- 閲覧前にご確認ください -

フィクションです。
現実に起きたこととは、一切関係ありません。

文字サイズ変更

地下のお店の仕事

#12

地上の世界

シュラグ)うーん、やっぱ地上に行かなきゃね。

ソルト)…(無言の圧)

シュラグ)そんなに圧かけないでよ~とりあえず行くことは決定するからね!

ソルト) シュン…

オセロ)吾輩も行くぞ。

カラルラ)私も行きます。

シュラグ)ソルトだけ留守番も悲しいでしょ

ソルト)…分かった行く。

シュラグ)よおし!早速準備だ!!…とはいってもあんまり持ってく物もないんだよね。

オセロ)吾輩たちには植物採集という仕事があるから鞄が必要だな。

シュラグ)あ、そうだね!

シュラグ)カラもないよね?荷物

カラルラ)はい。特に何もないですね。

ソルト)じゃあちょっと鞄持ってくる。

オセロ)奥のところにカバンがあったはずだ。

ソルト)そうか。

ソルト)スタスタスタスタ(店のほうに歩いていく)

シュラグ)…そーいえばさ、ソルトって歩くときあんまり音立てないよね

オセロ)あー、確かにそうだな。

カラルラ)…確かにそうですね。(シュラグ殿もうわかってるのでは?)

オセロ)カラルラ、さっき会った時から気になってたんだが…

カラルラ)なんでしょうか

オセロ)その方に乗せているカラスは何なのだ?

カラルラの左肩に乗っている真ん中に黄色のひし形のマークのついた白い首輪を巻くカラスを見る。

カラルラ)あ、この子ですか。

カラルラ)この子は、[太字]ルカラ[/太字]という名前で私の相棒です。

オセロ)ほう、そうなのか。

カラルラ)私が小さいころ、まだこの子が小鳥の時に拾いまして、それからずっといるんですよ。

オセロ)どっちもカラスだな…

カラルラ)ふふ、それで親近感がわいて相棒になったかもしれませんね。

ソルト)スタスタスタスタ…(店から出てくる)

オセロ)お、あったか。

ソルト)ああ、手帳も持ってきた。店も閉めてきたしな。

オセロ)よし。

ソルト)それじゃ、一棟に地上へのエレベーターがあるからそこに向かおー!

全員)はーい/はい

移動中…

ソルト)…さっき気づいたんだが

シュラグ)ん?

ソルト)俺、二棟に落ちてたんだが、二棟にエレベーターとか地上に行くためのものってあるのか?

シュラグ)いや、道具的なものはないんだよね。

ソルト)じゃあ何で俺二棟のところに落ちてたんだ?

カラルラ)それは多分、[太字]マンホール[/太字]から落ちてきたんじゃないのでしょうか?

ソルト)マンホ-ル?

カラルラ)はい。ここは、何個かのマンホールとつながっているんです。

カラルラ)普通は工事の際に気づくものですが、気づかなかったのか、埋めるための工費が足りなかったのか、理由は様々ですがマンホールとつながっています。

カラルラ)その時は、偶然そのマンホールが開いていてそこから落ちてしまったんじゃないでしょうか。

ソルト)…うぐ、 (頭を抱え込む)

シュラグ)え、どうしたの⁉

ソルト)う、うう…はっ…思い、出した…

オセロ)な、何をだ?

ソルト)俺が…落ちる…とこ…

カラルラ)お、思い出したんですか!

ソルト)うう…あだまいだい…(訳:頭痛い)

シュラグ)今、話すことってできる?

ソルト)ちょ、ちょっと今は無理だ…

シュラグ)そかぁ…あ、エレベーターについたよ

オセロ)さらっとついたな。

カラルラ)乗りましょうか。

グウングウン、ガチャ(エレベーターの扉が開く)

シュラグ)ポチポチ(エレベーターのボタンをいじる)

「ドアガシマリマス」グウングウン、ガチャ(扉が閉まる)

ソルト)痛み収まった。

シュラグ)マジ?じゃあ喋れる?

ソルト)ああ。

カラルラ)聞かせてください

オセロ)聞かせてくれ。

ソルト)いや、そんな重い話じゃないし、短いからそんなに硬くならないでくれ…

ソルト)俺が思い出したのは、マンホールに落ちたところの記憶だ。

ソルト)その時の俺は、走っていてとにかく必死だった。まるで[太字]誰かに追いかけられているかのように。[/太字]

ソルト)必死だったからか、足元が見えていなかった俺はすっ、と落ちたんだ。

ソルト)落ちた理由が分かったのは、落ちたことを認識したときだった。

ソルト)俺はその穴の特徴からすぐにマンホールの蓋が開いていて落ちたのかと分かった。

ソルト)だが、同時に違和感を感じた。

ソルト)マンホールから抜け出すための梯子がない。更には、周りの壁もなく、土がむき出しの状態だった。

ソルト)そして俺は、落ちた。

ソルト)…と、そんなところだ。地面にぶつかる瞬間は分からないしもしかしたら意識がなかったのかもしれないな。

シュラグ)だとしても、少しでも思い出してくれてよかったよ!

ソルト)カラルラに感謝だな。

カラルラ)ありがとうございます。

オセロ)話していたら着いたぞ。

シュラグ)ほんとだ。

グウングウン、ガチャ(扉が開く)

ソルト)うっ眩し、

シュラグ)久しぶりに地上に来たからね~やっぱりまぶしいなー

オセロ)ここはどこなんだ?

シュラグ)ここは、大都市、[太字]ポーセザフ[/太字]だよ!

そこには、高いビル、大きな電子掲示板、たくさんの店、そしてたくさんの人がいた。

ソルト)ここ、うるさいな…

シュラグ)まあそうだね。

カラルラ)地下が静かすぎなんですよ。

オセロ)確かにそうだ。時々うるさくなるがな。(意味深)

シュラグ)いみふかー

カラルラ)あ(あるものを見つける)

カラルラ)(まあそうですよね…)

カラルラが見ていたのは、特別指名手配の「スラル」の写真だった。

カラルラ)(やっぱり同じなんですよね…)

カラルラ)ソルトさん

ソルト)どうした?

カラルラ)一応、フード被ってください。

ソルト)?あ、ああ…(なんでだ?カラルラには元死刑囚なこと伝えてないはずだが…まあいいか)

シュラグ)そいじゃどっか行ってみよー

一同)わーい





※ダブルクリック(2回タップ)してください

作者メッセージ

「わーい」←使いやすい

多分書いていないであろうシュラグの見た目は、

白に黒のラインが所々入った大きなフード付きのダボダボロングコートに

真っ黒のジーパンに、靴紐、靴底が黒い白の厚底ブーツを履いています。

楽しんでいただけたら幸いです。

2024/08/02 19:26

一月 ID:≫3pzUP3AaF6cY2
続きを執筆
小説を編集
/ 20

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL