「父さん！」
俺は急いで家に入る。
「はっ！」
金属がぶつかり合う音が聞こえる。
「この化け物め‼」
ザクッ
何かを刺す音が聞こえた。
「父さん！」
俺は父さんを呼んだ。
「おお、タツヤか」
父さんだ。
「父さん！無事だったんだね」
俺が床にへなへなと座る。
「ああ無事だ。それより話がある」
父さんはそう言った。
その瞬間外から機械のような音がした。
「〇◆♨？＠～∥！」
「また奴らか！クソッ！」
父さんは外に出る。
「父さん！」
俺は父さんを追って外に出た。

外に出てみるとさっき門で見た人型の生物が見えた。
「▼。。。#⃣＆）」
その人型の生き物が何か言っている。
意味は分からない。
人型の生き物は何かをしゃべった後手に持っている大剣のようなもので切りかかってきた。
「うわっ！」
大剣のようなものが俺に当たりそうになる。
「そりゃっ！」
父さんが自分の剣を人型の生き物に向けて振る。
茶色い液体が飛び散る。
後ろのほうにいた人型の生き物が襲い掛かってきた。
「どりゃっ！」
攻撃をよけ、父さんは人型の生き物の体を斬る。
人型の生き物が倒れると、父さんは息を吐いたり吸ったりして座った。
「で、父さん。話って？」
俺が聞く。
「ああ、そうだったな」
と父さんが息を切らしながら言う。
「まずこの王国に起きたことについて話そう。わしにもよく分からんが、昔父上から別の世界について聞いたことがある。わしらがすむ世界のほかにも別の次元があってそこに似たような世界があるという話だ。多分奴らはそこから攻めてきて、この王国を侵略する気だったんだろう。それでさっきの生き物についてじゃが、あれは生き物かどうかもよく分からん。だが一つわかるのは一体一体が王国騎士団の見習いほどの強さがあるということだ。一般人にはとてもじゃないが倒せん。で、奴らには多分二つのタイプがある。一つはさっきの大剣のようなものを持ってる接近戦タイプ。もう一つは鉄砲のようなものを持ってる遠距離タイプ。接近戦タイプは距離を取れば大丈夫だが遠距離タイプには気をつけろ。鉄砲のようなもので魔法を撃ってくる。わしがわかってるのはここまでだ」
そういって父さんは立つ。
「ついてこい。渡すものがある。」
父さんはそう言って家の奥に歩いて行った。