二次創作
偽の想いと夢界のマリオネット
ヒロ「先客がいたか…」
「あ!ヒロさんおは…はあぁあ…へっくしゅっ…!」
「おはようございます!あくびとくしゃみって…大丈夫ですか…」
ヒロがガゼボに向かうと、そこで桃髪のふわふわお菓子好き──のあと、青髪のぶっ飛び兄貴──なおきりがお茶をしていた。
のあ「ヒロさんもお茶します?紅茶まだありますし、お菓子もどうぞ!」
手早くティーポットを取りお茶を注ぐと、どこからともなく大量の大皿に盛り付けられて出てきた。
ヒロ「んじゃあ、せっかくだし…」
一つだけ空いている椅子に腰掛けると、濃い琥珀色の紅茶に口をつける。
紅茶特有の酸味と苦味は感じず、逆に甘みが広がる不思議な紅茶だった。
なおきり「あれ、この手紙なんですか?」
なおきりが目ざとく見つけたのは、先ほど見つけた高級感のある封筒。
ヒロは要件を思い出したのか、そうそうと言って手紙を手に取った。
のあ「宛名は…『カラフルピーチ様』、この家の誰かに宛ててってことはなさそうだよね。」
なおきり「全員宛てに手紙が来るなんて珍しいですねぇ…ふあぁ…」
なおきりがあくびをするのを見て、ヒロはのあがあくびをくしゃみを同時にしていたことを思い出した。
ヒロ「やっぱ、眠い?」
なおきり「はい…昨日は割と早く寝たんですけど、うっかり僕のお花ちゃんたちにコーヒーをあげちゃうところでしたよ…」
のあ「私も…同じところ2回も掃除しちゃいましたよ〜」
栽培者であるなおきりと掃除係であるのあ、どちらもお互いの仕事に支障が出始めているようだ。
ヒロ「そっか…」
のあ「とりあえず中身見ましょうか。」
封筒を開け、中身を取り出すと、金縁の白いカードが入っていた。
ヒロ「なんだこれ…“招待状”?」
なおきり「僕も、心当たりありませんね…」
のあ「私も…とりあえず、じゃぱぱさんに聞いて見たら何かわかるかもしれません。行ってみましょう!」
困惑する3人だったが、とりあえずリーダーのじゃぱぱを探すことにした。