一生分の愛
[明朝体]今僕たちは近所の公園にいる。
時間も時間なので僕たち以外にいない人はいない。
「智佳・・・帰らん?」
「嫌だね。あの2人がいるうちは僕は帰らない」
僕は説得を試みているが、智佳は聞く耳を持たない。
金木さんの気持ちが分かる気がする。
こりゃあ手こずるわ・・・
「じゃあこれからどうすんのよ?」
「それは・・・」
珍しく「無計画」である。
やっぱりイラっとして衝動的に家を飛びだしてきたようだ。
「じゃあ帰宅・・・」
「だからしないってッ!」
[太字]ビシッ![/太字]
「あ、ごめん・・・!」
へ?
なんかすっごい肩ビンタされたんだけど・・・
マジアリエナイ・・・
~脳内で再生中~
[斜体]ー実録、㊙追跡ファイルー[/斜体]
我々取材班は㊙の知人に話を聞いてみた。
(知人)「嫌ね、前から少し重い人だなとは思ってたんですけど、まさかあんなことするなんて・・・思ってもみませんでしたよ。人って怖いんですねえ・・・」
愛沢は以前から兆候を見せるときがあったらしい。
このような事態を二度と起こらないようにするためには、その兆候に気づき、事前に対処することも大切なのかもしれない。
[大文字]ー終ー制作、著作、SZK。[/大文字]
なんてことになっちゃうぞ、オイ・・・!
「ごめん!本当に!ごめんなさい!だから嫌いになんて・・・!」
智佳はものすごい焦り方をしながら、必死に僕の肩をさする。
「ちょいちょいちょい!焦りすぎだってばよ!落ち着いて!」
智佳はそう僕に言われ、ゆっくりと手を下ろし、深く息を吐く。
「そうそう、鼻から吸って、口から吐くの」
すーっ、はーっ。
そのままゆっくりと呼吸を繰り返す。
「ごめんね・・・」
彼女が僕に抱き着く。
「僕、少し悪い癖で・・・。痛かったでしょ・・・?」
~知っておこう~
ビジネス、恋人、知人の前ではあんまり物事をダイレクトに伝えないほうがいいぞ!
例えばおごってもらったお店の料理を「美味しくない」とか言ったり、誕生日プレゼントを「嬉しくない」とか言うのがNG!
でも痛いとか、苦しいとかの気持ちは隠さないほうがいいぞ!
「大丈夫だよ。全然痛くない。他の人だったら痛かったかもだけどね」
アレ?隠してる・・・と思ったでしょ!
いいや、筋肉はすべてを解決する!
喰らったのは三角筋!
ビンタの時、咄嗟に力を入れたので全然痛くありませんでした~。
でも悪い癖でこうなるのか。
あんまり怒らせないほうがいいかもね★
「あ!いたよ姉貴!」
そう1人で変な世界観を展開していると、遠くから誰かの声が聞こえる。
ん?聞き覚えがある・・・
ギロッ。
そして智佳の瞳孔がガン開きってことは・・・
「兄貴」
やっぱり。葵と言葉である。
「今はダメ!・・・なんできたの?」
僕はすぐにでも走り出しそうな智佳を制止しながら、2人に聞く。
「いや、お袋に叱られたから。。。」
「ふーん。。。詳しく聞かせてもらおうかな」
~2人が家を飛び出した(1人は無理矢理)少し後~
「ねえ、2人。智佳さん飛び出してったのに何か思い当たることはある?」
母は単刀直入にそう聞いた。
言葉は平然と「ないよ」と言うが、葵は隠しきれていない。
「な、何も!?何もない、けど・・・?」
「ふーん・・・あるでしょ」
ギクッ!
やはり母は子の事をよくわかっているものだ。
何を考えているか、お見通しである。
まあこれはそう言う問題ではない気がするのだが。。。
「実は・・・」
葵はしどろもどろになりながら、事情を説明する。
話を聞き終わった母が口を開く。
「・・・そりゃあ智佳さん怒って飛び出していくわよ」
母は続ける。
「昔ね。私とお父さんが付き合ってた頃。それをよく思わない子たちがいたのよ。私はその子たちにいっぱい邪魔されてね。時には変な噂をばらまかれることもあったの。ねえ、お父さん?」
「ああ・・・」
「でしょ?それで私色々と嫌になっちゃったんだけど、お父さんがビシッ!と言ってくれたのよ。それでその子たちの嫌がらせも止まって・・・そこからは心がすっごく軽くなったわ」
「そうなの?」
葵は母にそう聞く。
昔からこういう話を聞くとすぐ説得させられてしまうのだ。
「ええ、そうよ。だから2人を探し出して、謝るのがいいんじゃないの?」
葵はしばらく考えこむ。
「分かった。オレ、謝ってくる。姉貴、行こ」
そう言われた言葉は嫌そうにゆっくりと椅子から立ち上がる。
「仕方ない。兄さんの事も心配だし」
こうして2人は辺りを探し始めたのだった。
~現在~
「成程ね・・・」
つまり2人は僕たちに謝罪しに来たというわけだ。
「じゃあ謝ってみてよ」
葵はいきなり本題を突き付けられ、びっくりしたようだ。
「あ、姉貴・・・」
「はいはい」
「まずは私から」
どうやら言葉から謝るようだ。
緊張している葵のためにも、それが1番いいだろう。
言葉は軽く咳ばらいをする。
スーッ。
「2人の関係に嫉妬して、邪魔をしてごめんなさい」
は?
予想外の理由だった。
嘘はついていない、目で分かる。
そんなに羨ましかったのだろうか・・・?
「次、葵」
そう僕が考えていると、葵が前に出てくる。
「そ、その・・・」
ガチガチで、小刻みに体が震えている。
緊張しているのだろう。
まあ、こんな理由で謝ることも中々ないし、当然なのかな?
少し経ち、葵がようやく喋り出す。
「その・・・姉貴と同じ理由でやっちゃいました・・・ごめんなさい」
そうして葵は頭を下げる。
言葉もそれに続く。
黙っていた智佳がゆっくりと口を開く。
「君たちは恥ずかしくないの?」
「え?」
2人は困惑している。
智佳は続ける。
「嫉妬に狂って、僕たちを引き裂こうとしたのが恥ずかしくないのかって聞いてるんだよ」
・・・。
長い沈黙が流れる。
「まあ!謝ってくれたし、別にいいよ!さ、帰ろ帰ろ!」
そう僕が割って入る。
2人はほっと胸をなでおろすが、智佳はまだ瞳孔が開きっぱなしだ。
「智佳・・・許してあげてよ・・・」
「嫌だね。僕と彼氏君を邪魔しようとしたんだ。この仕返しは必ず・・・」
「言う事を1つ聞くと言ったら?」
「勿論、許すに決まってるじゃん♡」
今日は感情の振れ幅がぶっ壊れてるな。
♡マークなんかつけて。
分かりやすいやつよのう。
ホッホッホ![/明朝体]
時間も時間なので僕たち以外にいない人はいない。
「智佳・・・帰らん?」
「嫌だね。あの2人がいるうちは僕は帰らない」
僕は説得を試みているが、智佳は聞く耳を持たない。
金木さんの気持ちが分かる気がする。
こりゃあ手こずるわ・・・
「じゃあこれからどうすんのよ?」
「それは・・・」
珍しく「無計画」である。
やっぱりイラっとして衝動的に家を飛びだしてきたようだ。
「じゃあ帰宅・・・」
「だからしないってッ!」
[太字]ビシッ![/太字]
「あ、ごめん・・・!」
へ?
なんかすっごい肩ビンタされたんだけど・・・
マジアリエナイ・・・
~脳内で再生中~
[斜体]ー実録、㊙追跡ファイルー[/斜体]
我々取材班は㊙の知人に話を聞いてみた。
(知人)「嫌ね、前から少し重い人だなとは思ってたんですけど、まさかあんなことするなんて・・・思ってもみませんでしたよ。人って怖いんですねえ・・・」
愛沢は以前から兆候を見せるときがあったらしい。
このような事態を二度と起こらないようにするためには、その兆候に気づき、事前に対処することも大切なのかもしれない。
[大文字]ー終ー制作、著作、SZK。[/大文字]
なんてことになっちゃうぞ、オイ・・・!
「ごめん!本当に!ごめんなさい!だから嫌いになんて・・・!」
智佳はものすごい焦り方をしながら、必死に僕の肩をさする。
「ちょいちょいちょい!焦りすぎだってばよ!落ち着いて!」
智佳はそう僕に言われ、ゆっくりと手を下ろし、深く息を吐く。
「そうそう、鼻から吸って、口から吐くの」
すーっ、はーっ。
そのままゆっくりと呼吸を繰り返す。
「ごめんね・・・」
彼女が僕に抱き着く。
「僕、少し悪い癖で・・・。痛かったでしょ・・・?」
~知っておこう~
ビジネス、恋人、知人の前ではあんまり物事をダイレクトに伝えないほうがいいぞ!
例えばおごってもらったお店の料理を「美味しくない」とか言ったり、誕生日プレゼントを「嬉しくない」とか言うのがNG!
でも痛いとか、苦しいとかの気持ちは隠さないほうがいいぞ!
「大丈夫だよ。全然痛くない。他の人だったら痛かったかもだけどね」
アレ?隠してる・・・と思ったでしょ!
いいや、筋肉はすべてを解決する!
喰らったのは三角筋!
ビンタの時、咄嗟に力を入れたので全然痛くありませんでした~。
でも悪い癖でこうなるのか。
あんまり怒らせないほうがいいかもね★
「あ!いたよ姉貴!」
そう1人で変な世界観を展開していると、遠くから誰かの声が聞こえる。
ん?聞き覚えがある・・・
ギロッ。
そして智佳の瞳孔がガン開きってことは・・・
「兄貴」
やっぱり。葵と言葉である。
「今はダメ!・・・なんできたの?」
僕はすぐにでも走り出しそうな智佳を制止しながら、2人に聞く。
「いや、お袋に叱られたから。。。」
「ふーん。。。詳しく聞かせてもらおうかな」
~2人が家を飛び出した(1人は無理矢理)少し後~
「ねえ、2人。智佳さん飛び出してったのに何か思い当たることはある?」
母は単刀直入にそう聞いた。
言葉は平然と「ないよ」と言うが、葵は隠しきれていない。
「な、何も!?何もない、けど・・・?」
「ふーん・・・あるでしょ」
ギクッ!
やはり母は子の事をよくわかっているものだ。
何を考えているか、お見通しである。
まあこれはそう言う問題ではない気がするのだが。。。
「実は・・・」
葵はしどろもどろになりながら、事情を説明する。
話を聞き終わった母が口を開く。
「・・・そりゃあ智佳さん怒って飛び出していくわよ」
母は続ける。
「昔ね。私とお父さんが付き合ってた頃。それをよく思わない子たちがいたのよ。私はその子たちにいっぱい邪魔されてね。時には変な噂をばらまかれることもあったの。ねえ、お父さん?」
「ああ・・・」
「でしょ?それで私色々と嫌になっちゃったんだけど、お父さんがビシッ!と言ってくれたのよ。それでその子たちの嫌がらせも止まって・・・そこからは心がすっごく軽くなったわ」
「そうなの?」
葵は母にそう聞く。
昔からこういう話を聞くとすぐ説得させられてしまうのだ。
「ええ、そうよ。だから2人を探し出して、謝るのがいいんじゃないの?」
葵はしばらく考えこむ。
「分かった。オレ、謝ってくる。姉貴、行こ」
そう言われた言葉は嫌そうにゆっくりと椅子から立ち上がる。
「仕方ない。兄さんの事も心配だし」
こうして2人は辺りを探し始めたのだった。
~現在~
「成程ね・・・」
つまり2人は僕たちに謝罪しに来たというわけだ。
「じゃあ謝ってみてよ」
葵はいきなり本題を突き付けられ、びっくりしたようだ。
「あ、姉貴・・・」
「はいはい」
「まずは私から」
どうやら言葉から謝るようだ。
緊張している葵のためにも、それが1番いいだろう。
言葉は軽く咳ばらいをする。
スーッ。
「2人の関係に嫉妬して、邪魔をしてごめんなさい」
は?
予想外の理由だった。
嘘はついていない、目で分かる。
そんなに羨ましかったのだろうか・・・?
「次、葵」
そう僕が考えていると、葵が前に出てくる。
「そ、その・・・」
ガチガチで、小刻みに体が震えている。
緊張しているのだろう。
まあ、こんな理由で謝ることも中々ないし、当然なのかな?
少し経ち、葵がようやく喋り出す。
「その・・・姉貴と同じ理由でやっちゃいました・・・ごめんなさい」
そうして葵は頭を下げる。
言葉もそれに続く。
黙っていた智佳がゆっくりと口を開く。
「君たちは恥ずかしくないの?」
「え?」
2人は困惑している。
智佳は続ける。
「嫉妬に狂って、僕たちを引き裂こうとしたのが恥ずかしくないのかって聞いてるんだよ」
・・・。
長い沈黙が流れる。
「まあ!謝ってくれたし、別にいいよ!さ、帰ろ帰ろ!」
そう僕が割って入る。
2人はほっと胸をなでおろすが、智佳はまだ瞳孔が開きっぱなしだ。
「智佳・・・許してあげてよ・・・」
「嫌だね。僕と彼氏君を邪魔しようとしたんだ。この仕返しは必ず・・・」
「言う事を1つ聞くと言ったら?」
「勿論、許すに決まってるじゃん♡」
今日は感情の振れ幅がぶっ壊れてるな。
♡マークなんかつけて。
分かりやすいやつよのう。
ホッホッホ![/明朝体]