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一生分の愛

#78

TANSAN・クラップでNO.1!

[明朝体]ガチャ。
「ただいま~」
「あ、帰ってきた」
扉がゆっくりと閉まる。
家に帰ってこれたのだ・・・
あの後、色々あったが、智佳は2人を許したようだ。
まあ会話はないが・・・
それより彼女は約束の事で頭がいっぱい。
隙あらば「どこまで言う事聞いてくれるの?」だとか、「期限とかあるの?」と僕を質問攻め。
きらきらの目で聞いてくるから無視もできない。
さっきも独り言がすごかった。
聞くまいとしていたが、恐ろしい提案の断片が少しずつ耳に入ってきちまった・・・
聞けねえものもまた一興。この世には聞きたくねえ恐ろしいことがたくさんありましょう・・・
とまあ大将っぽいことは対象にせず。
今はとりあえず水が飲みたい。
智佳の怒ってる姿を見るとなんか喉が渇くんだよな。
緊迫感でついつい唾を飲み込んじゃって、水分がなくなるというか・・・
怒られる時も緊張でそうなるんだよ。
「仲直りしたの?」
母さんが3人にそう聞く。
「まあ・・・ね」
言葉が渋々そう言う。
「そ!良かった。さ、靴脱いで。寒かったでしょ」
まあ正直すごい寒かった・・・
北海道生まれとはいえ、いたのは小さいころだけだから、寒いものは寒い。
ましては今日はちょい寒波の日。
慌てて飛び出してきたから、そりゃあもう・・・
「さ、彼氏君。行こ行こ」
「あ、先行ってて」
智佳は僕のそんな返事を聞くと、母さんに「ご迷惑おかけしました」と言い、部屋に引っ込んでいった。
「あ、そうだ。今から炭酸飲むんだけど。飲む?」
母さんは昔から人を仲直りに持っていくのが得意だ。
今も炭酸水のことで話題をそらし、ポジティブな思考に変えようとしている。
「うん。飲む飲む」
「オレも!」
実は葵は無類の炭酸好きである。
中でもシンプルな何も入っていない炭酸水がナンバー1らしい。
「五十蛇」というお酒みたいな名前の炭酸水が今までで1番美味しかったそうだ。
けれども五十蛇は高級品なので、いつもは飲めない。
だから普段は「富士山の天然炭酸水」という炭酸水を飲んでいる。
「オレ!オレが開けたい!」
「はいはい」
母さんは葵にペットボトルを渡す。
「ぐぬぬ・・・!」
ペットボトルのキャップを開けるのは意外とテクニックがいる。
力の入れ方がなんかこう・・・その・・・ひねる感じ?
ひねる感じで入れるのかな?わかんねぇけど。
プシュッ!
あ~!炭酸の音ォ~!
そんなこと考えてるうちにキャップを開けれたようだ。
「やった!開いた開いた!」
「よかったじゃんっ!ハイタッチ~!」
パンッ!
2人の掌が重なり合い、軽い音が鳴る。
葵はこれまでキャップを開けれなかった。
だからこれが彼女にとっての最初のペットボトルを開けた経験になる。
はじめては炭酸水だったか・・・
「じゃ、飲みましょ」
「は~い!」
さっきまで「ウェーン!ゴメンナサーイ!」って感じだったのに・・・
調子のいいやつだな。
くすっ。
~炭酸水を飲みほし~
「ごちそうさまでした」
僕はそう言ってコップをシンクに置くと、部屋に向かった。
部屋に入る。
あれ?
智佳が見当たらない。
智佳と智佳佳の神隠しか?(←!?)
ん?なにやらベッドに気配が・・・?
僕ははしごを登る。
布団が今朝と同じように広がっているだけで誰もいない。

というのは勘違いだった。
「わっ」
「うわっ!?」
[太字]ゴンッ![/太字]
「っ・・・!」
キタキタキター!
本日2度目の頭ゴチンでござるよ!
クゥ~、痛みましたw
これにて頭痛ですw
「智佳さぁ・・・!」
布団から飛び出してきたのは智佳、その人である。
驚かすのはいいが、ここ2段ベッドなんだよね。
天井が近いんだよね(キレそう)
「ごめんごめん。痛かったかい?」
智佳が僕がぶつけた頭をやさしくさする。
「ね。こっち来てくれる?」
ぐいぐい
智佳が袖を引っ張ってくる。
こっちはワンチャンだが怪我人だぞ・・・この野郎・・・!
まあ行くけど。
「ちょっとうつぶせになって」
「?」
言われた通り僕はベッドにうつぶせになる。
「じゃあそのまま僕がいいって言うまでじっとしてて!じゃ!」
「え?はぁ!?」
~20分ほど経って~
「ふぁ~」
ねっむい。
あれから何分が経ったのだろうか?
クッソ眠い。
あと布団があったかい。
ん?なんだかふくらはぎ辺りに感触が・・・
「彼氏君、お疲れ。じゃあ失礼するよ」
何をする気なのかね?
ばさり
布団の隙間から冷気が刺すように襲ってくる。
サムイ!寒い!作務衣!
智佳がめくった布団から僕の上に覆いかぶさる。
「うわ、予想以上にあったかいんだけど。どれだけ発熱してるの」
どうやら智佳は僕を「ヒーター」代わりにしたらしい。
背中がずっしりとまではいかないが重い・・・
そのまま智佳は布団を戻す。
フォーメーション、「NIDANNGASANE」。
「本当は僕の方が下がいいんだけど・・・仕方ないよね」
ン?なんか言った?
まあええわ。
このフォーメーションの利点は3つある!
1つ目はその防御性!
二段重ねのため、天井に頭をぶつけそうなのはあるが、前、横からの攻撃には強い!
攻撃されないため、意味がない!
2つ目はその防温性!
そもそも二段重ねが温かく、かつ布団が重なっているので、吹雪などの豪雪でも大丈夫!
豪雪ではないので、意味がない!
最後は体制の楽さ!
僕はまあ少しは重いが、うつぶせのため何時間でも耐えられる!
何時間も耐える気はないため、意味がない!
というフォーメーションなのだよ・・・フフフ。
「彼氏君、布団もっとかけるね」
え?
ぶぁわぁさぁ!
目の前が真っ暗ダヨー、何も見えないヨー。
「じゃ、言う事聞く権使うから。このまま1時間。耐久ね」
へ?
「じゃ、スタート」
え?[/明朝体]

作者メッセージ

どうでしたでしょうか?
投稿が遅れてしまい、申し訳ありません・・・
色々忙しくてっ!
最近ガチであつい・・・
指摘や感想などありましたらコメントに書いていただけると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします!

2026/06/01 10:48

柴T ID:≫ 73uaQYEMLJl4k
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