一生分の愛
[明朝体]今日の朝ご飯は…
西京漬けか…
では着席…
「いただきま~す」
西京漬け…
それは平安時代から公家や宮中料理に重宝された料理。
明治以降は京都を冠する名品となった…
調理方法は魚や肉を京都の名産、「西京味噌」を使った味噌床に漬けるというシンプルな物。
日本では食材を味噌に漬けるという保存方法が平安時代からあった。
西京漬けは生ものの魚を海から遠い京都でどうにか美味しく食べようとした人々の知恵から始まったという。
当時は西京漬けを作るまでに多くの日数と手間をかけたため、しばらくは貴族などの位が高い人々しか食べることができなかった。
一般的に食べられるようになったのは室町時代からだという…
西京漬けに使われる関西地方の白味噌で、普通の味噌に比べると塩分が少なく、甘みが強い。
古くは京都が日本の都とされていたが、明治維新以降、都は江戸に代わり、江戸が東京になったことで、京都は西の都となり「西京」と呼ばれるようになった。
ちなみに関西では「西京味噌」と呼ぶことは少ないため、「味噌漬け」で通じる。
数ある味噌の中でも西京味噌が選ばれたのは、料理の見た目に特別な関心を払う京都人ならではのこだわりと、塩分が少なく、塩辛くならないためらしい。
魚は味噌漬けにすると、旨み成分が増すようだ。
白米が進む意味が分かった気がする。
長くなってしまったが、食べるとするか。
今日は「西京漬け」、「白米」、「味噌汁」、「冷ややっこ」、「納豆」の5品。
味噌汁の具は小松菜と、しじみである。
バランスの取れたいい食事だ。
では、いただきます。
まずは納豆を混ぜる。
納豆は大粒。
我が家では大体この大粒の納豆を食べる。
私自身も納豆本来の味を楽しめるので、好きだ。
パカッ
納豆の蓋を開ける。
そうそう、この三つ。
謎のカバーと辛子、タレである。
私はカバーを取るとき、クルクルッとしてから取る。
こうすると、納豆の糸が綺麗に取れるからだ。
私が納豆に絶対かけるのが辛子。
この辛子がかかるだけで、納豆の風味が際立つのだ。
私は必ず、タレの前に辛子をかけるようにしている。
そしてこのタレ。
どうしたらこんな物ができるのだろう。
出汁と醤油の旨みが凝縮されている。
中でも私はかつおの出汁を使ったタレが好物だ。
これらを入れ、納豆を混ぜる。
私は大体100回は混ぜるようにしている。
卵のように混ぜる。
ただひたすらに…
これをやっている間は何も考えなくてよくなる。
ある意味、「至福の時間」である。
さて、混ぜ終わった。
では、西京漬けを少し切って…
米と一緒に口の運ぶ…
うん。美味い。
西京味噌の甘みと白米がいつ食べてもマッチする。
これを考えた人には本当に頭が上がらない。
そして冷ややっこ。
私はポン酢より醤油派だ。
こっちの方が出汁の味を感じられるからな。
うん。安定の味。
豆腐というのはいつ食べても美味しいものだ。
そして納豆。
タレが良く絡んでるなぁ…
味噌と言い、豆腐と言い…大豆には感謝しかない。
こういう時に私は日本に生まれてきて良かったなと思う。
そして、味噌汁だ。
ほっとする…
豆腐が入っていないから、冷ややっこと被らない。
母の事だ。偶然なのか、狙ったのか…
これ等を繰り返すだけで、幸せという物はやってくる。
今日も頑張れる気がする…
あ、いつの間に食べ終わってしまった。
「ごちそうさまでした」
命に感謝は忘れずに。
「ごちそうさまでした」
智佳も食べ終わったようだ。
おや?もうそろそろ行く時間だ。
葵のバッグはもう昨日の夜に整えてある。
歯を磨いて、行くか。
~少しして~
「いってきま~す」
「気を付けてね~」
ガチャリ
「じゃあ彼氏君。行こう」
「うん」
「今日は僕と一緒だよ?」
「はいはい」
そうして私たちは学校に向かいだす。
ああ、こんな日々が続けばいいな…[/明朝体]
西京漬けか…
では着席…
「いただきま~す」
西京漬け…
それは平安時代から公家や宮中料理に重宝された料理。
明治以降は京都を冠する名品となった…
調理方法は魚や肉を京都の名産、「西京味噌」を使った味噌床に漬けるというシンプルな物。
日本では食材を味噌に漬けるという保存方法が平安時代からあった。
西京漬けは生ものの魚を海から遠い京都でどうにか美味しく食べようとした人々の知恵から始まったという。
当時は西京漬けを作るまでに多くの日数と手間をかけたため、しばらくは貴族などの位が高い人々しか食べることができなかった。
一般的に食べられるようになったのは室町時代からだという…
西京漬けに使われる関西地方の白味噌で、普通の味噌に比べると塩分が少なく、甘みが強い。
古くは京都が日本の都とされていたが、明治維新以降、都は江戸に代わり、江戸が東京になったことで、京都は西の都となり「西京」と呼ばれるようになった。
ちなみに関西では「西京味噌」と呼ぶことは少ないため、「味噌漬け」で通じる。
数ある味噌の中でも西京味噌が選ばれたのは、料理の見た目に特別な関心を払う京都人ならではのこだわりと、塩分が少なく、塩辛くならないためらしい。
魚は味噌漬けにすると、旨み成分が増すようだ。
白米が進む意味が分かった気がする。
長くなってしまったが、食べるとするか。
今日は「西京漬け」、「白米」、「味噌汁」、「冷ややっこ」、「納豆」の5品。
味噌汁の具は小松菜と、しじみである。
バランスの取れたいい食事だ。
では、いただきます。
まずは納豆を混ぜる。
納豆は大粒。
我が家では大体この大粒の納豆を食べる。
私自身も納豆本来の味を楽しめるので、好きだ。
パカッ
納豆の蓋を開ける。
そうそう、この三つ。
謎のカバーと辛子、タレである。
私はカバーを取るとき、クルクルッとしてから取る。
こうすると、納豆の糸が綺麗に取れるからだ。
私が納豆に絶対かけるのが辛子。
この辛子がかかるだけで、納豆の風味が際立つのだ。
私は必ず、タレの前に辛子をかけるようにしている。
そしてこのタレ。
どうしたらこんな物ができるのだろう。
出汁と醤油の旨みが凝縮されている。
中でも私はかつおの出汁を使ったタレが好物だ。
これらを入れ、納豆を混ぜる。
私は大体100回は混ぜるようにしている。
卵のように混ぜる。
ただひたすらに…
これをやっている間は何も考えなくてよくなる。
ある意味、「至福の時間」である。
さて、混ぜ終わった。
では、西京漬けを少し切って…
米と一緒に口の運ぶ…
うん。美味い。
西京味噌の甘みと白米がいつ食べてもマッチする。
これを考えた人には本当に頭が上がらない。
そして冷ややっこ。
私はポン酢より醤油派だ。
こっちの方が出汁の味を感じられるからな。
うん。安定の味。
豆腐というのはいつ食べても美味しいものだ。
そして納豆。
タレが良く絡んでるなぁ…
味噌と言い、豆腐と言い…大豆には感謝しかない。
こういう時に私は日本に生まれてきて良かったなと思う。
そして、味噌汁だ。
ほっとする…
豆腐が入っていないから、冷ややっこと被らない。
母の事だ。偶然なのか、狙ったのか…
これ等を繰り返すだけで、幸せという物はやってくる。
今日も頑張れる気がする…
あ、いつの間に食べ終わってしまった。
「ごちそうさまでした」
命に感謝は忘れずに。
「ごちそうさまでした」
智佳も食べ終わったようだ。
おや?もうそろそろ行く時間だ。
葵のバッグはもう昨日の夜に整えてある。
歯を磨いて、行くか。
~少しして~
「いってきま~す」
「気を付けてね~」
ガチャリ
「じゃあ彼氏君。行こう」
「うん」
「今日は僕と一緒だよ?」
「はいはい」
そうして私たちは学校に向かいだす。
ああ、こんな日々が続けばいいな…[/明朝体]