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一生分の愛

#72

ケイタの碁

[明朝体]お、智佳からメールだ。
え~、なになに・・・?
『今日、君の家、泊っていい?』
なにぃッ!2日連続だとッ!
OK~♪
おいらとしては何の問題もないじょ~。
ただ流石に2日連続だと家族がな・・・
「ちょっと母さん」
「なに?」
「彼女が家に今日泊りたいって言ってんだけど・・・」
母さんは目を見開いて驚く。
駄目か・・・?
「なによあんた!幸せね!」
え・・・?
「連続で泊まりに来るなんて誘ってんじゃないのかしら?懐かしいわねぇ・・・ちょっとこっち」
僕は妹たちから少し離れ、母さんの口に耳を寄せる。
「あのね、昔の話なんだけど。お父さんからメールが来たのよ。『今日も家に泊まっていいか』ってね。その日は親もいなかったし、勿論OKしたわ・・・それでお父さんがミサンガくれたの。下手で歪だったけど、嬉しかったわ。私と見た雑誌に影響されたのね。それでその夜は・・・これから先は子供には刺激が強いわねっ。ここでおしまいっ」
「えー・・・」
ここからがいい所だったのに、母さんはいつも寸止めする。
それで「また今度ね」って言うんだ。
でも忘れ去られて二度と話さない・・・
まるで例のスイッチで消されたように・・・
「で、いいの?」
「いいわよ。今日暇だし」
ガハハ、勝ったな。風呂行ってくる。
風呂は行きませんが・・・
よっしゃあ!
幸せな時間を過ごすぜぇ。
フォー!
~夕方~
ピンポーン。
おや、誰か来たようだ。
「はーい」
「あ、彼氏君?」
「そうだヨ」
「ドア、開けて」
ちょっと前にショートで流れてきたやつだ!
開けたら駄目なやつだよな、動画だと。
「智佳?」
「そうだよ。開けて」
本当か・・・?
お前が本物か、試してやるぜ!
「この間の約束、覚えてる?」
「勿論。でも終わったでしょ、あの約束は。それともまたお願い、叶えてくれるの?」
回答スピードが半端ねえ・・・
「質問王」ってか?
こいつぁ、本物だ。
はい、キューキュータマと。
ガチャリ。
目の前にいるのは正真正銘、本物の智佳である。
「や」
「うん。入って入って」
「お邪魔します」
「あら!」
母さんだ。ドアの開く音に気付いたのだろう。
「いらっしゃい、智佳さん」
「はい。お邪魔しますね」
智佳が靴を脱ぐ。
ほう、背中を見せない。。。
マナーを叩き込まれてるな?
「さ、入って。その前に手洗いをね」
「分かってます。さ、彼氏君、先行ってて」
「お荷物、持ちましょうか?」
「よろしく」
僕は智佳の荷物を持って部屋へ向かう。
結構重い。
一体何が入って・・・それを考えるのは野暮だな。
「じゃ、お母さんも」
「あら、ありがとうね。タオルはこれ使って」
「ありがとうございます」
カチャン。
「ごめんなさい、お母さん。お気遣い、受け取れません。やっぱり僕は・・・」
スーッ。
これがいいんですっ。
ガラガラガラ、ペッ。

「お待たせ」
「いやいや、待ってないよ。荷物、どこに置いとく?」
智佳が僕の部屋の片隅を指さす。
「そこ」
「OK」
僕は荷物を置き、床に座り込む。
「さて、いらっしゃい」
「うん」
ガチャリ。
「あ、お父さん。お邪魔してます」
「ん・・・」
父さんはやはり不愛想だ。
けどしっかり愛はある。
不器用なだけなんだ。
「さて、何するって・・・妹さんたち、こっち見てるけど?」
「え?」
本当だ。恨めしそうな顔でこっちを見ている。
「ま、ほっとこ。構ってほしいだけだから」
「うん」
「じゃー、まずはなにを・・・わっ」
僕は部屋の死角へ追い込まれる。
智佳が僕の後ろに回る。
「ねえ、さっきの何?」
問いかけの事か・・・
「いや、ほんの出来心で」
「出来心?じゃ、僕を信用してないとかじゃない?」
「勿論」
僕は舌を噛みそうになるが、なんとか堪える。
「よかった。大好きっ」
ぎゅっ。
くぅ・・・たまらねえな。
だが、ここは保て、僕。
「うん、僕も好きだよ」
優しくレスポンス。
「で、今日は何する?」
そして話題転換っ!
これが交渉の妙よ・・・
「今日はね、ボードゲームを持ってきたんだ」
ジーッ。
カタン。
ボードゲームが置かれる。
「お、これ見たことある」
「でしょ、名作だよ。やろやろ」
そして、僕たちは[下線]純粋な気持ち[/下線]でボードゲームを楽しんだ。[/明朝体]

作者メッセージ

どうでしたでしょうか?
投稿が遅れてしまい、申し訳ありません・・・
私もボードゲーム、大好きです!
指摘や感想などありましたらコメントで書いていただけると幸いです!
これからもどうぞよろしくお願いします。

2026/04/27 17:33

柴T ID:≫ 73uaQYEMLJl4k
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