コン
#1
「.......おはよ。」
[コクッ]
こんな話を知っている?
むかーし昔、ある所に、若い女性がいました。
ある日、女性の家に一匹の狐人間がやってきた。
その女性は狐人間に「コン」という名前をつけました。
コンは喋れませんでした。
感情がありませんでした。
ただ言われたことをやるだけの、ロボットでした。
ある日女性が病気になってしまい、風と共に消えてしまいました。
その時もコンは、ただひたすら黙って女性の遺体を見つめていました。
コンは、最後まで人間にはなれなかったのです。
人間に生まれたから、話すことができる。
人間に生まれたから、感情が持ててる。
人間に生まれたから、人の声がわかる。
狐に生まれたから、話せない。
人間に生まれたことの大切さを教える、物語。
これはフィクションと表記されているが、実は存在する。
狐人間も、女性も。
「.......[太字]コン[/太字]、牛乳飲む?」
[コクッ]
今、私の元に、コンは存在する。
[コクッ]
こんな話を知っている?
むかーし昔、ある所に、若い女性がいました。
ある日、女性の家に一匹の狐人間がやってきた。
その女性は狐人間に「コン」という名前をつけました。
コンは喋れませんでした。
感情がありませんでした。
ただ言われたことをやるだけの、ロボットでした。
ある日女性が病気になってしまい、風と共に消えてしまいました。
その時もコンは、ただひたすら黙って女性の遺体を見つめていました。
コンは、最後まで人間にはなれなかったのです。
人間に生まれたから、話すことができる。
人間に生まれたから、感情が持ててる。
人間に生まれたから、人の声がわかる。
狐に生まれたから、話せない。
人間に生まれたことの大切さを教える、物語。
これはフィクションと表記されているが、実は存在する。
狐人間も、女性も。
「.......[太字]コン[/太字]、牛乳飲む?」
[コクッ]
今、私の元に、コンは存在する。
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