ついに入学式。私は「[漢字]不三塚[/漢字][ふりがな]ふみつか[/ふりがな]第二高校へ入学した。ちなみに公立で、偏差値は69である。とても難易度の高い高校の一つだ。

私：ここ、偏差値が高いわりに変な人ばっかりいるって聞いてたけど…。
クラスメイト：俺、推薦でサクッと入れちゃったぜ！！
クラスメイト：まじー？お前やばくね？ｗ

みんなグループを作り始めている。私もグループに入らないと。入らなければ、きっと中学生の時みたいになってしまうだろう。

私：あの…！すみません。
クラスメイト：あ？
私：わ、私、文月 稚奈っていいます。友達になってくれませんか！

私がたまたま話しかけた子は、見た目は普通の子だが、少し怖いオーラが空気を漂っていた。まるで女ヤンキーのようだ。

椎原：あたしは「[漢字]椎原[/漢字][ふりがな]しのはら[/ふりがな]　[漢字]藍花[/漢字][ふりがな]あいか[/ふりがな]」ずーっと一人だったから嬉しいさ。稚奈、ありがとな。
私：いえ、そんな。。。
椎原：なんだろうな。ここ変人が集まるすごいトコらしいぞ！！
私：噂になってますよね。私はすっかり信じてしまいましたが…
椎原：ま、人ってそんなとこさ。
私：そういえば藍花って小説読む？
椎原：あぁ、まぁ、読むっちゃ読むが…。
私：私んちさ、変な小説あって、かくかくしかじか…。

私はその小説のことを話した。すると、藍花は顔をしかめた。
椎原：途中しかないうえ、100年以上も前から…。
私：なんかすごいの！！転生するとかー！
椎原：転生する人って、傷が治りにくいとか…聞いたことがある。
私：そうなんだ！教えてくれてありがと！

そうしてその日は、入学式を終え、帰宅した。今日は初めての友達ができた。
それが、きょう一日の中で嬉しかった。