ひろしまの過去
#1
[漢字]陸[/漢字][ふりがな]りく[/ふりがな]の目の前には、原爆ドーム。
原爆ドームをみていると、あの時を思い出す。
6年生になったの春、広島に転校してきた陸は、「初めて見るものがいっぱいだ」と、ワクワクしながら、広島に来た。
初めて見るまち、駅、学校・・・。そして、クラスメイトや、先生たち。転校すると、全てが一からなので、大冒険のようだった。
今日も、学校が終わり、川の[漢字]三角州[/漢字][ふりがな]さんかくす[/ふりがな]にある公園を歩いていた。
「一緒に帰ろ!」
突然後ろから声が聞こえたので、陸はびっくりした。
後ろを振り返ると、隣の席の[漢字]美久[/漢字][ふりがな]みく[/ふりがな]ちゃんだった。
「なぁんだ、美久ちゃん。」
しかし、それ以外、話題が思いつかず、陸は焦ってしまう。
「あ、あの、昔、爆弾が落とされた時、原爆ドームくらいしか壊れなくてよかったね。」
しばらく静まり返ったかと思うと、美久ちゃんは、がっかりしているようだった。
「はぁ。あの子は何も知らなかったんだ。」
小さい声でこういったかと思うと、早歩きで先に行ってしまった。
転校してからしばらくたって、今の学校生活に慣れてきたある日。
「ねえねえ、陸、明日土曜日だし、原爆ドームでも見に行かない?」
と聞かれたので、
「別にいいよ」と言った。
そして、土曜日、美久ちゃんとの待ち合わせの場所に行き、2人で原爆ドームをみてから、平和公園にある資料館に入った。
しかし、陸が思っていたのとは全然違った。
お弁当箱は真っ黒に焦げ、制服はボロボロ・・・。
しかも、落とされたのはただの爆弾ではなく、原子爆弾。
あの原子爆弾1発で、広島し全体がほぼ焼き尽くされた。
人も死んだ・・・。
こんなにも残酷なことだったことを初めて知ったことを知った陸は、今までなぜこんなことを知らなかったかが気になってきた。
原爆ドームを眺めていると、過去に戻りそうだ。
そう思っていると空が晴れて、暖かくなってきた。
原爆ドームをみていると、あの時を思い出す。
6年生になったの春、広島に転校してきた陸は、「初めて見るものがいっぱいだ」と、ワクワクしながら、広島に来た。
初めて見るまち、駅、学校・・・。そして、クラスメイトや、先生たち。転校すると、全てが一からなので、大冒険のようだった。
今日も、学校が終わり、川の[漢字]三角州[/漢字][ふりがな]さんかくす[/ふりがな]にある公園を歩いていた。
「一緒に帰ろ!」
突然後ろから声が聞こえたので、陸はびっくりした。
後ろを振り返ると、隣の席の[漢字]美久[/漢字][ふりがな]みく[/ふりがな]ちゃんだった。
「なぁんだ、美久ちゃん。」
しかし、それ以外、話題が思いつかず、陸は焦ってしまう。
「あ、あの、昔、爆弾が落とされた時、原爆ドームくらいしか壊れなくてよかったね。」
しばらく静まり返ったかと思うと、美久ちゃんは、がっかりしているようだった。
「はぁ。あの子は何も知らなかったんだ。」
小さい声でこういったかと思うと、早歩きで先に行ってしまった。
転校してからしばらくたって、今の学校生活に慣れてきたある日。
「ねえねえ、陸、明日土曜日だし、原爆ドームでも見に行かない?」
と聞かれたので、
「別にいいよ」と言った。
そして、土曜日、美久ちゃんとの待ち合わせの場所に行き、2人で原爆ドームをみてから、平和公園にある資料館に入った。
しかし、陸が思っていたのとは全然違った。
お弁当箱は真っ黒に焦げ、制服はボロボロ・・・。
しかも、落とされたのはただの爆弾ではなく、原子爆弾。
あの原子爆弾1発で、広島し全体がほぼ焼き尽くされた。
人も死んだ・・・。
こんなにも残酷なことだったことを初めて知ったことを知った陸は、今までなぜこんなことを知らなかったかが気になってきた。
原爆ドームを眺めていると、過去に戻りそうだ。
そう思っていると空が晴れて、暖かくなってきた。
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