ガラガラガラ…
俺はそばにあるレバーで門を開ける。
「ナンダ？」
やはり城内にも地兵はいるようだ。
俺は剣を抜く。
「シンニュウシャ！シンニュウシャ！」
地兵が一斉に襲い掛かってくる。
「ガアアアアアア！」
ザシュッ！
俺は次々と地兵を斬りつける。
「ナニッ！」
地兵が驚く。
俺はその地兵も斬りつける。
「よし。全員専技は持っとらん」
テッショウがそう言う。
「はい！急ぎましょう」

タッタッタッ
「シンニュウシャ！」
地兵が襲い掛かってくるが、俺はそれを走りながら斬りつける。
「ギャアッ！」
地兵が倒れる。
「そういえばなんじゃが、タツヤよ。国王様はどうしたんじゃろうか？」
テッショウさんが俺にそう聞く。
「そういえばそうですね…」
ザンギ国王。
この国、シャルド王国の国王である。
名君として知られており、人気がある。
専技は「王の剣」。
無意識型に分類される専技で、専用技である。
能力は自分の命が危険になったときに、自分の力が倍増するという物。
「無事でしょうか…」
俺がテッショウさんに聞く。
「ああ、無事なことを祈ろう」
テッショウがそう言う。
「それより、もうすぐ王の間ですね」
俺がそう言う。
「そうじゃな。一体どうなってることやら…」
「着きました。王の間です」
王の間。
いつもはザンギ国王が仕事をしている部屋だが、今は不気味なオーラが立ち込めている。
扉を開けずとも伝わってくるオーラが…
「開けますよ？」
俺がテッショウさんにそう言う。
「ああ」
テッショウさんは少しうなずきそう答えた。
ガチャ…
俺が扉を開ける。
そこには王の姿はなく、あるのは土気色の肌の化け物だけだった。