今、あの奥のなにかを襲ってもらってるの」
「成程・・・とにかく今のうちだ」
ブレイブは門へ急いで向かう。
俺もその後に続く。
「開かないのぉ・・・」
テッショウさんが押したり引いたりしてみるが、門はびくともしない。
「私に任せろ」
ギギギ・・・
門がなにやら引っ張られ始める。
「俺も手伝います!」
「手を出すな!」
ビクッ!
「何で・・・?」
「今重力魔法をかなり使っている。お前が入れば体がもたないぞ!」
「はい・・・じゃあ何を・・・?」
「お前はじっとしておけ!」
俺は渋々門から離れる。
少しして、門が開く。
ギギギギギ・・・ガコン。
「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ブレイブさん・・・?」
「大丈夫だ、問題ない」
ブレイブはそう言っているが、かなり辛そうだ。
「あ、開いた」
ユウナが門の奥からこちらを見ている。
その隣には謎の化け物。
「大丈夫じゃったか?」
テッショウさんがユウナに駆け寄る。
「うん。でも・・・」
ユウナは手の中を見せる。
「ジャイロ、溶けちゃった・・・」
見ると、ジャイロの体がドロドロに溶けている。
恐らくだが、先ほどの発光は侵入者を止めるために門自体が発熱していたのだろう。
その熱をもろに受けたジャイロは溶けてしまったのだ。
しかしジャイロとユウナがいなければ苦戦を強いられていただろう。
必要な犠牲、というやつだ。
「こいつは・・・?」
化け物の姿は地兵や雷兵に似ている。
また新たな兵士だろうか・・・?
だとすれば同じ軍勢という事になるが・・・
「青年、先を急ぐぞ」
「は、はい!」
そんな時間も束の間、俺はみんなと一緒に走り出した。
「はい」
俺たちは朝食を済ませたあと、荷物をまとめる。
アンガーまでは残り5ロッキ程。
ここまで道のりは長かったが、振り返ればあっという間だった。
それに3人・・・細かく言うなら2人と1本か。
みんなとは距離を詰めれた気がする。
ブレイブさんとは特に・・・
ザッ、ザッ。
今日は陽が温かい。
空も雲一つない、いい天気だ。
アンガーもこんな風に平和だったらいいんだが・・・
思い通りの状況ではなさそうだ。
~しばらく歩いて~
「着きましたね・・・」
「ああ」
アンガー帝国に着いたのだ。
目の前には厚い鉄壁が見る限りずーっとそびえ立っている。
この国全体が壁で守られているのだろう。
流石軍事国家と言ったところだ。
それに大きな門。
まるでバッガラの守国門のようだ。
ガココン・・・
「なんじゃ?」
そんなことを考えていると、門の両脇が開き、何かが出てくる。
大砲である。
ドォン!
ブレイブはそのことにいち早く気が付き、2人を魔法で避けさせる。
俺もブレイブの動きに合わせ、弾を避けた。
シュウウ・・・
「青年、気を付けろ。ただの砲弾じゃない」
俺はそう言われ、着弾点を見てみる。
地面こそえぐれてはいないが、周りには煙がもくもくと立ち上っている。
恐らく、国の周りの地形を破壊しないための砲弾なのだろう。
憶測ではあるが、これだけは分かる。
当たったらただでは済まない。
ドォン!
次の砲撃が俺を襲う。
だが弾のスピードはそんなに早くない。
1人なら容易に避けられる。
ガチャチャ・・・
俺が砲撃をかわすと鉄壁のいたるところから何やら出てくる。
「今度はなんだ!?」
大砲より二回りほど小さい銃である。
バババババ!
「うおおおおおお!」
銃が一斉に射撃を始める。
俺たちは避けるのが精一杯。
「私の傍へ!」
俺はユウナを抱え、ブレイブの隣に急ぐ。
バババババ!
その間も銃撃は止まない。
キンキンッ!キン!
「はぁ・・・はぁ・・・これは・・・?」
俺は息を荒げながら途切れ途切れにそう聞く。
「簡易的な壁だ」
ブレイブのとった行動↓
①地面の土を魔法で砕き、集める
②土を壁状に広げ、重力魔法で固定
③土全体に魔力を込め、硬化させる
「だがこれもいつまでも持つか・・・」
「私、やれるよ」
「ユウナ・・・!?」
口を開いたのはユウナだった。
「この子に行ってもらうの」
ユウナが取り出したのは小さな球体。
目玉のようなものが1つ、ついているだけ。
「どうにかできるのか?」
「うん。いってらっしゃい」
コロロロ・・・
球体は転がるように門に向かう。
しかし球体は小さすぎて、銃撃が当たらない。
そのまま球体は門を登り始める。
門が何やら赤く発光する。
球体のスピードが上がる。
銃撃が止んだ。
ブレイブが魔法を解除した瞬間、土ぼこりが立ち、壁が崩壊する。
「何をした?ユウナ」
ユウナは答える。
「あの子はジャイロ。今、あの奥のなにかを襲ってもらってるの」
「成程・・・とにかく今のうちだ」
ブレイブは門へ急いで向かう。
俺もその後に続く。
「開かないのぉ・・・」
テッショウさんが押したり引いたりしてみるが、門はびくともしない。
「私に任せろ」
ギギギ・・・
門がなにやら引っ張られ始める。
「俺も手伝います!」
「手を出すな!」
ビクッ!
「何で・・・?」
「今重力魔法をかなり使っている。お前が入れば体がもたないぞ!」
「はい・・・じゃあ何を・・・?」
「お前はじっとしておけ!」
俺は渋々門から離れる。
少しして、門が開く。
ギギギギギ・・・ガコン。
「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ブレイブさん・・・?」
「大丈夫だ、問題ない」
ブレイブはそう言っているが、かなり辛そうだ。
「あ、開いた」
ユウナが門の奥からこちらを見ている。
その隣には謎の化け物。
「大丈夫じゃったか?」
テッショウさんがユウナに駆け寄る。
「うん。でも・・・」
ユウナは手の中を見せる。
「ジャイロ、溶けちゃった・・・」
見ると、ジャイロの体がドロドロに溶けている。
恐らくだが、先ほどの発光は侵入者を止めるために門自体が発熱していたのだろう。
その熱をもろに受けたジャイロは溶けてしまったのだ。
しかしジャイロとユウナがいなければ苦戦を強いられていただろう。
必要な犠牲、というやつだ。
「こいつは・・・?」
化け物の姿は地兵や雷兵に似ている。
また新たな兵士だろうか・・・?
だとすれば同じ軍勢という事になるが・・・
「青年、先を急ぐぞ」
「は、はい!」
そんな時間も束の間、俺はみんなと一緒に走り出した。