ある世界を救うまで
サンダ?
こいつはボルトのはずだ。
少なくともロークがそう言っていた。
いや、こいつの言っていることは本当かもしれない。
もしやボルトとサンダは同一…?
[明朝体]「では」
[/明朝体]ヒュッ!
サンダの手から電流が飛び出す。
青年!
ジュッ!
ブレイブが俺をかばい、俺の前に立ちふさがる。
「え…」
見ると、攻撃を受けたブレイブの刀身が少し赤くなっている。
溶けて、いるのか?
青年、気を付けろ。先ほどとは段違いに攻撃のキレと温度が違う。
恐らく姿が変わったせいだろう。
ヒュオッ!
回避を続けろ!
「くっ…」
攻撃を避ける俺にブレイブが続ける。
やつは先ほど姿が変わった事でかなり身体能力が向上している。
気を付けろよ!青年!
「はい!」
私を振れ!
俺はブレイブの柄を強く握る。
今使うか…
「七技」(しちぎ)の内の一つ…
仕方がない!
『一、壱大』(はじめ、いだい)!
ガキキキキキ!
[明朝体]「!?」[/明朝体]
ブレイブの刀身がサンダの体に突き刺さる。
サンダが俺のいきなりの行動に驚き、少し後ずさる。
サンダがブレイブを自分の体から離そうとする。
俺は柄を握る腕に万力を込める。
[明朝体]「ああ…」[/明朝体]
サンダの腕により力が入る。
青年、やれ!
「おりゃあ!」
ザシュッ!
[明朝体]「!」[/明朝体]
俺の腕に手ごたえがなくなるのと同時に、サンダが床に倒れこむ。
見ると俺が攻撃した鎧が一部砕け、そこから金色の液体が滴り出ている。
[明朝体]「貴様…」[/明朝体]
サンダがよろよろと立ち上がる。
[明朝体]「ふんっ!」[/明朝体]
バチバチッ!
サンダの傷に電撃が走る。
[明朝体]「くっ…」[/明朝体]
液体が体から出るのが止まる。
どうやら電気熱で止血のようなことをしたようだ。
ヒュヒュヒュヒュヒュ!
突如サンダが自身の槍を回し始める。
バチッ、バチバチッ!
槍の周りに電気の渦ができ始める。
まさかあの槍…
「どうしました?」
俺がブレイブに聞く。
いや、これは私の憶測にすぎないが…
ブレイブが刀身でサンダの槍を指す。
あの槍、雷神メドールの加護を受けているのではないか?
「メドールってあのメドールですか?」
ああ、そうだ。
雷神メドール。
この世には神が何体も存在する。
神とは精霊のようなもの。
この世界を作ったのも神と言われている。
神は小さなことにまつわる神や、この世の心理にまつわる偉大な神など、様々だ。
その中でもメドールは中位の神。
電気にまつわる神で、伝説によれば1000年前、大雷雲を起こし不届き者を成敗したそうだ。
その加護を受けているとなれば、電気にまつわる力がかなり高まる。
サンダは見たところ、電気で攻撃をしている。
そんなサンダが加護を受けているとすれば…
何故だかは分からないがその力は強くなるだろう。
くそっ。まさか加護を受けていたとは…
[明朝体]「雷神よ…我に力を貸したまえ…」[/明朝体]
サンダがそう言った瞬間、電気の渦が槍の先端に一瞬で集まり、一つの電気の塊になる。
青年!避けろ!
[明朝体]『雷集放禍』[/明朝体](らいじゅうほっか)!
するとサンダの槍の先からとてつもない電流が飛び出す。
バゴゴゴゴゴ!
電流が当たった部屋の壁が一瞬で崩れていく。
あんなのに当たったら死ぬ!
「しょうがないか…」
ブレイブが呟く。
『フライ・アウェイ』!
こいつはボルトのはずだ。
少なくともロークがそう言っていた。
いや、こいつの言っていることは本当かもしれない。
もしやボルトとサンダは同一…?
[明朝体]「では」
[/明朝体]ヒュッ!
サンダの手から電流が飛び出す。
青年!
ジュッ!
ブレイブが俺をかばい、俺の前に立ちふさがる。
「え…」
見ると、攻撃を受けたブレイブの刀身が少し赤くなっている。
溶けて、いるのか?
青年、気を付けろ。先ほどとは段違いに攻撃のキレと温度が違う。
恐らく姿が変わったせいだろう。
ヒュオッ!
回避を続けろ!
「くっ…」
攻撃を避ける俺にブレイブが続ける。
やつは先ほど姿が変わった事でかなり身体能力が向上している。
気を付けろよ!青年!
「はい!」
私を振れ!
俺はブレイブの柄を強く握る。
今使うか…
「七技」(しちぎ)の内の一つ…
仕方がない!
『一、壱大』(はじめ、いだい)!
ガキキキキキ!
[明朝体]「!?」[/明朝体]
ブレイブの刀身がサンダの体に突き刺さる。
サンダが俺のいきなりの行動に驚き、少し後ずさる。
サンダがブレイブを自分の体から離そうとする。
俺は柄を握る腕に万力を込める。
[明朝体]「ああ…」[/明朝体]
サンダの腕により力が入る。
青年、やれ!
「おりゃあ!」
ザシュッ!
[明朝体]「!」[/明朝体]
俺の腕に手ごたえがなくなるのと同時に、サンダが床に倒れこむ。
見ると俺が攻撃した鎧が一部砕け、そこから金色の液体が滴り出ている。
[明朝体]「貴様…」[/明朝体]
サンダがよろよろと立ち上がる。
[明朝体]「ふんっ!」[/明朝体]
バチバチッ!
サンダの傷に電撃が走る。
[明朝体]「くっ…」[/明朝体]
液体が体から出るのが止まる。
どうやら電気熱で止血のようなことをしたようだ。
ヒュヒュヒュヒュヒュ!
突如サンダが自身の槍を回し始める。
バチッ、バチバチッ!
槍の周りに電気の渦ができ始める。
まさかあの槍…
「どうしました?」
俺がブレイブに聞く。
いや、これは私の憶測にすぎないが…
ブレイブが刀身でサンダの槍を指す。
あの槍、雷神メドールの加護を受けているのではないか?
「メドールってあのメドールですか?」
ああ、そうだ。
雷神メドール。
この世には神が何体も存在する。
神とは精霊のようなもの。
この世界を作ったのも神と言われている。
神は小さなことにまつわる神や、この世の心理にまつわる偉大な神など、様々だ。
その中でもメドールは中位の神。
電気にまつわる神で、伝説によれば1000年前、大雷雲を起こし不届き者を成敗したそうだ。
その加護を受けているとなれば、電気にまつわる力がかなり高まる。
サンダは見たところ、電気で攻撃をしている。
そんなサンダが加護を受けているとすれば…
何故だかは分からないがその力は強くなるだろう。
くそっ。まさか加護を受けていたとは…
[明朝体]「雷神よ…我に力を貸したまえ…」[/明朝体]
サンダがそう言った瞬間、電気の渦が槍の先端に一瞬で集まり、一つの電気の塊になる。
青年!避けろ!
[明朝体]『雷集放禍』[/明朝体](らいじゅうほっか)!
するとサンダの槍の先からとてつもない電流が飛び出す。
バゴゴゴゴゴ!
電流が当たった部屋の壁が一瞬で崩れていく。
あんなのに当たったら死ぬ!
「しょうがないか…」
ブレイブが呟く。
『フライ・アウェイ』!