「お前は役立たずだ」と追放された俺、実は最強スキル『バグ検出』の持ち主だった件
「リオ、お前はもう必要ない」
そう言って、仲間たちは俺を置いてダンジョンを去った。
一瞬、言葉の意味がわからなかった。俺は、王都最強と謳われたパーティ『銀の牙』の一員だった。戦闘こそ不得手だが、スキル《バグ検出》で何度も命を救ってきたはずだ。
「戦闘できないやつはいらない。お前の“無意味なスキル”じゃ、魔王には勝てない」
リーダーのレオンの言葉が、胸に突き刺さる。
あてもなく彷徨い、俺は森の奥で倒れていた少女を見つけた。
「……助けて……」
怪我だらけで、服もぼろぼろ。だが、俺のスキルが告げる。
《バグ発見:高位精霊王族 偽装中》
──え? 王族? しかも精霊の?
少女の名前はフィリア。自分は「狙われている」とだけ言い、あとは口を閉ざした。
だが、俺には見える。
この世界の“嘘”が。
「……いいよ、俺が護る。もう見捨てる奴らには頼らない」
かつて俺を『役立たず』と捨てた連中は知らない。
このスキルが、最強であることを──。
そう言って、仲間たちは俺を置いてダンジョンを去った。
一瞬、言葉の意味がわからなかった。俺は、王都最強と謳われたパーティ『銀の牙』の一員だった。戦闘こそ不得手だが、スキル《バグ検出》で何度も命を救ってきたはずだ。
「戦闘できないやつはいらない。お前の“無意味なスキル”じゃ、魔王には勝てない」
リーダーのレオンの言葉が、胸に突き刺さる。
あてもなく彷徨い、俺は森の奥で倒れていた少女を見つけた。
「……助けて……」
怪我だらけで、服もぼろぼろ。だが、俺のスキルが告げる。
《バグ発見:高位精霊王族 偽装中》
──え? 王族? しかも精霊の?
少女の名前はフィリア。自分は「狙われている」とだけ言い、あとは口を閉ざした。
だが、俺には見える。
この世界の“嘘”が。
「……いいよ、俺が護る。もう見捨てる奴らには頼らない」
かつて俺を『役立たず』と捨てた連中は知らない。
このスキルが、最強であることを──。