貪欲と魔神
クロムはグラブを縄で縛った。
グラブ「何をするんだ?!!」
クロム「グラブさんを魔王軍にさしだすんです。そして僕は魔王軍に入ります。」
メタル「勇者様もひっでぇことをするんスねぇ……。」
クロム「王国側よりも魔王側についたほうが正しいと思うので。」
クロムはそんなこと思っていない。
魔王を後に裏切って、勝利を収めるつもりだ。
そしてグラブを王国に帰らせて、「勇者は王国側だ。裏切っていない。」と伝えさせる。
すべては彼の作戦だ。
メタルなら魔王城へのワープができるだろう。
ワープはどうやってするのかは知らないが、これで魔王城までの道をショートカットできる。
クロム「メタルくん。僕を魔王城に案内してください。」
メタル「了解っス!!」
メタルはポケットから小さな紙を取り出した。
小さな紙は床に置くと、1m²ほどの紙になった。
紙には魔法陣が描かれていた。
メタル「この紙に乗ったら魔王城に行けるっス。」
クロム「ありがとう、メタルくん。」
クロムは縛られたグラブを連れて魔法陣に乗った。
メタルも魔法陣に乗った。
クロム「ほぅ。ここが魔王城ですか。」
グラブ「ま、魔王城?!本当にあったのかよ!」
彼らは今、城のような場所のホールに居る。
おそらくここは本丸の中心だろう。
円の形をしたこの部屋の壁には、たくさんの道がある。
そして階段もある。
それより気になったのが、正面にある、大きな椅子。
おそらく魔王のものだろう。
椅子だけでも、とても何かを感じる。
魔王城は思っていた通り、黒がテーマの城だ。
だが、造りは我が王国や、その周辺の城と似ていて、想像していたものとは少し違った。
ザッ
メタルがひざまずいた。
椅子の奥には扉があり、扉の向こうから足音が聞こえる。
メタル「お待ちしておりました。魔王様。」
クロム(へぇ……。魔王ってホントにいたのか。)
扉を開けて、椅子に座ったのは立派な角が生えた男だった。
髪は白銀というよりかは、白髪で、とても長い髪だった。
髪などから老人の様に思えるが、顔はまだまだ若々しいし、とても立派な体つきをしている。
つまり年齢が分からないということだ。
睨みつけるような目。
漆黒に光った角。
とても大きなマント。
そんな魔王の姿がとても怖かった。
クロム「あなたが噂の魔王様ですね。」
恐怖に負けず、口を開いてみた。
魔王は答えた。
魔王「ウン。ボクは魔王。よろしくね☆」
グラブ「何をするんだ?!!」
クロム「グラブさんを魔王軍にさしだすんです。そして僕は魔王軍に入ります。」
メタル「勇者様もひっでぇことをするんスねぇ……。」
クロム「王国側よりも魔王側についたほうが正しいと思うので。」
クロムはそんなこと思っていない。
魔王を後に裏切って、勝利を収めるつもりだ。
そしてグラブを王国に帰らせて、「勇者は王国側だ。裏切っていない。」と伝えさせる。
すべては彼の作戦だ。
メタルなら魔王城へのワープができるだろう。
ワープはどうやってするのかは知らないが、これで魔王城までの道をショートカットできる。
クロム「メタルくん。僕を魔王城に案内してください。」
メタル「了解っス!!」
メタルはポケットから小さな紙を取り出した。
小さな紙は床に置くと、1m²ほどの紙になった。
紙には魔法陣が描かれていた。
メタル「この紙に乗ったら魔王城に行けるっス。」
クロム「ありがとう、メタルくん。」
クロムは縛られたグラブを連れて魔法陣に乗った。
メタルも魔法陣に乗った。
クロム「ほぅ。ここが魔王城ですか。」
グラブ「ま、魔王城?!本当にあったのかよ!」
彼らは今、城のような場所のホールに居る。
おそらくここは本丸の中心だろう。
円の形をしたこの部屋の壁には、たくさんの道がある。
そして階段もある。
それより気になったのが、正面にある、大きな椅子。
おそらく魔王のものだろう。
椅子だけでも、とても何かを感じる。
魔王城は思っていた通り、黒がテーマの城だ。
だが、造りは我が王国や、その周辺の城と似ていて、想像していたものとは少し違った。
ザッ
メタルがひざまずいた。
椅子の奥には扉があり、扉の向こうから足音が聞こえる。
メタル「お待ちしておりました。魔王様。」
クロム(へぇ……。魔王ってホントにいたのか。)
扉を開けて、椅子に座ったのは立派な角が生えた男だった。
髪は白銀というよりかは、白髪で、とても長い髪だった。
髪などから老人の様に思えるが、顔はまだまだ若々しいし、とても立派な体つきをしている。
つまり年齢が分からないということだ。
睨みつけるような目。
漆黒に光った角。
とても大きなマント。
そんな魔王の姿がとても怖かった。
クロム「あなたが噂の魔王様ですね。」
恐怖に負けず、口を開いてみた。
魔王は答えた。
魔王「ウン。ボクは魔王。よろしくね☆」