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一生分の愛

#73

米を食べろ!究極の無限ループ

「また負けた・・・」
現在、3回戦目。
勝敗は変わらず圭勝三。
智佳も強いが、ワタ―シの方が1枚ウワーテだったようディスネ。
「彼氏君、なんか仕込んでんじゃないの?」
むー・・・。
「いや、何もしてないって。それに運もあるよ」
「運も実力のうちって言葉知ってる?」
いや、それ負けた方から言う事ないって。
普通勝った方が「運も実力のうちだよ」って言ってはぐらかすんだよ・・・!
「マー、マー、マー♪。一旦ボードゲームからは離れよう」
「分かったよ・・・悔しい」
僕は少し微笑み、ゲームを無言で片づけ始める。
やはり智佳は可愛い。
世間的にはボーイッシュで、カッコイイと思われるかもしれないけど。
カワイイトコもあるんだ。
カワイイモノには棘がある。
棘に刺されたら、ね。
僕はもう刺されてるのかも、な。
詩めいた戯言はよそう。
今は、目の前を見て。
「彼氏君の部屋、本たくさんあるね」
「まあ、それほどじゃないけどね」
僕の趣味の1つに読書があるのがその所以だ。
小さいころから親にねだったり、自分の小遣いで本を手に入れてきた。
小さいころはよく読み聞かせをしてもらってたっけ。
図書館にも行ったなぁ・・・
税金で買った本を読んでさ。
あの頃は純粋だったな。
今が汚いみたいな言い方だな、オイ。
「ん?この本、読みたいと思ってたんだよね」
智佳が見ているのは「印象派・画集」。
少し前の本で、ぶらっと寄った古本屋で見つけたものだ。
その名の通り、印象派の絵がいくつも載っている画集だ。
「読む?」
僕が智佳に聞くと、彼女は僕の服の袖を引っ張る。
「一緒に読もうよ」
ドキュン!
恋のピストルで撃ちぬくのやめてくれ・・・
「メギャン」っていう擬音が聞こえてくるみたいだぜ・・・
「OK。うーん・・・ソファかな?読むなら」
「・・・いいね。行こう」
僕たちはソファに座り、画集を開いた。
~しばらくして~
「あら。2人してどうしたの?」
母さんである。買い物から帰ってきたのだ。
「画集見てんの」
「へー・・・あんた絵好きね」
そう、僕は昔から絵が好きだ。
なんだろう。
見てると心が和むというか・・・
「智佳さん。今日の夕食、トンテキにするんだけど。大丈夫?」
「大丈夫です。いただけるんですか?」
「勿論」
その言葉を聞いた瞬間、智佳の距離が何だか近くなる。
「じゃ、私は仕込み。仕込み・・・」
僕は画集に目を戻し、ページをめくる。
「あ。この絵好きなんだよね」
「そうなんだ・・・えーっと、アリメール、1230年。題名は「接吻」だって」
「へー・・・接吻、いいねぇ」
テレレレティーン!
なんだろう・・・新しい感じの勘が働いたぞ。
絵じゃなくて題名の方に智佳は「いいね」と言ってる気が・・・
そんなことは置いておいて・・・!
トテキの話をしよう。
~夕食~
トンテキ・・・それは豚のステーキ。
三重県、四日市市の名物料理。
外側はこんがり、内側はジューシーで柔らかいのが特徴の肉料理だ。
別名「グローブ焼」、「グローブ」ともいう。
トンテキの調理方法にはいくつかの特徴的な工夫が2つみられる。
1つ目は強烈なインパクトを我々に与えるグローブのような切り方。
こうすることで厚い肉でも火が通り、味がからみやすくなるのだ。
2つ目はソースと一緒に煮詰めるということ。
こうすることで味がより沁み込むのだ。
ちなみにポークソテーとの違いがここである。
ポークソテーはトンテキと違い、最後に好みのソースをかけるのだ。
トンテキは比較的新しい料理だ。
始まりは第2次世界大戦後といわれる。
発祥は四日市市の中華料理店、「來來憲」。
当時、トンテキはこのお店の看板メニューであったが、そこまで普及はしていなかった。
2005年、秋に四日市市職員の研修会で豚肉のステーキにスポットライトを当てようと発案され、それからご当地グルメとしてPRされていった。
2008年には「四日市とんてき協会」が設立され、トンテキマップも作成されるなどして、本格的な広報活動が開始された。
その後も全国のグルメフェスや大会に出品し、知名度を上げていった・・・
まあ、全部ペキペディアの情報なんだけど。暗記したの。
それじゃ、食べるとしますか。
席に着いて、よーい・・・
「いただきます」
家族全員+智佳でドン!
さあ、まずはスープ(味噌汁)からァ。
はい、旨いね。
具材は豆腐と小松菜、それと人参。
なんだか不思議な組み合わせだけどこれが旨い。不思議だ。
あれ?今不思議って2回・・・
まあ、どうでもいいさ!(無理矢理)
次、メイン!トンテキ!
キャベツ、米と一緒に・・・
じゅわぁっ♡
これだよ!これぇ!
思わず身震いするような圧倒的肉質!
それと濃厚なソース!
キャベツがいいチェイサーになって、米がすすむぅ!
こんなんなら・・・
ハッ!
味噌汁でまた再生する・・・
しまった。再びトンテキの特殊肉力が発動し、米とキャベツを咀嚼、そして再生。味噌汁を飲まされる。そして水をはさみ、トンテキの攻撃。これが無限に繰り返される・・・
ドン★
まさに無限ループ!
こっ、こんなことが・・・!
この僕が・・・僕が完食するなんて!(いつも)
米が・・・米が止まらない!
ならこの魔法も追加してやるZE★
「米おかわり」発動!
やめろおおおお!

作者メッセージ

どうでしたでしょうか?
投稿が遅れてしまい申し訳ありません・・・
ちょっと忙しくて。
私もトンテキ、好きです!
本場のも食べてみたいなぁ・・・
指摘や感想などありましたらコメントに書いていただけると幸いです!
これからもどうぞよろしくお願いします!

2026/05/03 18:18

柴T ID:≫ 73uaQYEMLJl4k
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