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百合が無理な人はご遠慮ください。

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カースト制度が厳しい世界で私達は

#4


私達はそのまま街で買い物をすることにした。

(何か欲しいものがあるのかしら)


初めに向かったのは洋服屋さん。
私がドレス以外洋服を持っていないと伝えると、ベールさんは「私もですのよ」と微笑んで連れて行ってくれた。

「あの……ベールさん……?」

ベールさんの厚意はとても嬉しいのだが、[漢字]王族[/漢字][ふりがな]クシャトリア[/ふりがな]の娘が庶民の服など着ていられない。

「どういう服がお好きですの?」

私の声は聞こえていたはずだが、ベールさんは私に問いかけた。

「わ……私の家はそんな、私服なんて着てましたら怒られてしまいますわ……。ご厚意は受け取りますけれど、私……遠慮いたしますわ」
「そうなんですの? ミーシャさんは怒られたことがあるのですか?」

確かに、ない……けど。
ぐいぐいと迫ってくるベールさんに勝てる気がしない。

「ない、ですけれど……」
「ならいいじゃないですか! 失敗してもいいんですよ。そんなことでくじけちゃ駄目ですのよ?」
「……そ、そうですか? ……私に、そんな、勇気があると……思いますか?」

(これは、勝った……かも)

「思いませんわ、どちらかと言えば」

きっぱりと言われ、思わず泣きそうになる。

「では、なぜ……?」
「泣かないでくださいませ、ミーシャさん。でも……勇気はあるものではなく、作るものなのですわ」

勇気は、作るもの?

「ううん……わかり、ましたわ」

私はゆっくりと首を縦に動かした。


私服を買おう、なんて言うから緊張してしまったが、私の思いも慮ってか、ベールさんはお洒落なデザインの服を買ってくれた。

「お金、本当に出さなくてよかったのですか?」
「勿論ですわ。私のお小遣い、貯まってて困っていたところだったのです」
「そうですか、ありがとうございます……わ」
「敬語が変ではないでしょうか」
「そうでしょうか?」

作者メッセージ

ここら辺から本格的な百合が始ま(る予定)です。

2025/06/05 18:40

 天ノ川めお ID:≫ 1kcHZ8RkVmlW.
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