「そらっ！」
ガルドがパンチを俺に向けて繰り出してくる。
俺はそれを軽くよける。
その瞬間、よけた俺の体にガルドのもう一方の手のパンチが飛んできた。
「ぐはっ！」
俺の体が思い切り吹っ飛ぶ。
ダァン！
俺の体が壁にすごい威力でぶつかる。
強いとは思っていたがここまでとは…
それに戦闘センスもある。
「くっ…」
俺は腹を抑えながらよろよろと立ち上がる。
どうやら大地の皮膚のおかげで軽傷で済んだようだ。
「お？立ち上がんのか？寝といたほうが身のためだぜ？」
ガルドが俺に言ってくる。
俺はさっきの衝撃で吹っ飛んだ剣を拾いに走る。
「おっと！そうはさせねぇ！」
ガルドが俺の目の前に立ちはだかる。
俺の体がガルドの体にぶつかる。
「ふりゃっ！」
ガルドが俺のみぞおちに思いっきり拳をぶつける。
「っ！」
ブオッ！
俺の体が空中に放り出され、そのまま壁にぶつかる。
今ので1本は折れたな…
俺はそう思いながらさっきと同じように立ち上がる。
「お？まだやれんのか？」
ガルドが俺にそう言う。
今の俺には剣がない。
だからガルドに攻撃ができない。
どうにかしなければ…
「タツヤ！これを受け取れ！」
？！
俺が声のする方を振り返る。
そこには剣を持ったテッショウさんがいた。
ブンッ！
剣が俺の方に飛んでくる。
パシッ
俺は飛んできた剣を素早くつかむ。
「ありがとうございます！」
俺はテッショウさんにそうお礼を言う。
「なにっ！」
ガルドが俺が剣を取ったのを見て驚く。
俺はそんなガルドの足を斬りつける。
「ぐあっ！」
ガルドが痛そうに叫ぶ。
「やるじゃねえか！それくらいはしてもらわなきゃな！」
ガルドがそう言って着ていた服のポケットに手を入れる。
ガルドはポケットに入っていた物を取り出して俺に見せる。
砂？
「そんなお前に俺の専技を特別に見せてやるよ！ほらっ！」
そう言ってガルドは砂を自分の周りにまいた。