ある世界を救うまで
「成程…おぬしにそんな過去があったとは…」
テッショウがブレイブを見つめてそう言う。
「はい…でも何か忘れてる気が…」
俺が顎に手を当てる。
「国王が捕まっているんだろう?」
ブレイブは俺に呆れたような声で言う。
「あ!」
ザンギ国王の事、忘れてた…
「タツヤ!国王様のもとに今すぐ行くぞ!」
テッショウさんが俺にそう言ってガバッと立ち上がる。
「は、はい!」
俺も床から立ち上がる。
「いって!」
俺の体に痛みが走る。
「少しは自分の体のことを考えろ。青年、お前は先ほどの戦いでかなり体力を消耗しているんだぞ?動けるわけがないだろう」
ブレイブが俺に少し怒りが混じった声で言う。
「ごめんなさい…」
俺はガクッとうなだれる。
「私が回復魔法をかけてやる。安心しろ」
ブレイブはそう言って俺に近づく。
「んっ」
俺の傷がふさがっていく。
「あ、ありがとうございます…」
俺はブレイブにそうお礼を言う。
「礼はいい。とにかく今は急げ」
俺はブレイブにそう言われ、急いで立ち上がった。
「シンニュウシャ!」
俺は近づいてきた地兵に剣を振る。
「もうこれで何体目だよ…さすがに疲れてきた…」
俺は息を荒げる。
「じゃな…わしもそろそろ腰が…」
テッショウさんが俺にそう言う。
「ブレイブさん…何か分かんないですか?」
俺は持っているブレイブにそう聞く。
「横を見て見ろ」
ブレイブは俺にそう言って横を向かせる。
「え?何もないですけど…」
俺はそう首をかしげる。
「はあ…分からないのか」
ブレイブはそう言って俺の手から抜け出し、自分が言った場所に飛んで行った。
「ここだ」
ブレイブは壁の一部にある少しの出っ張りを指して言う。
何の変哲もないただの出っ張りだ。
「どういうことじゃ?」
テッショウがブレイブにそう聞く。
「ここを押してみろ」
ブレイブはテッショウにそう言葉を返した。
「ああ…」
テッショウが出っ張りを押す。
ガコン。
ゴゴゴゴゴゴゴ…
テッショウが出っ張りを押すと壁が開き、通路が出てきた。
俺は目を見開く。
「これは…」
テッショウさんは驚くあまり腰を抜かしている。
「昔使われていた隠し監獄だ」
ブレイブがそう言う。
「隠し監獄…聞いたことがあるぞ…昔国でも手に負えない大罪人を収容するために作られたというあれか…」
テッショウさんは立ち上がってそうぼそっと言う。
「何をぼさっとしている?早く来い」
そうだ。驚いている場合ではない。
今はザンギ国王の安全を確認するのが先だ。
俺はそう我に返り、ブレイブの言葉に従って通路に入った。
テッショウがブレイブを見つめてそう言う。
「はい…でも何か忘れてる気が…」
俺が顎に手を当てる。
「国王が捕まっているんだろう?」
ブレイブは俺に呆れたような声で言う。
「あ!」
ザンギ国王の事、忘れてた…
「タツヤ!国王様のもとに今すぐ行くぞ!」
テッショウさんが俺にそう言ってガバッと立ち上がる。
「は、はい!」
俺も床から立ち上がる。
「いって!」
俺の体に痛みが走る。
「少しは自分の体のことを考えろ。青年、お前は先ほどの戦いでかなり体力を消耗しているんだぞ?動けるわけがないだろう」
ブレイブが俺に少し怒りが混じった声で言う。
「ごめんなさい…」
俺はガクッとうなだれる。
「私が回復魔法をかけてやる。安心しろ」
ブレイブはそう言って俺に近づく。
「んっ」
俺の傷がふさがっていく。
「あ、ありがとうございます…」
俺はブレイブにそうお礼を言う。
「礼はいい。とにかく今は急げ」
俺はブレイブにそう言われ、急いで立ち上がった。
「シンニュウシャ!」
俺は近づいてきた地兵に剣を振る。
「もうこれで何体目だよ…さすがに疲れてきた…」
俺は息を荒げる。
「じゃな…わしもそろそろ腰が…」
テッショウさんが俺にそう言う。
「ブレイブさん…何か分かんないですか?」
俺は持っているブレイブにそう聞く。
「横を見て見ろ」
ブレイブは俺にそう言って横を向かせる。
「え?何もないですけど…」
俺はそう首をかしげる。
「はあ…分からないのか」
ブレイブはそう言って俺の手から抜け出し、自分が言った場所に飛んで行った。
「ここだ」
ブレイブは壁の一部にある少しの出っ張りを指して言う。
何の変哲もないただの出っ張りだ。
「どういうことじゃ?」
テッショウがブレイブにそう聞く。
「ここを押してみろ」
ブレイブはテッショウにそう言葉を返した。
「ああ…」
テッショウが出っ張りを押す。
ガコン。
ゴゴゴゴゴゴゴ…
テッショウが出っ張りを押すと壁が開き、通路が出てきた。
俺は目を見開く。
「これは…」
テッショウさんは驚くあまり腰を抜かしている。
「昔使われていた隠し監獄だ」
ブレイブがそう言う。
「隠し監獄…聞いたことがあるぞ…昔国でも手に負えない大罪人を収容するために作られたというあれか…」
テッショウさんは立ち上がってそうぼそっと言う。
「何をぼさっとしている?早く来い」
そうだ。驚いている場合ではない。
今はザンギ国王の安全を確認するのが先だ。
俺はそう我に返り、ブレイブの言葉に従って通路に入った。