ある世界を救うまで
「うむ…ここまでくれば大丈夫だろう」
どれくらい走っただろうか…。。。
俺たちは今、この城の一室に隠れている。
「サガセ!サガセ!」
まだ地兵たちに俺たちの場所はばれてはいないが見つかるのも時間の問題だ。
「どうしましょう?国王様…」
テッショウが眉間にしわを寄せてザンギ国王に聞く。
「ここからなら城の脱出用経路に敵に見つからないように行けます。そこから行きましょう」
ザンギ国王はそう答える。
「私もその意見には賛成だ」
「俺もそれがいいと思います」
「じゃあ行きましょう。国王様」
テッショウはそう言って立ち上がる。
「ザンギでいいですよ」
ザンギ国王はそう言うと自分も立ち上がった。
「ここです」
どうやら着いたらしい。
魔法で光っている看板に「脱出口」と大きく書いてある。
「じゃあ行きましょう」
テッショウはそう言い脱出口から出ようとする。
「ちょっと待ってください!」
俺はそんなテッショウさんの腕をつかみ引き留めた。
「何じゃ?タツヤ」
「この城に残った地兵はどうするんですか?このままじゃ生き残った人たちもきっと殺されちゃいますよ!」
俺はさっきからそのことを疑問に思っていた。
そもそも俺たちは人が殺されないように戦っているのだ。
なのに自分たちが死ぬからと敵から逃げるのはおかしい。
矛盾だ。
矛盾している。
「青年。お前の気持ちは分からなくない。だが今は大元を潰すのが先だ。私が思うに敵はこの雑魚共だけではないのだろう?大元を潰せば下っ端も全員止まる。違うか?」
ブレイブは俺にそう聞く。
「でもその間に死んでしまった人たちはどうするんですか!」
俺は半分怒りながらブレイブにそう言葉を返す。
「それなら心配はいらん。いざとなればアレがあるしな」
ブレイブは人のことなど微塵も心配していないような口調でそう言った。
「まあ、タツヤさん。私もブレイブさんの意見には賛成です。アレもありますし…」
ザンギ国王もそう言う。
「さっきから言ってるあれって何なんですか!」
俺はもう我慢できずにそう叫んだ。
「それは言えません。この国の秘密の一つですから。すみません」
ザンギ国王はそう申し訳なさそうに俺に言った。
「さあ、行くぞ。青年の今の大声で雑魚共が来てしまうかもしれん」
ブレイブは脱出口の扉を開け、外に出る。
「では私も…」
ザンギ国王も外に出る。
「じゃあわしも…」
テッショウも外に出る。
「どうした?早く来い」
ブレイブが俺にそう言う。
「はい…」
俺はそう言って外に出た。
どれくらい走っただろうか…。。。
俺たちは今、この城の一室に隠れている。
「サガセ!サガセ!」
まだ地兵たちに俺たちの場所はばれてはいないが見つかるのも時間の問題だ。
「どうしましょう?国王様…」
テッショウが眉間にしわを寄せてザンギ国王に聞く。
「ここからなら城の脱出用経路に敵に見つからないように行けます。そこから行きましょう」
ザンギ国王はそう答える。
「私もその意見には賛成だ」
「俺もそれがいいと思います」
「じゃあ行きましょう。国王様」
テッショウはそう言って立ち上がる。
「ザンギでいいですよ」
ザンギ国王はそう言うと自分も立ち上がった。
「ここです」
どうやら着いたらしい。
魔法で光っている看板に「脱出口」と大きく書いてある。
「じゃあ行きましょう」
テッショウはそう言い脱出口から出ようとする。
「ちょっと待ってください!」
俺はそんなテッショウさんの腕をつかみ引き留めた。
「何じゃ?タツヤ」
「この城に残った地兵はどうするんですか?このままじゃ生き残った人たちもきっと殺されちゃいますよ!」
俺はさっきからそのことを疑問に思っていた。
そもそも俺たちは人が殺されないように戦っているのだ。
なのに自分たちが死ぬからと敵から逃げるのはおかしい。
矛盾だ。
矛盾している。
「青年。お前の気持ちは分からなくない。だが今は大元を潰すのが先だ。私が思うに敵はこの雑魚共だけではないのだろう?大元を潰せば下っ端も全員止まる。違うか?」
ブレイブは俺にそう聞く。
「でもその間に死んでしまった人たちはどうするんですか!」
俺は半分怒りながらブレイブにそう言葉を返す。
「それなら心配はいらん。いざとなればアレがあるしな」
ブレイブは人のことなど微塵も心配していないような口調でそう言った。
「まあ、タツヤさん。私もブレイブさんの意見には賛成です。アレもありますし…」
ザンギ国王もそう言う。
「さっきから言ってるあれって何なんですか!」
俺はもう我慢できずにそう叫んだ。
「それは言えません。この国の秘密の一つですから。すみません」
ザンギ国王はそう申し訳なさそうに俺に言った。
「さあ、行くぞ。青年の今の大声で雑魚共が来てしまうかもしれん」
ブレイブは脱出口の扉を開け、外に出る。
「では私も…」
ザンギ国王も外に出る。
「じゃあわしも…」
テッショウも外に出る。
「どうした?早く来い」
ブレイブが俺にそう言う。
「はい…」
俺はそう言って外に出た。