一生分の愛
[明朝体]「やったね、彼氏君」
智佳が少しはにかんだ顔をこちらに向け、そう言う。
「そうだね。やりとげた・・・」
僕は少し息を切らしながらそう言う。
本来ならここから閉会の言葉を聞くだけで帰れるのだが、僕と智佳はそうはいかない。
ついつい忘れそうになるが、智佳と僕はこの運動会の司会なのだ。
司会がいなくては運動会が進まない。
そうなる前に早く朝礼台に向かわねば。
「ごめん。みんな、僕たちはちょっと行かなきゃ。みんな本当に頑張ったよ。自分を褒めてあげて。さ、智佳。行こう」
「うん」
智佳もそのことは理解していたようで僕の手を握り、ゆっくりと立ち上がる。
ザッザッ
僕と智佳が歩くと、自然と道が開いていく。
まるでスターにでもなった気分だ。
カンカンカン。
大人の朝礼台の~ぼる~。。。
さ、マイクの前に立って・・・
顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいねー。
いや、漫才ちゃうから!
それはさておき運動会を進めNEVER。
「僕が行こう」
「よろしく」
僕は小声でそう言った後、マイクを握る。
「これでグループ対抗戦を終わります」
パチパチパチ。
まばらな拍手が起きる。
智佳がずいっと前に出る。
遠くのおじさんがそれを指さす。
言っとくが、智佳は私の彼女なので。
譲ることはできませんよ。
「さて、全ての競技が終了しましたので、これから閉会式を始めます。閉会の言葉、長渕さん、お願いします」
智佳がゆっくりと下がる。
「これで市立横浜小学校、大運動会を終わります。みなさん、ご協力ありがとうございました」
パチパチパチ
さっきのと同じくらいの拍手?
いいやもっと上だ(拍手の大きさが)。
悔しい・・・
さすりさすり。
智佳・・・
慰めてくれるのかい。
あんたはいい子だね・・・
そんなこんなで運動会が終わりました。
いやぁ、なんかものすごく長く感じたな・・・
ガヤガヤガヤ。
生徒全員が教室に向かい始める。
まずは体操着を脱がないといけないからな。
「彼氏君、お疲れ様」
「うん、疲れたよ」
ちゃんと寄り添ってくれるんだね。
あんたを嫁にもらう人は幸せもんだよ。
何も遠回しに自分の事を言ってるわけじゃない。
悲しいがまだ僕と智佳が別れないとは決まってないからな。
おてんとさまが眩しいな。
こんな彼女、そうそう出会えない。
大切にしないとな、大後悔時代するぞ。
カンカンカン。
朝礼台の階段をゆっくりと降りる。
「じゃ、行こう」
「うん、わっとっと!」
僕は足元がふらつき、転びかける。
「大丈夫!?」
「大丈夫・・・」
「怪我はしてない?具合悪くない?」
「大丈夫だって・・・」
「そっか、なら良かった・・・彼氏君に傷一つついたら大変だからね。彼女やらせてもらってるんだから守らなきゃ」
普通逆なのでは?
僕が守るべきなんだけど・・・
ま、いっか。
今はこの体操着を脱ぎたい。
汗ばんで気持ち悪いんだ、これが。
冬といえど僕は半袖半ズボン!
なぜかって?家にこれしかなかったから!
ま、一応北海道生まれだから寒さには強いんでい!
じゃ、教室にGO!
~少したって~
「はぁ、やっぱり服が変わると気分が変わるね」
「そだねー」
のほほんのほほん。
なんということでしょう・・・
服の力によってさっきまで勝つためなら何でもするぞ!という気持ちだった二人が、のほほんとした平和な空気に包まれています・・・
これがフクノ・パワーです。
さあ、ここからどうしようか。
とりあえず親を探すか。
智佳の親はどこ・・・来てないんだったな。[/明朝体]
智佳が少しはにかんだ顔をこちらに向け、そう言う。
「そうだね。やりとげた・・・」
僕は少し息を切らしながらそう言う。
本来ならここから閉会の言葉を聞くだけで帰れるのだが、僕と智佳はそうはいかない。
ついつい忘れそうになるが、智佳と僕はこの運動会の司会なのだ。
司会がいなくては運動会が進まない。
そうなる前に早く朝礼台に向かわねば。
「ごめん。みんな、僕たちはちょっと行かなきゃ。みんな本当に頑張ったよ。自分を褒めてあげて。さ、智佳。行こう」
「うん」
智佳もそのことは理解していたようで僕の手を握り、ゆっくりと立ち上がる。
ザッザッ
僕と智佳が歩くと、自然と道が開いていく。
まるでスターにでもなった気分だ。
カンカンカン。
大人の朝礼台の~ぼる~。。。
さ、マイクの前に立って・・・
顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいねー。
いや、漫才ちゃうから!
それはさておき運動会を進めNEVER。
「僕が行こう」
「よろしく」
僕は小声でそう言った後、マイクを握る。
「これでグループ対抗戦を終わります」
パチパチパチ。
まばらな拍手が起きる。
智佳がずいっと前に出る。
遠くのおじさんがそれを指さす。
言っとくが、智佳は私の彼女なので。
譲ることはできませんよ。
「さて、全ての競技が終了しましたので、これから閉会式を始めます。閉会の言葉、長渕さん、お願いします」
智佳がゆっくりと下がる。
「これで市立横浜小学校、大運動会を終わります。みなさん、ご協力ありがとうございました」
パチパチパチ
さっきのと同じくらいの拍手?
いいやもっと上だ(拍手の大きさが)。
悔しい・・・
さすりさすり。
智佳・・・
慰めてくれるのかい。
あんたはいい子だね・・・
そんなこんなで運動会が終わりました。
いやぁ、なんかものすごく長く感じたな・・・
ガヤガヤガヤ。
生徒全員が教室に向かい始める。
まずは体操着を脱がないといけないからな。
「彼氏君、お疲れ様」
「うん、疲れたよ」
ちゃんと寄り添ってくれるんだね。
あんたを嫁にもらう人は幸せもんだよ。
何も遠回しに自分の事を言ってるわけじゃない。
悲しいがまだ僕と智佳が別れないとは決まってないからな。
おてんとさまが眩しいな。
こんな彼女、そうそう出会えない。
大切にしないとな、大後悔時代するぞ。
カンカンカン。
朝礼台の階段をゆっくりと降りる。
「じゃ、行こう」
「うん、わっとっと!」
僕は足元がふらつき、転びかける。
「大丈夫!?」
「大丈夫・・・」
「怪我はしてない?具合悪くない?」
「大丈夫だって・・・」
「そっか、なら良かった・・・彼氏君に傷一つついたら大変だからね。彼女やらせてもらってるんだから守らなきゃ」
普通逆なのでは?
僕が守るべきなんだけど・・・
ま、いっか。
今はこの体操着を脱ぎたい。
汗ばんで気持ち悪いんだ、これが。
冬といえど僕は半袖半ズボン!
なぜかって?家にこれしかなかったから!
ま、一応北海道生まれだから寒さには強いんでい!
じゃ、教室にGO!
~少したって~
「はぁ、やっぱり服が変わると気分が変わるね」
「そだねー」
のほほんのほほん。
なんということでしょう・・・
服の力によってさっきまで勝つためなら何でもするぞ!という気持ちだった二人が、のほほんとした平和な空気に包まれています・・・
これがフクノ・パワーです。
さあ、ここからどうしようか。
とりあえず親を探すか。
智佳の親はどこ・・・来てないんだったな。[/明朝体]