ガンガンと響く痛みに気づく

うるさい音楽が聞こえる

［あなたは本当にいつまでも］
［使えない］［価値がない］
［男に媚びうるだけの人生］
［顔だけがいいんだってね］
［意地汚い］［女の敵］

ー

『ｯ、は、、、』
なにか、、嫌な夢を見た気がする
ドキドキと高鳴る胸を思いっきり掴む

飛び起きたのが原因か知らないが針のような痛みが頭に響く
『（あー、、いった、）』
「大丈夫ですか、？」
急に目の前に出てきたニンゲンにびっくりして声が出ない

「まだ熱いじゃないですか、、もう、寝てください？」
額に手の甲を付けられそう言われる

『ま、なんで、え、？』
「はいはい、後で聞くので横になってください」
肩を優しく押されてベッドに体を委ねられる

『とりあえず、、なんでいるの？ここ私の家だよね、？』
「チャ、、マスターから鍵貰いました」
「このあとあの人仕事があるそうなので偶然休みだったので看病しに」

『かん、、、びょう？』
「今熱あるんですよ、あなた」
『風邪引いたかな、、』
「思い当たる事はありますか？」
『あー、、』

3日前ぐらいにお客さんにお酒ぶっかけられたやつ？
それとも昨日泥酔しすぎて雨の中お店の外で寝てたやつ？
一昨日お酒強いお客さんに無理やり飲まされたこと？

『まぁ、、、』
「とりあえずもう少し寝ましょうか、明日朝になってから病院行きましょう」
『？1人で病院行けるよ？』
「、、、、仮にも彼氏なんですけど」

一瞬衝撃が走る
『そ、そうだよね！ごめんごめん、、、、』

「『、、、』」

『その、、あの』
「大丈夫ですよ、ほら、おやすみなさい」
ふわりと天使のように微笑まれ額を撫でられる
『ごめん、本当にごめん』
「謝る必要はないですよ、ほらおやすみなさい」
『おやすみなさい、』
額に乗っている彼の手に自分の手を乗せて
『ありがとう、、』

彼が少し驚いた顔をした気がした

ーーー