二次創作
偽の想いと夢界のマリオネット
とある町、とある豪邸。
近所では有名で、そこには大金持ちのオーナーが暮らしていた。
しかし、オーナーの突然の死により豪邸が売り出された。
価格はなんと、10億円。
その価格に誰も手が出せず、売れ残っていた。
そしてある日『カラフルピーチ』という12人組が奇跡を起こす。
なんと宝くじで10億円を当てたのだ。
その豪邸の噂を知っていた一同は、すぐにその大豪邸の見学に行くことにした──。
[水平線]
「ふあぁぁあぁあぁ…」
時は昼前。とある住宅地の奥まった場所に立つ、大豪邸の真ん前。
白い長髪に赤と青のグラデーション、何よりも目立つ狐の耳をパタパタと動かす男性──どぬくは、間抜けな大あくびをかまし歩き出した。
彼はここにシェアハウスしている12人組『カラフルピーチ』の1人で、自らの仕事をやり遂げようとしているところである。
どぬく「え〜っと、ニンジン、ジャガイモ、牛乳、ネザーウォート……って、え!?ネザーウォート!?」
調達係であるどぬくはメンバーの必需品を調達する仕事をしている。
シェアハウス内には変わった研究や発明をするメンバーがいるので、こういう入手ルートが限られるものも平気で要求される。
もうちょっと申し訳なく思って欲しいなぁ、なんてこぼしながら近くの村へ急ぐ。
そこでネザーウォート以外の買い物を済ませてからネザーゲートを作っていると、村の主婦たちの話し声が聞こえてきた。
「パーティーねぇ…」
「招待制らしいけど、夢のような空間だそうよ!」
どぬく「どうしたんですか?」
急がなくてはという気持ちに好奇心が負けてしまったどぬくは主婦たちに話しかけると、彼女らは快く詳細を教えてくれた。
「ここからもう少し先に行ったところにある大豪邸…まぁ、あなたたちの家とあまり変わらないサイズね。」
「そこで来月パーティーが開かれるらしいの。完全招待制で、招待される方には招待状が届くらしいの。行ってみたいわねぇ〜」
どぬく「なんのパーティーなんだろう…?」
主婦たちにそこまでは知らないと返されどぬくは礼を言うと、開通したネザーゲートに躊躇なく飛び込んだ。
ものの数分でネザーウォートを大量に抱えて帰ってくると、村に忘れてきてしまったリュックサックにそれを詰めて家路を急いだ。