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一生分の愛

#51


[明朝体]「では、今日の競技は終了です。みなさんお疲れさまでした」
ガヤガヤガヤ…
「終わったぁ…」
僕は安心して地面にどかっと座り込む。
「彼氏君?」
「ら?」
ああもう…
疲れすぎてらって言っちゃったよ…
「一緒に帰ろう」
「はいよ」
僕は重たい腰を上げる。
「あ~、どっこいしょっと」
智佳はそんな僕の手を握る。
「じゃあ帰ろう」
「あん」
もう駄目だわ…

「はい。荷物全部持ちました!」
僕はリュックを背負い、後輩たちを見る。
「じゃあ今日はありがとう!明日もよろしく!」
僕がそう言うと後輩たちはそれぞれ僕にお礼を言い、帰っていった。
「いたわ!」
僕は大きな声に思わず後ろを振り返る。
「ああ、母さん」
母さんと父さんだ。
葵と言葉もいる。
「帰りましょ!お疲れ様!」
母さんは僕にそう言う。
「はいよ。あ、それとさ」
「何?」
母さんが眉間にしわを寄せる。
「智佳が一緒に帰りたいんだって」
僕がそう言うと、智佳が後ろからひょこっと出てきた。
「どうもこんばんは」
母さんはあんぐりと口を開けている。
「ああ、こ、こんばんは…」
「一緒に帰ってもいいですかね?」
智佳が母さんに聞く。
「ええ…勿論…」
母さんは目の焦点が定まっていない。
驚きすぎだろ…
「あ、親御さんは大丈夫なの?」
「うん。僕の両親は来てないんだ。ボディーガードだけだよ」
智佳は僕に嬉しそうに言う。
何で嬉しそうなのか…
ていうかボディーガードいるのかよ…
さすが金持ち。
「じゃあ帰りましょうか」
智佳がそう言って僕と手をつなぐ。
「え、ええ…」
母さんは呆然としながら智佳の後についていく。
「ほら、彼氏君も」
智佳が僕の手を引っ張る。
「分かった、分かった」
僕は智佳の方へ近づく。
[太字]「お嬢様!」[/太字]
遠くから太い、大きな声が聞こえる。
「金木…」
黒服の男性だ。
ガタイがよく、身長が高い。
多分この人がボディーガードだろう。
「ご無事で?」
「無事」
智佳は面倒くさそうに金木という男性に言う。
「この方たちは?」
金木が智佳に心配そうな声で聞く。
「僕の交際相手のご家族。金木は本当にリサーチ力が足りないね」
「はあ、すいません…」
金木がポリポリと頭をかく。
「今日は大丈夫だから」
「いえいえ!旦那様に言われておりますから!できませんよ!」
金木は苦しそうな顔をしている。
案外、弱気な性格なのかもしれない。
「一緒に帰れば?」
僕はそう智佳に提案する。
「僕、彼氏君との間を邪魔されたくないから…」
智佳はそう言って僕の服の裾を掴む。
うっ!
可愛い…
しかし、今は耐えろ!
金木さんも困ってるし!
耐えるんだ圭太ぁ!
「いや、金木さんも困ってるでしょ?」
「分かった。彼氏君の言うとおりにするよ。その代わり今度、言うこと聞いてね?」
「はい。分かりました」
僕は渋々首を縦に振る。
「やったぁ!」
智佳が満面の笑みをこちらに向ける。
智佳って意外と無邪気なのかもな。
「じゃあ帰ろう」
そして僕たち7人は帰路に着いた。[/明朝体]

作者メッセージ

どうでしたでしょうか?
投稿が遅れてしまいすみません。
事情があって…
そういえば私って運動会の記憶全然ないな…
文章表現や感想などありましたらコメントに書いてくれると幸いです。
これからもどうぞよろしくお願いします。

2025/09/17 18:43

柴T ID:≫ 73uaQYEMLJl4k
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