一生分の愛
[明朝体]「では最初のチームの皆さん、お願いします」
ざわわ…ざわ…ざわ…
始まったか…
「戦」が…
このチーム対抗戦は単なる競技じゃあらへん。
ここは「戦場」!
これは「戦」なんや。
理由は明白。
この結果で校内の奴らの態度ががらっと変わる!
勝てば一目置かれ、負ければ馬鹿にされる。
こんな勝負、勝つしかない。
ここで大事になってくるのがわてらの順番や。
わてらは最後の最後の大取。
だから前の奴らの様子からこの「戦」の戦い方を見極めることができる。
しかし欠点もある。
最後の最後やから失態がより目立つんや。
だからこの勝負は勝たなあかん。
さ、今はじっくり観察や。
姿勢を正すか…
「ねえねえ」
「何?」
「6年生のお兄さん、顔怖くない?」
チラッ
「本当だ…」
観察終了。
競技の種目は大体把握した。
ここまで全部で20戦。
その内勝率が高かったのは次の内のどれか。
①ガタイがいいのがいるチーム。
②足が速い奴がいるチーム。
③作戦をよく考えているチーム。
④背が高い奴がいるチーム。
つまりこの競技はチームメンバーによってかなり差が出る。
だがチームメンバーに問題はない。
4年生にはリレー選手、そして足がかなり速い智佳。
作戦もかなり良い線をいっとるし、団結力も試させてもらった。
これならいける。
、と言ってもまだ安心はできん。
全力はここで出し切らんと。
今は…
コースを整えとるなぁ…
このレースはかなり物を使うからなぁ…
よし、あれキメとくか。
ガサッ
「ねぇ!」
「何?」
「あれ、見て…」
チラッ
「白い粉…だね…」
「も、もしかして麻薬!?」
ガサガサッ
ペロッ
(舐めた!)
「や、やばいよ…」
ギロッ!
「ひっ!」
ザリ…
「君たちも…いる…?」
(キャァァァァァァァ!!!)
「彼氏君、それ何?」
「ああ、これ?」
(ま、麻薬?)
「クエン酸」
クエン、酸?
「家に有り余ってて、ちょっとずつ消費してるんだけど…クエン酸って舐めるとすっきりすんのよ。だから今日持ってきたの。競技中の少しの飲食は許可されてるから」
え?
「へえ。僕ももらっていい?」
「ええよ。そのためにたくさん木のスプーン持ってきたから。これも家に有り余ってた」
え?
「君たちは?」
え?
「ホント?じゃあ…」
1年が先陣を切った…!
「分かった。どれくらいいる?」
「えっと…」
ガサ…
「ほい」
ペロ。。。
「んっ!」
!?
「スッキリしたぁ!」
麻薬じゃなかった…
まあありえないか…
「どう?クエン酸」
「じゃあもらいます…」
ガサッ
「ほい」
「いただきます…」
ペロッ
ホアアーッ!?
口の中がスッキリィ!
頭の奥に衝撃がッ!
おいちいいいい!
「ほな、いただきます」
ペロッ
「あ~、やっぱすごいわクエン酸」[/明朝体]
ざわわ…ざわ…ざわ…
始まったか…
「戦」が…
このチーム対抗戦は単なる競技じゃあらへん。
ここは「戦場」!
これは「戦」なんや。
理由は明白。
この結果で校内の奴らの態度ががらっと変わる!
勝てば一目置かれ、負ければ馬鹿にされる。
こんな勝負、勝つしかない。
ここで大事になってくるのがわてらの順番や。
わてらは最後の最後の大取。
だから前の奴らの様子からこの「戦」の戦い方を見極めることができる。
しかし欠点もある。
最後の最後やから失態がより目立つんや。
だからこの勝負は勝たなあかん。
さ、今はじっくり観察や。
姿勢を正すか…
「ねえねえ」
「何?」
「6年生のお兄さん、顔怖くない?」
チラッ
「本当だ…」
観察終了。
競技の種目は大体把握した。
ここまで全部で20戦。
その内勝率が高かったのは次の内のどれか。
①ガタイがいいのがいるチーム。
②足が速い奴がいるチーム。
③作戦をよく考えているチーム。
④背が高い奴がいるチーム。
つまりこの競技はチームメンバーによってかなり差が出る。
だがチームメンバーに問題はない。
4年生にはリレー選手、そして足がかなり速い智佳。
作戦もかなり良い線をいっとるし、団結力も試させてもらった。
これならいける。
、と言ってもまだ安心はできん。
全力はここで出し切らんと。
今は…
コースを整えとるなぁ…
このレースはかなり物を使うからなぁ…
よし、あれキメとくか。
ガサッ
「ねぇ!」
「何?」
「あれ、見て…」
チラッ
「白い粉…だね…」
「も、もしかして麻薬!?」
ガサガサッ
ペロッ
(舐めた!)
「や、やばいよ…」
ギロッ!
「ひっ!」
ザリ…
「君たちも…いる…?」
(キャァァァァァァァ!!!)
「彼氏君、それ何?」
「ああ、これ?」
(ま、麻薬?)
「クエン酸」
クエン、酸?
「家に有り余ってて、ちょっとずつ消費してるんだけど…クエン酸って舐めるとすっきりすんのよ。だから今日持ってきたの。競技中の少しの飲食は許可されてるから」
え?
「へえ。僕ももらっていい?」
「ええよ。そのためにたくさん木のスプーン持ってきたから。これも家に有り余ってた」
え?
「君たちは?」
え?
「ホント?じゃあ…」
1年が先陣を切った…!
「分かった。どれくらいいる?」
「えっと…」
ガサ…
「ほい」
ペロ。。。
「んっ!」
!?
「スッキリしたぁ!」
麻薬じゃなかった…
まあありえないか…
「どう?クエン酸」
「じゃあもらいます…」
ガサッ
「ほい」
「いただきます…」
ペロッ
ホアアーッ!?
口の中がスッキリィ!
頭の奥に衝撃がッ!
おいちいいいい!
「ほな、いただきます」
ペロッ
「あ~、やっぱすごいわクエン酸」[/明朝体]