文字サイズ変更

二次創作
《斬の記憶と英雄の世界》

#2


タイトル:《斬の記憶と英雄の世界》
第二話:「斬る者の覚悟」

「君は……何者なんだ?」

オールマイトの問いに、あなたは答えられなかった。

(自分は誰……?なぜこの世界にいる?)      
だけど、ひとつだけ確かなものがあった。

――腰の刀。
その感触と、刃を抜いた時に訪れる異様な静けさ。それは、山田浅ェ門・佐切の記憶と魂があなたに根づいている証だった。

「……ただの通りすがりです。あの化け物を放ってはおけなかった」

オールマイトは一瞬、表情を固くするが、すぐに口元を和らげた。

「……君の力と覚悟、確かに見せてもらった。だが、この世界では“力”はルールの上で振るわなければならない。事情を聞かせてもらう必要がある」

あなたは静かに頷いた。
そのまま公安とヒーロー管理局の調査を受けることになり、仮設の隔離施設に移送される。

数日後――都内 某ヒーロー局施設

無個性者、かつ無登録戦闘者。
にもかかわらずヴィランを一刀で仕留めた謎の女性――あなたの存在は、上層部で密かに議論されていた。

「この者、個性の発現ではなく“技術”によるものでしょう。あの斬撃は、もはや超越者の領域です」

「少なくとも、我々の常識では説明がつかん」

そう語ったのは公安の重役と、現場を知る古参ヒーローたちだった。

あなたは尋問ではなく、“観察と記録”の対象として丁重に扱われていた。
だが、自由はなかった。建物の外には出られず、発言にも制限がついていた。

(ここにいても、何も変わらない)
(斬る理由を、私はこの世界の中に見つけなければならない)

ある日、再びあなたの前に現れたのは――オールマイトだった。

「君に提案がある。正式に“ヒーロー候補”として訓練を受けてみないか?」

「……私が?」

「今のままでは、力を正しく扱うことは難しい。だが、君にはそれを学ぶ資格がある。君が望むなら、“雄英高校”の推薦枠”を検討することができる」

オールマイトの眼差しは真剣だった。
彼の言葉は、どんな試験や肩書きよりも重く響いた。

「……考えさせてください。私はまだ、自分が“ヒーロー”なのかも分からないから」

オールマイトは静かに頷き、立ち去った。
その背中を見送りながら、あなたは刀に触れる。

(人を斬ってきた人生と、人を救う世界――どちらに私は、生きるべきか)

しかし、その問いへの答えは――すでに胸の奥に芽生えつつあった。

To be continued...

2025/05/23 18:49

アニオタ ID:≫ 1uearLdXtpox6
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 5

この小説はコメントオフに設定されています

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL