[明朝体]「え～。では1時間目を始めようと思う！日直！」
「気を付け。これから1時間目の授業を始めます」
「始めま～す」
そうして今日も1時間目が始まった。
「え～。今日は運動会について考えてもらう。皆も知ってると思うが今年の運動会は学校の事情のせいで延期になってしまった。だからこの月にやる！ということで今回は運動会の種目について考えてもらうぞ！」
そうだった…
智佳の事でうかれていてつい忘れていたが、あと2週間で運動会っ！
準備急がないとな…
僕がそう思っていると先生は黒板に今まで決まった運動会の内容を簡単にまとめた物を書いた。
「こう見るとほとんど愛沢と鈴木、峰沢が出してくれた意見だな…」
先生はボソッとそう言った。

※峰沢
峰沢秀介（みねざわしゅうすけ）
このクラスの秀才で圭太の親友の一人。
四角い眼鏡をかけており、視力は0．5。
圭太とは昨年から同じクラスであり、出会いはアニメの話。
根っからのオタクで圭太とは話が合う。
アニメを見るときは完璧なコンディションで見るのがポリシー。

「よし。じゃあ意見あるやついるか？」
僕と智佳はいつものように無言で手を上げる。
こんなに早く意見を出せるのは意見を出しすぎていつの間にか意見を出すと言われたらすぐ意見を考えるようになってしまっていたからだ。
少し遅れて秀介も手を上げる。
お、珍しく今日は慎太郎も上げている。
「じゃあ…鈴木！」
僕は先生に当てられ席を立つ。
「はい」
そう言った僕は自分の意見を説明し始めた。

「ふう…今日もたくさん意見が出たな。もう2時間目も終わりか…よし。皆のおかげで運動会の6年生の種目は総合競争、ダンス、グループ対抗戦の3種目に決まったぞ！皆ありがとう！じゃあこれで1、2時間目は終わりにする！日直！」
「気を付け。これで1，2時間目の授業を終わります」
「終わりま～す」
こうして1，2時間目は無事終了した。
「智佳、次の授業何だっけ？」
僕はそう智佳に聞く。
「図工だよ」
智佳が答える。
「分かった。ありがとう」
僕はそうお礼を言う。
運動会どうなるかなあ…[/明朝体]