ある世界を救うまで
「これからどうしますか?」
俺はブレイブに聞く。
「この傷を癒すのが先決だろう。医者か、魔法士を探せばいいはずだ」
「でも医者なんているんですか?」
今のバッガラは雷兵に攻撃され、かなり危険だ。
そんな国にいつまでも人が居座るだろうか?
可能性はかなり低いだろう。
居座る?あ!
「ゴドルさんに聞いてみるっていうのはどうですか?」
「成程」
ゴドルさんはバッガラの国民だ。
医者の居場所を知ってるかもしれない。
「今はやれることは全てやるしかない。あの民家に戻ろう。皆、それでいいな?」
全員が頷く。
フラフラ・・・
その瞬間、俺は後ろに気配を一つ感じた。
「誰だ!」
俺は振り返り、気配の方へブレイブを向ける。
「ふひはっはほへふへ・・・」
「あ!」
「フィ、ナンシェ・・・」
気配の正体はフィナンシェ女王だった。
すっかり忘れていた。
そもそも俺たちは女王を助けるためにバッガラに来たんだった。
「す、すみません、女王様とは知らず・・・」
俺はゆっくりとブレイブを降ろす。
「ほへほほっへふははい」
「はい。今猿ぐつわと拘束、取りますから」
シュルル
「はぁ、死ぬかと思いました。。。」
綺麗な声だ。
俺は反射的にそう思った。
タタタ
フィナンシェがザンギに駆け寄る。
「あなた、無事ではなさそうですね・・・」
フィナンシェが続ける。
「こんなにお怪我をされて」
一筋の涙がザンギの体に落ちる。
「失礼」
涙を流すのも無理はない。
愛する夫がこんな重体で、苦しそうにしているのだから。
「無事で何よりだよ、フィナンシェ・・・」
そんなフィナンシェにザンギは優しい言葉をかける。
「はい」
フィナンシェは青い眼に浮かんだ涙を拭う。
「女王」
ブレイブがこの空気を割るようにフィナンシェ女王に声をかける。
「あなたの事は夫から聞いております」
どうやらブレイブの事はフィナンシェ女王も知っているようだ。
「そうか・・・」
ブレイブが少し驚きの混じった声で言う。
「それより今、国王の命が潰えようとしている。一刻も無駄にはできない。誰かいい医者や魔法士を知らないだろうか?」
フィナンシェは顔を曇らせ、答える。
「何人か腕利きの者は知っているのですが・・・全員逃げるか、囚われてしまっています」
「そうか・・・」
やはりこの国からは人が去っていっているらしい。
このままじゃ国王の命が・・・
「そうか。しょうがない。急いで、ゴドルのもとへ向かうぞ」
「国王様はどう運ぶんじゃ?」
テッショウさんがブレイブに聞く。
確かに魔動車は壊されてしまったし、近くにいい移動手段もない。
どうすれば・・・
「それなら私の専技が使えると思います」
「専技、ですか?」
「はい」
驚くことにフィナンシェ女王の顔に不安は一切見えなかった。
~10分後~
「すごいですね。女王様の専技」
「そんな大したものじゃないですよ」
私の専技は「滑化」(かっか)。
触った物の摩擦を無くすことができます。
まあ無くすと言っても大したことはできませんが・・・
成程。じゃあそれでこの板の摩擦を無くせば!
はい。少しの力で直線なら楽に進めます。
「うむ。これなら効率よく、全員を運べる。む?」
ブレイブが何かに気づく。
「止まれ!」
ザザザザザ!
ブレイブの合図で板が滑らなくなる。
「?@**;;!=;+!」
あれは・・・
「雷兵だ」
俺はブレイブに聞く。
「この傷を癒すのが先決だろう。医者か、魔法士を探せばいいはずだ」
「でも医者なんているんですか?」
今のバッガラは雷兵に攻撃され、かなり危険だ。
そんな国にいつまでも人が居座るだろうか?
可能性はかなり低いだろう。
居座る?あ!
「ゴドルさんに聞いてみるっていうのはどうですか?」
「成程」
ゴドルさんはバッガラの国民だ。
医者の居場所を知ってるかもしれない。
「今はやれることは全てやるしかない。あの民家に戻ろう。皆、それでいいな?」
全員が頷く。
フラフラ・・・
その瞬間、俺は後ろに気配を一つ感じた。
「誰だ!」
俺は振り返り、気配の方へブレイブを向ける。
「ふひはっはほへふへ・・・」
「あ!」
「フィ、ナンシェ・・・」
気配の正体はフィナンシェ女王だった。
すっかり忘れていた。
そもそも俺たちは女王を助けるためにバッガラに来たんだった。
「す、すみません、女王様とは知らず・・・」
俺はゆっくりとブレイブを降ろす。
「ほへほほっへふははい」
「はい。今猿ぐつわと拘束、取りますから」
シュルル
「はぁ、死ぬかと思いました。。。」
綺麗な声だ。
俺は反射的にそう思った。
タタタ
フィナンシェがザンギに駆け寄る。
「あなた、無事ではなさそうですね・・・」
フィナンシェが続ける。
「こんなにお怪我をされて」
一筋の涙がザンギの体に落ちる。
「失礼」
涙を流すのも無理はない。
愛する夫がこんな重体で、苦しそうにしているのだから。
「無事で何よりだよ、フィナンシェ・・・」
そんなフィナンシェにザンギは優しい言葉をかける。
「はい」
フィナンシェは青い眼に浮かんだ涙を拭う。
「女王」
ブレイブがこの空気を割るようにフィナンシェ女王に声をかける。
「あなたの事は夫から聞いております」
どうやらブレイブの事はフィナンシェ女王も知っているようだ。
「そうか・・・」
ブレイブが少し驚きの混じった声で言う。
「それより今、国王の命が潰えようとしている。一刻も無駄にはできない。誰かいい医者や魔法士を知らないだろうか?」
フィナンシェは顔を曇らせ、答える。
「何人か腕利きの者は知っているのですが・・・全員逃げるか、囚われてしまっています」
「そうか・・・」
やはりこの国からは人が去っていっているらしい。
このままじゃ国王の命が・・・
「そうか。しょうがない。急いで、ゴドルのもとへ向かうぞ」
「国王様はどう運ぶんじゃ?」
テッショウさんがブレイブに聞く。
確かに魔動車は壊されてしまったし、近くにいい移動手段もない。
どうすれば・・・
「それなら私の専技が使えると思います」
「専技、ですか?」
「はい」
驚くことにフィナンシェ女王の顔に不安は一切見えなかった。
~10分後~
「すごいですね。女王様の専技」
「そんな大したものじゃないですよ」
私の専技は「滑化」(かっか)。
触った物の摩擦を無くすことができます。
まあ無くすと言っても大したことはできませんが・・・
成程。じゃあそれでこの板の摩擦を無くせば!
はい。少しの力で直線なら楽に進めます。
「うむ。これなら効率よく、全員を運べる。む?」
ブレイブが何かに気づく。
「止まれ!」
ザザザザザ!
ブレイブの合図で板が滑らなくなる。
「?@**;;!=;+!」
あれは・・・
「雷兵だ」