これは昔の話…
…遥か昔、人々がまだ魔法の力を信じていた時代——。
その記録は、風と共に消え、誰も知らぬ運命を辿っていった。
そして今、その失われた魔法の記録が、再び動き出そうとしている…。
俺の名前は赤。観ての通り普通…ではない学生だ。年齢は13。中学生…なんだけど…
「普通じゃない」ってどういうことかって？それを説明するには、この世界の秘密を少し話さないといけない。
俺が住んでいるこの街には、ある伝説がある。遠い昔、魔法が存在していた時代——その力を記した「魔法の記録」が世界から消え去ったらしい。
そして、なぜか俺はその魔法の記録に関係している——そんな気がしてならないんだ。
その理由は俺の過去にある。だから過去を探ってみよう。
俺が小学生のころは——
まだ、この街の伝説なんて知らなかった。ただ、ある日を境に、俺の周りで不思議なことが起き始めたんだ。
例えば、ふとした瞬間に聞こえるはずのない声が聞こえたり、手にした本の文字が一瞬だけ変わって見えたり——そんなありえない出来事が俺の日常に紛れ込んでいた。
その時は「気のせい」だと思っていた。だが今振り返ると、それは魔法の記録と関係していたのかもしれない。
そんなある日、会話ができた日があった。　その内容が
??「おぉーい。君が赤くんですか？」　
赤「はい、そうです…」　
??「僕は黄です！よろしくお願いします！」
赤「黄…さん？えっと、突然ですけど、どうして僕の名前を？」
黄「それはですね、君が“選ばれた人”だからです。」
赤「え…」