[明朝体]今日はデート当日。
昨日はみんな、いっぱい祝ってくれたなあ…
う～ん。誕生日を2回祝ってもらうってのもなかなかいいもんだな。
僕は今、待ち合わせ場所の駅に向かっている。
この調子だと５分くらい前には着くかな…
僕はそう思って駅に向かった。

「お、着いた着いた」
僕は駅に着いた。
いつ来てもこの駅は何でもそろってるな…
ハンバーガーチェーン店の「イードナルド」カフェチェーン店の「レインバックス」薬局チェーン店の「ヒノキ薬局」などなどいろいろそろっている。
大体困ったときは駅に来ると大体何でもそろうんだよな…
さて、待ち合わせ場所は…
ここか。
よし。智佳のことを待つ…
「やあ、彼氏君」
「はああっ！」
智佳がいつの間にか後ろに立っていた。
「何だ愛沢さんか…」
僕がそう言って深く息を吐く。
「彼氏君。また背、伸びたね」
「うん。それよりいつからいたの？」
僕は智佳にそう聞く。
「う～ん。大体30分くらい前かな」
30分！？
いくら何でもちょっと早すぎるよ…
「あの…彼氏君」
智佳が何か聞いてくる。
「ちょっと頼みたいことがあるんだけど、いいかな？」
「何？」
「僕のことは智佳って呼んでほしいんだ」
ああ、そういえばそうか。
僕は智佳と付き合ってから結構時間がたったが毎回愛沢さんと呼んでいる。
まあ智佳の気持ちもわからなくもない。
「うん。いいよ」
僕がそう答える。
「ありがとう」
智佳がそう言って軽く微笑む。
「さて、そろそろ行こうか」
智佳がそう言い、僕の手を引く。
「うん」
僕はそう答え、智佳と一緒に改札を通った。

僕が行きたい美術館というのは「藤沢美術館」
僕たちが住んでいる横浜市の近くにある藤沢市にある美術館だ。
ここからなら20分ほどで着く。
国立の美術館とまではいかないが、かなり評判がいい人気の美術館だ。
にしてもまさかデートのためだけに貸し切りにするとは…
さっすが金持ち。
資産力が違うよ…
「まもなく藤沢、藤沢」
そんなことを考えていると駅に着くことを知らせるアナウンスが流れた。
「降りようか」
智佳がそう言う。
「うん」
僕はそう言って席を立った。[/明朝体]