一生分の愛
[明朝体]「あ~。楽しかった」
僕は美術館のドアを出てそう言った。
「うん。楽しんでもらったみたいで良かった」
智佳がそう僕に言ってくる。
時計を見てみると今は丁度22時。
美術館内はすごい作品が多すぎて見るのに時間がかかってしまい、こんな時間になってしまった。
「夕飯、どうしよ…」
僕はまだ夕食を食べていない。
それに何を食べるかも考えていない。
「安心して、彼氏君。夕食は僕の家で一緒に食べればいいよ」
智佳がそう言ってくる。
僕はかなりぼそっと呟いたつもりだったが、その言葉に対して返事をするなんて…
地獄耳というか…なんというか…
「でもなあ…」
「何?やっぱり僕の家はまだ抵抗がある?」
智佳がそう聞いてくる。
「うん…ちょっとね…」
僕はそう答える。
初めて彼女の家に行く理由がご飯を食べるためっていうのはなあ…
「なら君の家で食べてもいいかな?」
智佳がそう聞いてくる。
「まあ、それなら…ちょっと待って」
僕はそう言ってスマホを開く。
タタタタ…
僕は母さんに智佳が家に向かうことを伝えるメールを送った。
ピロン。
返信はすぐ来た。
「来ても大丈夫だって」
僕は智佳にそう言う。
「本当?嬉しい」
智佳が少し笑う。
「じゃあ駅行こう」
「いや。その必要はないよ」
え?
「いやいや。電車じゃなきゃ帰れないよ?」
僕は智佳に驚きながらそう聞く。
「実はこのスマホを使えば車、呼べるんだよね」
智佳がそう答える。
「え?じゃあ何で行きは電車?」
僕がそう聞くと智佳は、
「だって行きは彼氏君との濃密な時間を味わいたいし。帰りもそうしようかなって思ったけど、彼氏君の家に行けるって分かったから。だから早めに行けるように帰りは車にしたんだよ」
う~ん。
分からなくもないけどそこまでするか?
まあ好きだって言われてるようなもんだからいいか。
「じゃあ車呼ぶね」
「うん」
智佳はスマホを1回タップした。
10分後。
車が僕たちの目の前に1台止まった。
いや、早くないか?
僕がそう思っている間に車のドアが開く。
「どうぞ、お乗りください」
車の中にいた運転手さんがそう言う。
「さ、乗ろう」
智佳がそう言ってくる。
「う、うん」
僕たちはそう話して車に乗った。[/明朝体]
僕は美術館のドアを出てそう言った。
「うん。楽しんでもらったみたいで良かった」
智佳がそう僕に言ってくる。
時計を見てみると今は丁度22時。
美術館内はすごい作品が多すぎて見るのに時間がかかってしまい、こんな時間になってしまった。
「夕飯、どうしよ…」
僕はまだ夕食を食べていない。
それに何を食べるかも考えていない。
「安心して、彼氏君。夕食は僕の家で一緒に食べればいいよ」
智佳がそう言ってくる。
僕はかなりぼそっと呟いたつもりだったが、その言葉に対して返事をするなんて…
地獄耳というか…なんというか…
「でもなあ…」
「何?やっぱり僕の家はまだ抵抗がある?」
智佳がそう聞いてくる。
「うん…ちょっとね…」
僕はそう答える。
初めて彼女の家に行く理由がご飯を食べるためっていうのはなあ…
「なら君の家で食べてもいいかな?」
智佳がそう聞いてくる。
「まあ、それなら…ちょっと待って」
僕はそう言ってスマホを開く。
タタタタ…
僕は母さんに智佳が家に向かうことを伝えるメールを送った。
ピロン。
返信はすぐ来た。
「来ても大丈夫だって」
僕は智佳にそう言う。
「本当?嬉しい」
智佳が少し笑う。
「じゃあ駅行こう」
「いや。その必要はないよ」
え?
「いやいや。電車じゃなきゃ帰れないよ?」
僕は智佳に驚きながらそう聞く。
「実はこのスマホを使えば車、呼べるんだよね」
智佳がそう答える。
「え?じゃあ何で行きは電車?」
僕がそう聞くと智佳は、
「だって行きは彼氏君との濃密な時間を味わいたいし。帰りもそうしようかなって思ったけど、彼氏君の家に行けるって分かったから。だから早めに行けるように帰りは車にしたんだよ」
う~ん。
分からなくもないけどそこまでするか?
まあ好きだって言われてるようなもんだからいいか。
「じゃあ車呼ぶね」
「うん」
智佳はスマホを1回タップした。
10分後。
車が僕たちの目の前に1台止まった。
いや、早くないか?
僕がそう思っている間に車のドアが開く。
「どうぞ、お乗りください」
車の中にいた運転手さんがそう言う。
「さ、乗ろう」
智佳がそう言ってくる。
「う、うん」
僕たちはそう話して車に乗った。[/明朝体]