ある世界を救うまで
キョロキョロ…
俺たちは今、化け物に注意しながらフィナンシェ王女を探している。
しかし、中々見つからない。
やはり情報は罠だったのか、それとも…
「みなさん!みなさん!」
ザンギ国王が小さな声で何やら言っている。
「何ですか?」
「こっちに来てください!」
俺たちは国王の後をついていく。
「んーっ!んんーっ!」
そこには猿ぐつわをされ、拘束されたフィナンシェ王女がいた。
「なっ…」
「はふふへふははい!」
フィナンシェ王女は助けを求めている。
「よし。すぐにでも救出だ」
ブレイブがそう言ってフィナンシェ王女に近づく。
バリッ!
「っ!」
「どうしました?」
俺がブレイブに聞く。
「ああ。どうやら王女は見えない何かに囲まれているようだ…」
ブレイブは少し縦にブンブンと動く。
カチッ。
「!?」
ビーッ!ビーッ!
音が部屋中に響く。
「まずい!」
カツン、カツン、カツン。
!
あの化け物の足音がさっきよりも早く聞こえる。
カツン。
「あ…」
俺の後ろに化け物が立っていた。
「あ、あ…」
「青年!逃げろ!」
ドズッ!
「っっっ!!」
ドサッ
俺は化け物に殴られ、部屋の壁に思いっきりぶつかる。
カツン…カツン…
「青年!立て!」
俺は立とうとするが、足が動かない。
ドスッ!
「うっ!」
俺は腹を抑える。
化け物が槍を構える。
「やめろ!」
国王が剣を構える。
ブゥン…
剣に光が灯る。
『トゥ・スキャッター』!
ガキッ!
「…」
化け物が少し後ろに吹き飛ばされる。
「大丈夫ですか?」
「あ…あ…」
「ちょっと、タツヤさん!」
ブオッ!
「!」
ドガン!
国王が化け物に薙ぎ払われる。
「っ…」
カツン…カツン…
「国王様への手出しは許さん!」
シュゥゥゥ…
テッショウの拳が熱を帯びだす。
『熱拳・乱羅』(ねっけん・みだら)!
ダダダダダ!
ジュゥゥゥゥ…
「ァァ…」
化け物が少し声を上げる。
バリッ!
「危ない!」
国王がテッショウを突き飛ばす。
バリバリッ!
「うわあっ!」
国王が床で悶える。
少し皮膚が焦げている。
カツン…カツ、カツ…
シュッ
化け物が槍を国王に向ける。
パリパリ…パリ…
「やめろ!」
ガキン!
「!」
化け物が吹き飛ばされる。
ブレイブが化け物にものすごいスピードで近づく。
ブオッ!
ダン!
ブオッ!
ダダン!
ブレイブは化け物を斬ろうとしているようだ。
しかし、化け物はそれを全て避けている。
ガキッ!
「ゥゥ…」
ブレイブと化け物の槍がぶつかり合う。
ギリギリギリ…
「青年!何してる!早く立て!」
「あ…」
「青年!」
ガッ!
キキキキキン!
「くっ!」
化け物が猛攻を仕掛けている。
ブレイブが少しづつ後ろに後ずさっている。
きっとブレイブはこのままでは耐えられないだろう。
「青年!青年!」
「…」
俺は動こうとしているが、体が言う事を聞かない。
「仕方がない…すまん!タツヤ!」
ジュッ!
「熱っ!」
俺は思わず腕を抑える。
「あれ?」
俺の足が動く。
足だけではなく、体全体も動く。
「よし!タツヤ!行け!」
テッショウさんが俺にそう言う。
「はい!」
そうして俺はブレイブの方へ走った。
俺たちは今、化け物に注意しながらフィナンシェ王女を探している。
しかし、中々見つからない。
やはり情報は罠だったのか、それとも…
「みなさん!みなさん!」
ザンギ国王が小さな声で何やら言っている。
「何ですか?」
「こっちに来てください!」
俺たちは国王の後をついていく。
「んーっ!んんーっ!」
そこには猿ぐつわをされ、拘束されたフィナンシェ王女がいた。
「なっ…」
「はふふへふははい!」
フィナンシェ王女は助けを求めている。
「よし。すぐにでも救出だ」
ブレイブがそう言ってフィナンシェ王女に近づく。
バリッ!
「っ!」
「どうしました?」
俺がブレイブに聞く。
「ああ。どうやら王女は見えない何かに囲まれているようだ…」
ブレイブは少し縦にブンブンと動く。
カチッ。
「!?」
ビーッ!ビーッ!
音が部屋中に響く。
「まずい!」
カツン、カツン、カツン。
!
あの化け物の足音がさっきよりも早く聞こえる。
カツン。
「あ…」
俺の後ろに化け物が立っていた。
「あ、あ…」
「青年!逃げろ!」
ドズッ!
「っっっ!!」
ドサッ
俺は化け物に殴られ、部屋の壁に思いっきりぶつかる。
カツン…カツン…
「青年!立て!」
俺は立とうとするが、足が動かない。
ドスッ!
「うっ!」
俺は腹を抑える。
化け物が槍を構える。
「やめろ!」
国王が剣を構える。
ブゥン…
剣に光が灯る。
『トゥ・スキャッター』!
ガキッ!
「…」
化け物が少し後ろに吹き飛ばされる。
「大丈夫ですか?」
「あ…あ…」
「ちょっと、タツヤさん!」
ブオッ!
「!」
ドガン!
国王が化け物に薙ぎ払われる。
「っ…」
カツン…カツン…
「国王様への手出しは許さん!」
シュゥゥゥ…
テッショウの拳が熱を帯びだす。
『熱拳・乱羅』(ねっけん・みだら)!
ダダダダダ!
ジュゥゥゥゥ…
「ァァ…」
化け物が少し声を上げる。
バリッ!
「危ない!」
国王がテッショウを突き飛ばす。
バリバリッ!
「うわあっ!」
国王が床で悶える。
少し皮膚が焦げている。
カツン…カツ、カツ…
シュッ
化け物が槍を国王に向ける。
パリパリ…パリ…
「やめろ!」
ガキン!
「!」
化け物が吹き飛ばされる。
ブレイブが化け物にものすごいスピードで近づく。
ブオッ!
ダン!
ブオッ!
ダダン!
ブレイブは化け物を斬ろうとしているようだ。
しかし、化け物はそれを全て避けている。
ガキッ!
「ゥゥ…」
ブレイブと化け物の槍がぶつかり合う。
ギリギリギリ…
「青年!何してる!早く立て!」
「あ…」
「青年!」
ガッ!
キキキキキン!
「くっ!」
化け物が猛攻を仕掛けている。
ブレイブが少しづつ後ろに後ずさっている。
きっとブレイブはこのままでは耐えられないだろう。
「青年!青年!」
「…」
俺は動こうとしているが、体が言う事を聞かない。
「仕方がない…すまん!タツヤ!」
ジュッ!
「熱っ!」
俺は思わず腕を抑える。
「あれ?」
俺の足が動く。
足だけではなく、体全体も動く。
「よし!タツヤ!行け!」
テッショウさんが俺にそう言う。
「はい!」
そうして俺はブレイブの方へ走った。