[明朝体]フードコートに着いた。
いろいろな食べ物がある。
「さ、何を食べようか？」
と僕が聞く。
「僕は彼氏君の好きなものでいいよ」
と智佳が言うが、
「いや僕こそなんでもいいよ」
と僕が返す。
「じゃあちょっとずつ色々買って少しずつ食べよう」
と智佳が言った。

ピーッ　ピーッ　ピーッ
食券が鳴る。
「お、これで最後だ」
と僕が食券を見て言う。
「じゃあ僕が取ってくるよ」
と智佳が席を立つ。
「は～い」
10分ほどたって智佳が戻ってきた。
「お待たせ。さあ食べようか」
「うん」
今日選んだのは僕が水族館ラーメン。智佳がアクア丼。そして二人で食べる用のタコ焼き。
「いただきます」
二人でそういうと、食事を食べ始めた。
「あ、出汁がきいてておいしいわ。このラーメン」
と僕が智佳に言う。
「へえ、何の出汁なの？彼氏君？」
と智佳が聞く。
「え～と、本格的なイワシと昆布の出汁だって」
と僕がラーメンの容器の後ろに書かれている説明を見て言った。
「こっちのアクア丼もおいしいよ」
と智佳が言う。
「ねえ彼氏君。タコ焼き食べる？」
智佳が聞いてくる。
「食べるよ」
僕がラーメンのスープを飲みながら言う。
「口開けて」
「え？」
僕は驚いたが、言われた通り口を開ける。
「はいあ～ん」
智佳はそう言って、タコ焼きを僕の口に放り込んだ。
「？！」
僕は驚きを隠せなかった。
「ふっ。その顔可愛いね。さっ僕の口にもタコ焼きを入れておくれよ」
と智佳が言ってくる。
「いや恥ずかしいよ・・・」
僕はタコ焼きを飲み込んでそういった。
「いいじゃないか。恋人なんだから」
智佳が微笑みながら言ってくる。
「分かったよ。はいあ～ん」
僕がそう言うと、智佳は口を開けてタコ焼きを食べた。
「ありがとね。彼氏君」
そう智佳は言ってほほ笑んだ。[/明朝体]