悪役令嬢は最強最弱
私の名は●●・スクエット。
今日から花の16歳!スデゥート魔法学校に入学するの!
素敵な青春ライフが送れるよう頑張りますわ!
〜入学式〜
●●「今日は入学式ですわ。」
エルノ「ヘマを起こさないでくださいね」
彼女は私の専属メイドのエルノ・ソユニ。
赤髪のおさげで、よく見る田舎の女の子みたいな見た目をしてる。
●●「ヘマなんて起こさないわよ。……多分」
エルノ「心配です。学園ではメイド等は立ち入り禁止ですから」
スデゥート魔法学校では生徒の自立性を養うためにメイドや召使い等々は学校の敷地内に入れないようになっているらしい
エルノ「そういえば、入学式のあとに魔力測定があるのでしょう?これで●●様のレベルがわかるのですか…」
●●「魔力測定なんてただの催しよ。そんなに重要じゃないわ。」
エルノ「…私知ってるんですよ。●●様が幼い時から森に出ては魔物狩りをしていたのを…」
●●「ギクッ なんでそんなこと知ってるのよ!絶対にバレてないと思ったのに…」
エルノ「甘いですね。●●様」
●●「まあ、私のレベルはいってても10くらいじゃないかしら」
エルノ「楽しみですね!わかったら手紙で教えてくださいね♪」
●●「なんで、エルノの方がウキウキしてるのよ…」
-スデゥート魔法学校-廊下-
●●(見慣れない人ばかりね)
ドスッ
●●「すみません!お怪我ありませんか?」
?「っ!!大丈夫です……」
●●「?感じ悪いですわね。まあいいですわ!速く行かないと遅刻しちゃいますわ。」
-講堂-
教員「これからスデゥート魔法学校入学式をはじめる」
教員B「ーーーーー。ーーー!」
校長「ーーーー!ーーーーーーー。」
あー話長いわね。全く耳に入ってこないわ。
速く終わらないかしら…
教員「これで入学式は終わりだ。これから魔力測定をはじめる」
ざわざわ
教員B「名前を呼ばれた者は前に出てきてこの魔力測定器に手をかざして下さ〜い」
やっときましたわね…そんなに期待はしてないですけど、レベル1だけは逃れたいところ………
教員「クラン・ジャンヌ!」
クラン「はい!」
モブA「[小文字]ジャンヌってあのジャンヌか?[/小文字]」
モブB「[小文字]入学するっていう噂はほんとだったんだな。[/小文字]」
教員「クラン・ジャンヌ、レベル10!」
[大文字]うおおぉぉぉ!!!!!![/大文字]
モブA「やっぱり王族なだけあるな」
モブB「さっすが!この国の次期王子!!」
レベル10で、この盛り上がり。じゃあレベル10も行ってないかも………
教員「●●・スクエット!」
●●「はい。」
案外緊張するものね。はぁ、深呼吸しましょ。心を落ち着けないと……
私はそっと魔力測定器に手をかざす。
バリンッ!!
●●「え?」
一同[大文字]「え?」[/大文字]
魔力測定器が壊れた。それも粉々に、
どうしましょう。私学校のものを壊してしまいましたわ………え?そんなわけあります?
教員「………代わりの測定器をもってこい」
私はもう一度そっと魔力測定に手をかざす
バリンッ!
え?また壊れた。しかも粉々に、
教員「どう言うことだ…」
モブA「[小文字]あいつ測定器を2台も壊しやがったぞ[/小文字]」
モブA「[小文字]どうやったらあんなこと出来るんだ?[/小文字]」
モブB「[小文字]何か測定器に細工を仕掛けたとか?[/小文字]」
モブC「[小文字]わざわざそこまでしてなんになるの?[/小文字]」
ざわざわ
あー私入学早々ヘマを起こしてしまいましたわ。
エルノ、あなたの言う通りになっちゃいましたわ。これから幸せ青春ライフを送る予定だったのに…
教員「スクエットは後で校長室に行くように」
●●「はい。」
まあこうなるわよね、初日から大やらかしだわ
-校長室-
トントン
●●「失礼します。」
校長「よくぞきた。●●・スクエット。」
この髭の長い偉そうな人がこのスデゥート魔法学校、校長である。
髪色は白髪でいかにもおじいちゃんって顔。
校長「なんで呼ばれたかわかっているよね?」
●●「はい。もちろん、魔力測定のことですよね。」
校長「ああ、そうだ。あの現象に心当たりはあるかい?」
●●「…………ないです。」
ただ普通に暮らしていた一般貴族なのに心当たりってそんなのあるわけないですわ!
……強いて言うなら、本をたくさん読まされたからとかですかね?いや、絶対に違うわ。本をたくさん読んでる人なんてこの学校の中にもごまんといるはず、だとしたら何?本当に心当たりがなさすぎますわ。
校長「そうかいそうかい。まあいい。この測定器で測ってみなさい、正確にでるはずだから」
●●「……はい。」
私はそっと魔力測定器に手をかざす。
校長「っ!なんとっ!」
魔力測定器に映し出された数字はなんと
[大文字][太字]レベル100[/太字][/大文字]
校長先生も私も開いた口が塞がらなかった。
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