一生分の愛
[明朝体]10分ほどたって…
「はい。完成」
僕はそう言って智佳の前にオムライスと食器を置いた。
かなりいい出来だ。
智佳に美味しいと持ってもらうために頑張って作った甲斐があった。
「ケチャップかける?」
僕は智佳にケチャップを差し出す。
「うん。かけるよ」
智佳はそう返事を返した。
「僕が使ってた食器だけど、大丈夫?」
僕は智佳の前に自分の分のオムライスを置き、そう言う。
智佳の動きが一瞬止まる。
「そ、そうなの?僕は、大丈夫、だよ…」
う~ん。
言葉が震えてる…
やっぱりこういうの無理だったのかな…
「じゃ、じゃあ食べよう」
智佳は僕にそう言う。
「うん。食べよう」
僕と智佳は手を合わせる。
「いただきます」
智佳がオムライスにケチャップをかけ、スプーンを取る。
そのままオムライスを一口、口に運ぶ。
「どう?」
僕は不安気に聞く。
智佳は少したった後、ゴクンとオムライスを飲み込んだ。
「美味しいよ。ものすごく」
智佳は少し笑ってそう言った。
「本当?!良かったあ…」
僕はほっとしてためていた息を吐いた。
「うん。僕も料理をするんだけど、ここまでの物は中々作れないよ」
智佳は僕の目をまっすぐに見て、キラキラした目で言う。
「ありがとう。そう言ってくれて僕はうれしいよ」
僕はそう言って少し微笑んだ。
「ふう。ごちそうさまでした」
智佳は手を合わせてそう言った。
「お粗末様でした」
僕は智佳にそう言葉を返す。
「彼氏君、ちょっといい?」
僕が洗い物をしていると、智佳がそう聞いてくる。
「何?」
僕は洗い物をしながらそう言う。
「今日さ、君の家泊っていい?」
僕の手が止まる。
お、お、お、お泊りぃ?!
いくらなんでも早いって!
例のおじさんも驚くって!
「いやあ…ちょっとそれは…」
僕は戸惑いつつ、智佳に言葉を返す。
「ダメ?何で?僕の事、嫌い?」
ズキューン!
やめてくれ!
その顔!
許したくなってまう!
待て、理性を保て僕…
ここは理由を説明してわかってもらおう…
「いや、あのね?僕たちまだ付き合って1年もたってないじゃん?だからまだ早いというか…ね?中学生くらいになったらいいけども…まだ時期を待と?智佳のことは大好きなんだよ?だから、ね?」
僕は一気にそうまくし立てた。
「分かった…今日はあきらめる」
智佳はそう言う。
「でも、最後にぎゅってさせて。泊まれない代わりに」
そうきたか…
うちの母親は外国に留学してたから、ハグに抵抗はないけど…
「分かった。ぎゅってする」
僕はそう言って腕を開く。
「本当?じゃあぎゅってするね」
そう言って智佳は僕の腕の中に飛び込んできた。
30秒ほどぎゅ~っってされて…
「うん、彼氏君ありがと。じゃあ今日は帰るよ。じゃあね。オムライスごちそうさま」
「うん。じゃあね」
智佳はそう言った後ドアを開けて帰っていった。
おまけ「例のおじさん」
「おい、そこの画像巻き戻せるか?」
「ん?ああ」
「おっそろしく速いお泊り。オレでなきゃ見逃しちゃうね」
「信じられないほどの上玉だ。久々に血が騒ぐぜ」[/明朝体]
「はい。完成」
僕はそう言って智佳の前にオムライスと食器を置いた。
かなりいい出来だ。
智佳に美味しいと持ってもらうために頑張って作った甲斐があった。
「ケチャップかける?」
僕は智佳にケチャップを差し出す。
「うん。かけるよ」
智佳はそう返事を返した。
「僕が使ってた食器だけど、大丈夫?」
僕は智佳の前に自分の分のオムライスを置き、そう言う。
智佳の動きが一瞬止まる。
「そ、そうなの?僕は、大丈夫、だよ…」
う~ん。
言葉が震えてる…
やっぱりこういうの無理だったのかな…
「じゃ、じゃあ食べよう」
智佳は僕にそう言う。
「うん。食べよう」
僕と智佳は手を合わせる。
「いただきます」
智佳がオムライスにケチャップをかけ、スプーンを取る。
そのままオムライスを一口、口に運ぶ。
「どう?」
僕は不安気に聞く。
智佳は少したった後、ゴクンとオムライスを飲み込んだ。
「美味しいよ。ものすごく」
智佳は少し笑ってそう言った。
「本当?!良かったあ…」
僕はほっとしてためていた息を吐いた。
「うん。僕も料理をするんだけど、ここまでの物は中々作れないよ」
智佳は僕の目をまっすぐに見て、キラキラした目で言う。
「ありがとう。そう言ってくれて僕はうれしいよ」
僕はそう言って少し微笑んだ。
「ふう。ごちそうさまでした」
智佳は手を合わせてそう言った。
「お粗末様でした」
僕は智佳にそう言葉を返す。
「彼氏君、ちょっといい?」
僕が洗い物をしていると、智佳がそう聞いてくる。
「何?」
僕は洗い物をしながらそう言う。
「今日さ、君の家泊っていい?」
僕の手が止まる。
お、お、お、お泊りぃ?!
いくらなんでも早いって!
例のおじさんも驚くって!
「いやあ…ちょっとそれは…」
僕は戸惑いつつ、智佳に言葉を返す。
「ダメ?何で?僕の事、嫌い?」
ズキューン!
やめてくれ!
その顔!
許したくなってまう!
待て、理性を保て僕…
ここは理由を説明してわかってもらおう…
「いや、あのね?僕たちまだ付き合って1年もたってないじゃん?だからまだ早いというか…ね?中学生くらいになったらいいけども…まだ時期を待と?智佳のことは大好きなんだよ?だから、ね?」
僕は一気にそうまくし立てた。
「分かった…今日はあきらめる」
智佳はそう言う。
「でも、最後にぎゅってさせて。泊まれない代わりに」
そうきたか…
うちの母親は外国に留学してたから、ハグに抵抗はないけど…
「分かった。ぎゅってする」
僕はそう言って腕を開く。
「本当?じゃあぎゅってするね」
そう言って智佳は僕の腕の中に飛び込んできた。
30秒ほどぎゅ~っってされて…
「うん、彼氏君ありがと。じゃあ今日は帰るよ。じゃあね。オムライスごちそうさま」
「うん。じゃあね」
智佳はそう言った後ドアを開けて帰っていった。
おまけ「例のおじさん」
「おい、そこの画像巻き戻せるか?」
「ん?ああ」
「おっそろしく速いお泊り。オレでなきゃ見逃しちゃうね」
「信じられないほどの上玉だ。久々に血が騒ぐぜ」[/明朝体]