一生分の愛
[明朝体]チーン…
ベルの音がお店の中に響く。
「はい。何でしょうか?」
ベルの音を聞き、さっきの女性の店員さんとは違う男性の店員さんが僕たちの席に来てそう聞いた。
「注文、いいですか?」
「ええ」
「じゃあ…」
僕はさっき智佳と決めた注文内容を店員さんに伝えた。
「はい。かしこまりました。以上でよろしいですか?」
「はい。大丈夫です」
「では、ごゆっくり」
店員さんはそう言って厨房に歩いて行った。
「お待たせしました。ランチセットです」
料理が僕たちの席に運ばれてきた。
「ありがとうございます」
「では、ごゆっくりどうぞ」
僕は店員さんが去ったのを確認して、料理を見てみる。
案外多めなんだな。
それにしても美味しそうだ。
「じゃあ彼氏君、食べようか?」
「うん。食べよ食べよ」
僕と智佳は手を合わせ、
「いただきます」
と言って料理を食べ始めた。
さてまずはどれを食べようか?
こういう時はスープからなんだよな。
音を立てずに…
うんまぁ~い!
なんつ~んすかぁ~?
ハーモニーっつーんすかぁ?
玉ねぎとクルトンとスープが混ざり合ってうまさが倍増しているぅ!
もうこれは芸術だっ!
あ、涙出てきた…
こんな美味しいもの食べれるなんて僕は幸せ者だなぁ…
さて、次は…パンを食べるか。
確かマナーだとパンはちぎるんだっけか。
ちぎって…
パクッ
うんまぁ~い!
な、なんだこのパンは!
チラッ(メニューの端が目に入る)
ダニィ?!
このレストランで焼いた焼き立てのパンだと…
道理でフワッフワッなわけだ…
スープと一緒に食べてみるか…
モグッ
うわぁぁぁぁ!
口の中に幸せがあふれていくよぉぉぉぉ!
やはり、美味しいもの×美味しいもの=より美味しい、っていう僕の数式は合っていたようだな…
一旦サラダで休憩…休憩…
ドレッシングをかけて…
シャクッ
おい…おい…おい…
調理していない生なはずなのにどうしてこうも美味しいんだ…
野菜はシャキシャキ。
入っているエビはプリプリで食べやすい。
極めつけはこのドレッシングだ。
野菜によく合うように作られているが、野菜本来の味もなくさないように味が調整されてもいる。
食べだしたら止まらねえぞ!コレ!
さて、次は…
メインディッシュの鶏肉のステーキだ。
ナイフを取り出して…
肉を切って…
口へ放り込むっ!
ジュワッ!
ふおおおおおお!
口に入れた瞬間、肉のうまみが溢れてくるぅ!
噛めば噛むほど肉のうまみが出てくるぞ、おい…
さらにそこでジンジャーエールを流し込むっ!
シュワァ…
キンキンに冷えてやがる…
さすがレストラン総選挙1位、使ってるジンジャーエールもいい奴だ。
僕はジンジャーエールが好きで色んな種類を飲んできたが、今飲んでいるのはその中でも僕が一番に美味しいと思ったジンジャーエール「マーベラスタイム」だ。
これがまた肉と合うんだよな…
ゆっくり味わって食べ…
ファッ!?
忘れていた…
目の前に智佳がいるんだった…
この鈴木圭太、一生の不覚…
さっきのことがすべて見られてたってこと?
はずっ…
「スゥ…さっきの事、全部見てた?」
僕は智佳にそう聞く。
「うん。見てたよ」
ああ…終わった…
「引いた?」
「そんなことないよ。僕は幸せそうな君が好きだから」
キュンッ
そんなこと言われたらときめいちゃうよ…
「うん。そっか」
僕は深く安心した。
「あれ?智佳、食べないの?」
僕は智佳の皿を見てそう言う。
「ああ、彼氏君に見とれていたせいで食べるのを忘れていたよ…今から食べるよ」
「じゃっ今度は僕が智佳の事を見とく」
「ふふっ。ありがとう」
さて、智佳もほぼ食べ終わった。
残るはデザート…
プリン。
表面に僕の顔が反射するくらい輝いている。
いざ!
パクッ
はぁ~。
口の中に幸せが広がっていくぅ~。
のどごしも最高だぁ~。
僕は思わず笑顔になってしまう。
パクパクッ
美味しい~。
「さて、そろそろ行きますか」
僕は色々すませて、そう言う。
「うん。そうだね、彼氏君」
智佳がそう僕に言葉を返す。
「智佳、お金大丈夫?高そうだけど…」
「大丈夫、大丈夫」
智佳はそう言ってレジに行った。
僕もレジに向かう。
もう、怖いから見ないことにしよう。
「はい、彼氏君。お会計終わったよ」
「ああ、終わったのね」
僕はドアを開ける。
「ごちそうさまでしたぁ」
そう言って僕たちは店を出た。[/明朝体]
ベルの音がお店の中に響く。
「はい。何でしょうか?」
ベルの音を聞き、さっきの女性の店員さんとは違う男性の店員さんが僕たちの席に来てそう聞いた。
「注文、いいですか?」
「ええ」
「じゃあ…」
僕はさっき智佳と決めた注文内容を店員さんに伝えた。
「はい。かしこまりました。以上でよろしいですか?」
「はい。大丈夫です」
「では、ごゆっくり」
店員さんはそう言って厨房に歩いて行った。
「お待たせしました。ランチセットです」
料理が僕たちの席に運ばれてきた。
「ありがとうございます」
「では、ごゆっくりどうぞ」
僕は店員さんが去ったのを確認して、料理を見てみる。
案外多めなんだな。
それにしても美味しそうだ。
「じゃあ彼氏君、食べようか?」
「うん。食べよ食べよ」
僕と智佳は手を合わせ、
「いただきます」
と言って料理を食べ始めた。
さてまずはどれを食べようか?
こういう時はスープからなんだよな。
音を立てずに…
うんまぁ~い!
なんつ~んすかぁ~?
ハーモニーっつーんすかぁ?
玉ねぎとクルトンとスープが混ざり合ってうまさが倍増しているぅ!
もうこれは芸術だっ!
あ、涙出てきた…
こんな美味しいもの食べれるなんて僕は幸せ者だなぁ…
さて、次は…パンを食べるか。
確かマナーだとパンはちぎるんだっけか。
ちぎって…
パクッ
うんまぁ~い!
な、なんだこのパンは!
チラッ(メニューの端が目に入る)
ダニィ?!
このレストランで焼いた焼き立てのパンだと…
道理でフワッフワッなわけだ…
スープと一緒に食べてみるか…
モグッ
うわぁぁぁぁ!
口の中に幸せがあふれていくよぉぉぉぉ!
やはり、美味しいもの×美味しいもの=より美味しい、っていう僕の数式は合っていたようだな…
一旦サラダで休憩…休憩…
ドレッシングをかけて…
シャクッ
おい…おい…おい…
調理していない生なはずなのにどうしてこうも美味しいんだ…
野菜はシャキシャキ。
入っているエビはプリプリで食べやすい。
極めつけはこのドレッシングだ。
野菜によく合うように作られているが、野菜本来の味もなくさないように味が調整されてもいる。
食べだしたら止まらねえぞ!コレ!
さて、次は…
メインディッシュの鶏肉のステーキだ。
ナイフを取り出して…
肉を切って…
口へ放り込むっ!
ジュワッ!
ふおおおおおお!
口に入れた瞬間、肉のうまみが溢れてくるぅ!
噛めば噛むほど肉のうまみが出てくるぞ、おい…
さらにそこでジンジャーエールを流し込むっ!
シュワァ…
キンキンに冷えてやがる…
さすがレストラン総選挙1位、使ってるジンジャーエールもいい奴だ。
僕はジンジャーエールが好きで色んな種類を飲んできたが、今飲んでいるのはその中でも僕が一番に美味しいと思ったジンジャーエール「マーベラスタイム」だ。
これがまた肉と合うんだよな…
ゆっくり味わって食べ…
ファッ!?
忘れていた…
目の前に智佳がいるんだった…
この鈴木圭太、一生の不覚…
さっきのことがすべて見られてたってこと?
はずっ…
「スゥ…さっきの事、全部見てた?」
僕は智佳にそう聞く。
「うん。見てたよ」
ああ…終わった…
「引いた?」
「そんなことないよ。僕は幸せそうな君が好きだから」
キュンッ
そんなこと言われたらときめいちゃうよ…
「うん。そっか」
僕は深く安心した。
「あれ?智佳、食べないの?」
僕は智佳の皿を見てそう言う。
「ああ、彼氏君に見とれていたせいで食べるのを忘れていたよ…今から食べるよ」
「じゃっ今度は僕が智佳の事を見とく」
「ふふっ。ありがとう」
さて、智佳もほぼ食べ終わった。
残るはデザート…
プリン。
表面に僕の顔が反射するくらい輝いている。
いざ!
パクッ
はぁ~。
口の中に幸せが広がっていくぅ~。
のどごしも最高だぁ~。
僕は思わず笑顔になってしまう。
パクパクッ
美味しい~。
「さて、そろそろ行きますか」
僕は色々すませて、そう言う。
「うん。そうだね、彼氏君」
智佳がそう僕に言葉を返す。
「智佳、お金大丈夫?高そうだけど…」
「大丈夫、大丈夫」
智佳はそう言ってレジに行った。
僕もレジに向かう。
もう、怖いから見ないことにしよう。
「はい、彼氏君。お会計終わったよ」
「ああ、終わったのね」
僕はドアを開ける。
「ごちそうさまでしたぁ」
そう言って僕たちは店を出た。[/明朝体]