二次創作
#1
じゅわぁん。
じゅわあぁん。
そんな音が聞こえるように顔に血があつまって、一旦引いて、また熱くなる。
荒い息遣いだけが漏れている。
水の滴る音も、ときどき混ざる。
声なんか出ない。
ただ息を吸って吐いて、この気持ち良い行為にひたっているだけ。
閉じた視界の中は、眠くなるような気持ち良さで満ちている。このままぷつんと意識を手放したい気分で、それが心地良い。
「太宰」
低くて凛々しくて、男らしい彼の声が、私の目をひらかせる。私からいつもの揶揄いの言葉は出てこない。ひたすらに純粋に、彼は男前だなあと、そう思う。
きゅっ、きゅっ、とかすかに音がする。接合部からそんな音がしている。そこから粘った液が狭くるしげにもとんと垂れる。
好き。この行為が好き。彼が好き。彼に愛されている私が好き。一人の私は嫌い。卑屈で嫌い。彼の隣に座っていれば、私は生きることに顔を背けずにいられる。私が死にたいのは、この生きるのが嫌いだからじゃなくて、私が死にたいのは…
それは誰にも言わないこと。
じゅん、と中が熱くなった。
じゅわあぁん。
そんな音が聞こえるように顔に血があつまって、一旦引いて、また熱くなる。
荒い息遣いだけが漏れている。
水の滴る音も、ときどき混ざる。
声なんか出ない。
ただ息を吸って吐いて、この気持ち良い行為にひたっているだけ。
閉じた視界の中は、眠くなるような気持ち良さで満ちている。このままぷつんと意識を手放したい気分で、それが心地良い。
「太宰」
低くて凛々しくて、男らしい彼の声が、私の目をひらかせる。私からいつもの揶揄いの言葉は出てこない。ひたすらに純粋に、彼は男前だなあと、そう思う。
きゅっ、きゅっ、とかすかに音がする。接合部からそんな音がしている。そこから粘った液が狭くるしげにもとんと垂れる。
好き。この行為が好き。彼が好き。彼に愛されている私が好き。一人の私は嫌い。卑屈で嫌い。彼の隣に座っていれば、私は生きることに顔を背けずにいられる。私が死にたいのは、この生きるのが嫌いだからじゃなくて、私が死にたいのは…
それは誰にも言わないこと。
じゅん、と中が熱くなった。
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