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貪欲と魔神

#1

一章 千里の道は裏口から

小さな村があった。

そこには二人の貧乏な兄弟が暮らしていた。

兄の名は「クロム・カルミア」
12歳だが、相当頭が切れると、近所で有名だ。
汚れ、色あせたその服が似合わないほど美形。


弟の名は「ハク・カルミア」
まだまだ3歳。
兄に大切にされ生きてきたおかげか、兄より綺麗な服を着ている。
そして何より元気なのだ。


二人の両親はいない。












二人の両親は魔王軍に殺された。


父さんは王国を守る兵士だった。
だが、王国に攻めてきたドラゴンにやられてしまった。

母さんは山菜を採りに行っていた。
だが、何者かに刺されて死んだらしい。
きっと魔王軍だ。


この国の端には数ヶ月前から魔王がいる。
普段何もしないが、たまに王城へ攻めてくるのだ。

ここは都市より離れた小さな村。
魔王軍に襲われる心配もない。
両親さえ殺されなければ無縁な話だった





……はずだった。




[斜体]パッパラーパパラパラー[/斜体]

上手いラッパの音がひびき渡る。


「誰だよ。ラッパ吹いてるやつ。」

(この村にラッパ持ってるやついたっけ?)



「おい、お前跪け。」

「国王様が来るぞ!!。」


「国王様のおなーりー!!!」




こんな小さな村に国王は何の用だろうか。

作者メッセージ

どうも自称様です。
今まで書いたやつ一つも完結してません(笑)
まじで飽き性ですが、
久しぶりにこのサイトにやってきました。
今度こそ!!完結させてやるんだから!!

2025/05/17 09:21

自称様 ID:≫ 42xoxxSW3KMEM
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