一生分の愛
[明朝体]「ふぁ~。もうこんな時間か…」
時計を見るともう12時。
この学校の運動会はとにかく動く。
そのため当日に備えるために運動会の前日は12時に帰ることになっている。
そうしないと体力が早めに限界を迎えてしまうからだ。
だからもう下校の時間である。
本当に楽しい時間ってあっという間だなあ…
「個人戦もグループ戦も考えたけどこれなら勝てるんじゃないかな?」
そんな僕に智佳が言う。
「うん。僕もそう思う」
僕はその言葉に軽くうなずく。
何だろうか…
さっきからとても見られているような気がする…
チラッ
!?
後輩たちが僕と智佳をガン見している…?!
さっきまであんなに怖がってたのに?!
僕の視線に気が付いたようで後輩たちはさっと目をそらす。
「どうしたの?」
智佳が笑いをこらえながら後輩たちにそう聞く。
後輩たちはもじもじしている。
「い、いや…お兄さんとお姉さん、か、かっこいいなって…」
さっきの5年生が恥ずかしそうにそう言う。
「そっかぁ…」
僕の顔から思わず笑みがこぼれる。
「ありがとう」
僕は後輩たちにお礼を言う。
「そ、そんな…」
後輩たちの顔が真っ赤になっていく。
ん~…
例のからかい上手の人の気持ちが分かった気がする…
「よし。じゃあ今日はゆっくり休んで。明日は頑張ろう!」
そんなことを思いながらも僕は後輩たちと智佳にそう喝を入れる。
「は、はい…」
僕の気力に押されたのか後輩たちは慌ててそう答える。
「じゃあ彼氏君。教室に戻ろう」
智佳は席を立つ。
「うん。じゃあみんな、今日はありがとね」
僕がそう言うと後輩たちは恥ずかしそうに下を向く。
「あ、あの~」
この声は…
さっきの5年生か。
「何?」
僕は声がする方を振り返る。
「お二人は付き合ってるんですか?」
おお…
他学年からも聞かれることになるとは…
「うん。そうだよ」
僕が答える。
「えぇ…」
5年生は僕の言葉に驚く。
「教えてくれてありがとうございます…」
5年生は驚きの表情を隠せないまま教室からペアの女の子と出て行った。
また噂が広がっちゃうな…これは。。。
さて教室に戻りますかね…
ランドセル、ヨシ!
忘れ物、ナシ!
智佳は…
何も言わずにスタンバってる!
よし、帰ろう!
僕は廊下に向かう。
「いやあ、運動会自信ある?」
僕が階段を下りながら智佳に聞く。
「自信はあるよ。何せ作戦が彼氏君と考えたやつだからね」
智佳は自慢げにそう答える。
「そっかぁ…」
そんな会話をしている間にもう玄関についてしまった。
靴を履いて…
毎回思うけど僕だけ靴のサイズがおかしいな…
いざ下校!
ん?
あれは…
荒井だ!
うわ…もう来ないと思ってたのに…
ここは素通りだ…
[太字]「待て!」[/太字]
やっぱりか…
「何?」
僕が荒井に聞く。
[太字]「ちょっと話があるから来い!」[/太字]
荒井は話がしたいらしい。
「ごめん。智佳、ちょっと待っててもらえる?」
智佳は軽くうなずく。
僕は少し安心すると荒井の後をついて行った。
「で、何?話って」
僕は荒井に直球に聞く。
[太字]「ごめん!」[/太字]
は?
[太字]「俺、あの後お前にボコボコにされてからよく考えたんだ。そしたら嫉妬してんのが馬鹿みたいになってきてよ…暴力もやめたしよ。だからあの時の事謝らせてほしい!ごめん!」[/太字]
そういうことか…
「いいよ。分かってくれたなら」
僕は荒井にそう言う。
[太字]「ホントか?ありがとう…」[/太字]
荒井は泣きそうになっている。
[太字]「俺、お前と愛沢の恋応援するから!頑張れよ!じゃあな!」[/太字]
荒井はそう言うと嬉しそうに走っていった。
うん。あいつが改心したようで良かった。
前から根が悪い奴だとは僕も思ってなかったからな。
さて僕も帰ることにしますか…
そう思った僕は、智佳のもとに急いだ。[/明朝体]
時計を見るともう12時。
この学校の運動会はとにかく動く。
そのため当日に備えるために運動会の前日は12時に帰ることになっている。
そうしないと体力が早めに限界を迎えてしまうからだ。
だからもう下校の時間である。
本当に楽しい時間ってあっという間だなあ…
「個人戦もグループ戦も考えたけどこれなら勝てるんじゃないかな?」
そんな僕に智佳が言う。
「うん。僕もそう思う」
僕はその言葉に軽くうなずく。
何だろうか…
さっきからとても見られているような気がする…
チラッ
!?
後輩たちが僕と智佳をガン見している…?!
さっきまであんなに怖がってたのに?!
僕の視線に気が付いたようで後輩たちはさっと目をそらす。
「どうしたの?」
智佳が笑いをこらえながら後輩たちにそう聞く。
後輩たちはもじもじしている。
「い、いや…お兄さんとお姉さん、か、かっこいいなって…」
さっきの5年生が恥ずかしそうにそう言う。
「そっかぁ…」
僕の顔から思わず笑みがこぼれる。
「ありがとう」
僕は後輩たちにお礼を言う。
「そ、そんな…」
後輩たちの顔が真っ赤になっていく。
ん~…
例のからかい上手の人の気持ちが分かった気がする…
「よし。じゃあ今日はゆっくり休んで。明日は頑張ろう!」
そんなことを思いながらも僕は後輩たちと智佳にそう喝を入れる。
「は、はい…」
僕の気力に押されたのか後輩たちは慌ててそう答える。
「じゃあ彼氏君。教室に戻ろう」
智佳は席を立つ。
「うん。じゃあみんな、今日はありがとね」
僕がそう言うと後輩たちは恥ずかしそうに下を向く。
「あ、あの~」
この声は…
さっきの5年生か。
「何?」
僕は声がする方を振り返る。
「お二人は付き合ってるんですか?」
おお…
他学年からも聞かれることになるとは…
「うん。そうだよ」
僕が答える。
「えぇ…」
5年生は僕の言葉に驚く。
「教えてくれてありがとうございます…」
5年生は驚きの表情を隠せないまま教室からペアの女の子と出て行った。
また噂が広がっちゃうな…これは。。。
さて教室に戻りますかね…
ランドセル、ヨシ!
忘れ物、ナシ!
智佳は…
何も言わずにスタンバってる!
よし、帰ろう!
僕は廊下に向かう。
「いやあ、運動会自信ある?」
僕が階段を下りながら智佳に聞く。
「自信はあるよ。何せ作戦が彼氏君と考えたやつだからね」
智佳は自慢げにそう答える。
「そっかぁ…」
そんな会話をしている間にもう玄関についてしまった。
靴を履いて…
毎回思うけど僕だけ靴のサイズがおかしいな…
いざ下校!
ん?
あれは…
荒井だ!
うわ…もう来ないと思ってたのに…
ここは素通りだ…
[太字]「待て!」[/太字]
やっぱりか…
「何?」
僕が荒井に聞く。
[太字]「ちょっと話があるから来い!」[/太字]
荒井は話がしたいらしい。
「ごめん。智佳、ちょっと待っててもらえる?」
智佳は軽くうなずく。
僕は少し安心すると荒井の後をついて行った。
「で、何?話って」
僕は荒井に直球に聞く。
[太字]「ごめん!」[/太字]
は?
[太字]「俺、あの後お前にボコボコにされてからよく考えたんだ。そしたら嫉妬してんのが馬鹿みたいになってきてよ…暴力もやめたしよ。だからあの時の事謝らせてほしい!ごめん!」[/太字]
そういうことか…
「いいよ。分かってくれたなら」
僕は荒井にそう言う。
[太字]「ホントか?ありがとう…」[/太字]
荒井は泣きそうになっている。
[太字]「俺、お前と愛沢の恋応援するから!頑張れよ!じゃあな!」[/太字]
荒井はそう言うと嬉しそうに走っていった。
うん。あいつが改心したようで良かった。
前から根が悪い奴だとは僕も思ってなかったからな。
さて僕も帰ることにしますか…
そう思った僕は、智佳のもとに急いだ。[/明朝体]