ある世界を救うまで
「ここがバッガラ城…」
どうやら目的地に着いたようだ。
かなり大きな城だ。
早くフィナンシェ王女を助けなければ…
バチッ!
「またか!」
俺たちは素早く城の陰に隠れる。
バッガラに入ってから30分以上敵に見つからなかったことがない。
シャルドより少し警備体制が強い気がする。
そんなにフィナンシェ王女が大切なのか?
「今だ!」
ブレイブが扉から城に入っていく。
俺たち三人はそれに続き、城に入る。
扉の奥は真っ暗で、埃っぽい部屋だった。
「ゲッホゲッホ!」
「しっ!」
俺はブレイブに言われ、のどを抑える。
「よし。ここなら大丈夫だろう…」
ブレイブはそう言うと、安心したように息を吐く。
「ここはどこでしょうか?」
ザンギ国王は心配そうな声でぼそっと言う。
「分からん。しかしここから出なければならないことは分かる」
シュボッ!
急に部屋の中が明るくなる。
俺は明るくなった部屋の周りを見渡す。
部屋の中は色々な物でゴチャゴチャしている。
物置か何かかな…?
「何を?」
テッショウがブレイブにそう聞く。
「近くにロウソクがあったのでな。私の魔法で軽く火をつけた」
ブレイブはそう答える。
そんなことまでできるのか…
「じゃあここから出ましょう」
俺はそう言うと、部屋の奥にあった重そうな扉に近づく。
俺はその扉を注意して開ける。
ギィ…
俺は扉の外を見渡す。
薄暗く、ジメジメした通路だ。
さっき入った扉には下から入ったし、ここはきっと地下だろう。
「行きましょう」
俺はそう言って扉の外に出た。
コクリ。
俺は軽く頷く。
タタタタッ
俺たちは固い床を素早く走り、一つの扉の前に立つ。
カチャ…
扉の奥には誰もいない。
俺は扉から部屋の中に入る。
後の二人と一本も俺に続く。
「ふう…」
俺は部屋の壁にもたれかかり、ため息をつく。
「このままじゃ身が持ちませんよ…」
ザンギ国王はブレイブにそう言う。
今、俺たちは片っ端から城にある部屋に入るという作戦を実行している。
初めのうちはこれならいつかはたどり着くと思っていたが、このバッガラ城、かなり部屋数が多い。
それでもいつかはフィナンシェ王女を見つかられると思い、作戦を続けているのだが…
「もう2時間は経ってます。周りの心配もしなきゃですし、このままじゃ…」
ブレイブはザンギ国王の言葉にうつむく。
「ん?」
テッショウさんが何かを見つめて声を出す。
「これを見ろ!」
テッショウさんは何やら興奮した様子で俺たちに一枚の紙を見せる。
「これって…」
それはこの城の地図だった。
どうやら目的地に着いたようだ。
かなり大きな城だ。
早くフィナンシェ王女を助けなければ…
バチッ!
「またか!」
俺たちは素早く城の陰に隠れる。
バッガラに入ってから30分以上敵に見つからなかったことがない。
シャルドより少し警備体制が強い気がする。
そんなにフィナンシェ王女が大切なのか?
「今だ!」
ブレイブが扉から城に入っていく。
俺たち三人はそれに続き、城に入る。
扉の奥は真っ暗で、埃っぽい部屋だった。
「ゲッホゲッホ!」
「しっ!」
俺はブレイブに言われ、のどを抑える。
「よし。ここなら大丈夫だろう…」
ブレイブはそう言うと、安心したように息を吐く。
「ここはどこでしょうか?」
ザンギ国王は心配そうな声でぼそっと言う。
「分からん。しかしここから出なければならないことは分かる」
シュボッ!
急に部屋の中が明るくなる。
俺は明るくなった部屋の周りを見渡す。
部屋の中は色々な物でゴチャゴチャしている。
物置か何かかな…?
「何を?」
テッショウがブレイブにそう聞く。
「近くにロウソクがあったのでな。私の魔法で軽く火をつけた」
ブレイブはそう答える。
そんなことまでできるのか…
「じゃあここから出ましょう」
俺はそう言うと、部屋の奥にあった重そうな扉に近づく。
俺はその扉を注意して開ける。
ギィ…
俺は扉の外を見渡す。
薄暗く、ジメジメした通路だ。
さっき入った扉には下から入ったし、ここはきっと地下だろう。
「行きましょう」
俺はそう言って扉の外に出た。
コクリ。
俺は軽く頷く。
タタタタッ
俺たちは固い床を素早く走り、一つの扉の前に立つ。
カチャ…
扉の奥には誰もいない。
俺は扉から部屋の中に入る。
後の二人と一本も俺に続く。
「ふう…」
俺は部屋の壁にもたれかかり、ため息をつく。
「このままじゃ身が持ちませんよ…」
ザンギ国王はブレイブにそう言う。
今、俺たちは片っ端から城にある部屋に入るという作戦を実行している。
初めのうちはこれならいつかはたどり着くと思っていたが、このバッガラ城、かなり部屋数が多い。
それでもいつかはフィナンシェ王女を見つかられると思い、作戦を続けているのだが…
「もう2時間は経ってます。周りの心配もしなきゃですし、このままじゃ…」
ブレイブはザンギ国王の言葉にうつむく。
「ん?」
テッショウさんが何かを見つめて声を出す。
「これを見ろ!」
テッショウさんは何やら興奮した様子で俺たちに一枚の紙を見せる。
「これって…」
それはこの城の地図だった。